もうすぐハローウィン
スーパーやデパートはハローウィン・グッズであふれている。今年のハローウィンは金曜日で、それに気づいたがきんちょは異様なほど張り切っている。きっとどこのがきんちょも同じだと思うので、例年より余計にお菓子を用意しておかなくてはなるまい。去年は200ほどだったから今年は300も用意すれば良いかな?
ハローウィンの飾りはさすがにおばけだとか、骸骨だとか、気味の悪いものが多い。気の弱いウチのがきんちょは当初ビックリ、怖がっていた。のんは幼稚園で見たお化けのパズルにビックリして大泣きし、それが引き金になって翌日から登園拒否をしたのだ。怖がるばかりではせっかくのお祭りが楽しめない。で、母は一所懸命話したのよ。
昔、お母さんが子供の頃ね、お母さんのお兄さんがね、ミイラになりたいって言ったの。で、お母さんとお母さんのお母さんが手伝って、お兄さんの身体にトイレットペーパーを巻き付けたのよ。だから、ミイラを見るとお兄さんを思い出してうれしくなっちゃうんだ!
昔ね、お兄ちゃんがね、骸骨のキーホルダーを持っていたんだ。暗いところで光るのよ。お母さんも欲しかったんだけれどね、女の子が持つものじゃないって言われて買ってもらえなかったんだ。よく見るとにっこり笑っているみたいで可愛いのよ。だから欲しかったんだ!(で、去年体長150cmもある骸骨の飾りを買ったのよ。)
とはいいながら、私だって昔はとても怖がりだった。兄が面白がって私を怖がらせるようなことばかりしていたし、ミイラのテレビドラマを見た日はトイレに行くのが憂鬱だった。夜、布団に入ると天井からミイラが顔を出すシーンを思い出しては震え上がっていたのだ。今じゃあそういうのがすべて懐かしくって、懐かしくって。
窓に張り付ける真っ黒なシールを買った。オオカミ男が鎖につながれているのと、魔女が何やらグツグツ煮ているのと、ミイラと骸骨。これらを窓に張って、家の電気を点けておくと、かげが浮かび上がっているように見えてなかなかの迫力なのだ。私のテリトリーである台所にミイラと骸骨を貼ろう。がきんちょには魔女とオオカミ男をやればいい。
「今年は私も扮装しよう。魔女のコスチュームがWal-Martにあった。ミニスカートで…」と言いかけたらおとうが言った。「それだけはやめてくれ。みっともない。」ああ!夢のないヤツだなあ、おとうは。外に着ていけなくても良いから欲しいなあ、ミニスカートのコスチューム。思いっきり楽しもうよ。ハローウィン!!!!!