日本語のニュース



 最近、TV-JAPANを見ていて感じるのだけれど、ニュースの日本語って、難しくありませんか?たとえば…。

「東京都江東区で中学生がナイフを使って警察官を脅し拳銃を奪おうとした事件で犯人の中学生は以前にも警察官を襲って拳銃を奪おうとして失敗していたことがその後の警察の調べでわかりました」

この文章で、私は最初に出てきた「中学生が」が主語になるんだと思って聞いていたのよ。すると文はまだまだ続く。いわゆる複文というのが、ニュースには実に多いのだ。時にアナウンサー自身も区切る場所を間違えて、分かりづらい文章を余計分かりづらくさせていることがある。

「3年前ホワイトハウスの研修生だった女性と性的関係をもちながら性的関係はなかったと証言し女性にも性的関係を否定するよう偽証を強要したとされるアメリカのクリントン大統領は…」というのも、きちんと区切りを間違わずに読んでくれれば、(区切りかたによってずいぶんと印象が変わるよね)その事件と日本語をよーく知っている人には意味が分からないこともないだろうけれど、日本語をあまり得意としない人にはとんでもなくややこしいものだと思う。

私は英語のニュースをサッと理解できるほど英語ができるわけではない。テレビの英語のニュースって、本当に早口で聞き取るのが難しい。でも、時には頑張って、単語一つでも聞き取ろうとするのよ。で、そのたった一つの単語から、想像力を目いっぱい働かせて何のニュースかを探ろうとするわけ。もし、何のニュースか見当がつけば、ましてや意味まで分かったりすると、とてもうれしいものなのよ。そーゆー観点でいうと、日本人の私にとっても日本のニュースは不親切で、長ったらしくて、イライラものだから、聞き取ろうと頑張っている人たちが挫折してるんじゃなかろうかと心配になる。

せめて、文章が長くなり過ぎないようにするべきじゃないかなあ。もう少し、わかりやすくしたほうがいいと思うなあ。


PS;この話をミス・ケイにしたのよ。そしたら、「ノリコもとうとう日本語を忘れ始めたんだわ!」と言う。まさか!と笑い飛ばしたのだけれど、普段ガキンチョと話すだけで、雑な日本語しか使わなくなって久しい。これは笑ってる場合じゃないかもしれない。そう思って、ガキンチョに面白そうな本を読んであげることにした。ところが、どうしたことか舌を思い切り噛んじゃって、痛いの何のって。今は食事をするのも痛くなっちゃって、本読みは一日で挫折してしまったのよ。トホホ、情けない!