食いしん坊のたまごっち
ウチのたまごっちはいま、26才で「まめっち」である。前回もやはりまめっちで20才になったかならないかのところで星に帰ってしまった。ウィークエンドで私の手から離れていた時で内心ほっとしたものである。
20才になったころからまめっちはものすごく手がかかるようになった。30分でお腹が空いてピロピロ鳴るようになったのだ。ピロピロは、たとえば食器を洗っている時なぞには聞こえないし、Gパンのポケットに入れておいても聞こえない時がある。で、しょうがなく首から紐で下げることにした。日本にこの夏帰った時も多くの母親が首からたまごっちやたまごっちもどきを下げていて、私は笑ってしまったのだけれど、晴れて私もその仲間になってしまったのよ。
前にアメリカの親は子供の留守中にたまごっちの世話をしてやることはない、と書いたけれど、いたのよ、ひとり。テイラーのお父さん。テイラーはたまごっちとほかのバーチャルペットを2つ持っていて、彼女が学校へ行っている間はお父さんがその3つ全部の世話をしているのだ。お父さんがどんな職業なのか詳しくは知らないけれど、いつもお昼過ぎにでかける。だから、面倒が見られるのだろう。とはいうものの、30分毎にピロピロ鳴って世話を焼かなきゃいけない事を彼はどう思っているのだろう。今度じっくり聞いてみるとしよう。
PS;どうしてだか知らないけれど、この辺りでもバーチャルペットはすごい勢いで普及してしまった。(しかも白いたまごっちもみかけるのよ。)一人で20個持っていると自慢していたがきんちょがいたし、持っていない子もたいてい「欲しいのにお父さんがだめって言うの」と言っている。がきんちょの通う学校はおもちゃを持ってくるのは禁止されている。ちーのクラスでは先生がエデュケーショナルではないと判断し、バーチャルペットを持ってくることは禁止されたそうだが、ほかのクラスでは持ってきたことだけで叱られることはないらしい。ただ、休み時間以外にいじくっているのを見つかると、取り上げられてしまう。(たいてい年度末まで返してもらえない。)実際、休み時間は15分間が1回だけなので、それだけではたまごっちは星に帰ってしまう。水をのみに行ったり、トイレの時(これらはともに許可制。)に密かに世話をするのだ。大変というか、物好きというか、どうしてこういうおもちゃが流行るのか、私には理解できないのだけれど…。