時間が欲しい!
11時半にみーの幼稚園が始まるというのは、意外に大変である。11時には軽い昼食を出さねばいけないし、12時ころにはおとうが食事に帰ってくる。どうしても必要な買い物だけをそれらの合間に大急ぎで済ませることしかできない。11時前には新鮮な野菜などは入っていないし、肉はあそこ、野菜はここ、豆腐、魚、それぞれ買うお店が違うのよ。はしごなんてする時間はないの!。つまり、ちょこちょこっとスーパーに行って、おとうの食事の世話で私の時間は終わっちゃうのだ!
今年度初めてのPTAで、オープンハウスがあった。それぞれのクラスルームに入って先生と軽く立ち話すればいいのだけれど、みな口々に「一人の時間はどう?」と聞く。そばにおとうがいるからちょっと気兼ねしながら「だってね、ミスター・サイトーがね、食事にね、帰ってくるから…。」と言った。たいてい、大笑いをして「せっかくなのにねー!」なんて言ってくれる。(中には「子供抜きで夫婦でいられる時間ができたの?いいわね。」という人もいた。きっとやさしい夫を持っているにちがいない!)
前にも書いたけれど、おとうをないがしろにするつもりはない。(もう充分してるって?)でも、自分の時間なんてもっと努力して作り出さなきゃだめなのよってつくづく実感したのだ。おとうが昼食のたびに帰ってくるのは、妻の作る食事が旨いとか、まして妻のそばが良いとか言う理由ではない。会社が寒いのだという。冷房がきついのだ。さほどクーラーの効いていない我が家に、ただ単に暖まるために帰ってくるのよ。だから、余計「私の時間を喰うヤツ」みたいな印象を持ってしまうのだろう。嘘でも良いから「ウチはいいなあ」とか「かーちゃんの飯は旨いなあ」とでも言ってくれれば(妻をかーちゃんと呼んでくれるな)少しは私の気も晴れるというものだが…。冬になれば、外の方が寒いから、帰ってこなくなるかも知れないぞ。それまで待つか、しゃーない。