倹約したいのはわかるけど
最近は豆腐だけでなく、日本でおなじみのナシや茄子もスーパーで見かけるようになった。先日は新聞に柿がとりあげられた。アジアの柿がたまに手に入るのだ。白菜はどこのグローサリーにもあるし、日本の主婦にとってはうれしい限りである。ただし、ちょっとずつ高いのよ。Asianとつくだけで普通のナシや茄子より高―くなってしまう。が、たまにレジの人が「Asian」を見落としてレジに打ち込むと安い普通のナシや茄子やキャベツ(白菜はNappa cabbageあるいはChinese cabbageというのよ。)の値段になる。レジの人が忙しそうにしていることをいいことに、私は黙っていることが多い。「これは何というんだ?」と名前を聞かれた時には正直にはっきりとAsianをつけているから、その上で間違えて打つのはレジの人の責任…かも知れない…違うかもしれない…とにかくちょっと後ろめたい。そう思っていたら、この間の補習校で同じような話をしている人がいて、さらに同調している人もいて、私は心強く感じたものである。
さて、時折このホームページにも顔を出すこの主婦根性。これはお国柄とは関係のないものなんですな。先日Wal-Martで買い物をしてレジで並んでいた。前の客はレジの前に缶詰をどっさりどっさりこれでもか!というくらいどっさり乗せていた。で、いくら待っても先に進まないのよ。レジのおじさんもなにもしない。ほかのレジに移ろうにも、後ろにも並ばれてしまって身動きできない。10分は待ったと思う。ゆっくりと係の人がやってきてレジのおじさんに聞く。「何して欲しいの?」おじさんは答える。「このお客さんが缶詰を安くして欲しいと言っているんだ。」
ここいらのスーパーでは「一番安い!」を売り物にしているところが多い。そういう店では同じ商品がよそでもっと安く売っているということを証明すれば、それと同じ値段で売ってくれることになっている。だからかどうか知らないけれど、Wal-Martのレジの横にはほかのスーパーの広告がどっさり釣り下げられている。テレビでもコンピュータでもその広告の中から同じ商品が安く出ているのを見つければ、その値段にしてもらえるのよ。私の前の客は缶詰でそれを狙ったのである。
係の説明では、「通常の場合はたとえ缶詰でも何でも、他の店と同じ値段まで安くする。でも、今回の缶詰はBuy One, Get One Freeのサービスをしており、表示した単価が他の店より高くても、値引きはできない。」ということだった。つまり、Buy One, Get One Freeは一つ買えばおまけに一つをくれると言うもので、はっきり言うと半額セールの様なものである。「それなのにもっとまけろって?」後でおとうに話すとおとうはそういってビックリしていた。まあ、その客は納得して全部買って行ったのだけれど…。
どうでもいいけど、そんな風に思いっきり待たされて辟易としているのに、のんきなレジのおじさんは私が買った白菜の名前に始まって、食べ方やら味やらをしつこく聞くのよ。お金がもったいないのはもちろんだけど、私には時間ももったいないんだけどなあ。