Boyfriend
今のがきんちょは「ませている」ということかどうかわからないのだけれど、がきんちょのうち、小さい方2人は最近ませたことを言っている。
ある日、みーの担任のミセス・スミスが私の耳元でささやいた。「ねえ、知ってる?み―はね、ビー、オー、ワイ。エフ、アー、アイ、イー…。」???ナンダ?しばらくしてみーにボーイフレンドができたと言ってるんだということがわかった。みーは4才である。相手(?)も4才なのだが、ミセス・スミスがいうにはそばで見ていても微笑ましく、本当に仲が良いそうな。
みーの話によると、その男の子イアンは時々お友達にパンチしたり、先生のいうことを聞かなかったりするという。ところがみーにはとてもやさしくて、一緒に遊ぶと楽しいんだって。この間もみーを幼稚園に連れて行ったら、ちょうどイアンが教室に入るところだった。みーはブッ飛んで教室に入った。びっくりする副担任のミセス・ヒューストンに「イアンがはいるのが見えたらしくて…。」というと「ハハーン」と意味ありげに笑った後で、「本当に仲が良いのよ!かわいいの!」と言った。
のんは同じクラスのポールという子が好きなんだそうだ。そうこうしているうちに、のんは2日続けてそのポールから手紙をもらって来た。
I love you, Non. We weele ply for evr I love you.
最初の文はすぐわかったけれど、次がなかなか難しい。2日目もI love youを連発していて、それ以外の文は判読に苦労をした。まあ、アメリカの1年生はこんなもんなのよ。で、のんにポールのどこがいいのか聞いてみた。「お父さんみたいなんだ。」え?どこが?「お父さんみたいに面白いの。」どんな風に面白いっていうのよ。「変なことを言ったり…。」それから?「変な顔するの。」で?「それだけ」!!!!
幼い恋心にケチをつけるつもりはないんだけれど、恋人に限らず、相手を多角的に観察する訓練はしておいた方が良いような気がするなあ。
上の二人に水を向けるとすぐに険しい顔をして「ボーイフレンドなんていない」という。「ロクなヤツがいないのよ」「男なんて、汚くて、お馬鹿なことばかりしていて大嫌い」世の男性諸氏には大変申し訳ないのだけれど、本当にそういうのよ。こりゃちょっとまずい。
で、その日、私はおとうに言った。「あのね、がきんちょと一緒に騒ぐのは全然構わないのよ。でもね、要所、要所でカミソリのように鋭いところをがきんちょにしっかり見せといてよ!」実際におとうがカミソリを持っているかどうかは知らないけど。でも、ちーが後でそっと言った。「お父さんは大好き」そうこなくっちゃあね。ありがたいもんだねえ、我が子は!