クラス分け;ちーの場合;ミーティング



さて、ちーはミセス・ライアソンのクラスになった。ケイラともベッキーとも違うと言って、彼女もちょっとしょんぼりしていた。そして費用を収める時、副校長のミセス・ライトは「ちーは今年5年と6年の勉強をしなくてはなりません。しっかりね。」となぞの言葉を残したのだった。

新学期が始まってなぞが解けた。ちーのクラスとケイラのクラスは "Accelerated Classes"と呼ばれていて、速いペースで授業が進められるそうだ。

Accelerated Classesの親を集めて説明会があった。私は聞き取る自信がなかったので、おとうに行って欲しいと言った。が、「俺は学校は嫌だ!行かない。がきんちょの面倒をみてるから。」とのたもうた。「周りの親の反応を見るだけでもいいからいってこい!」だそうだ。

その日、ギリギリに行ったので一番前の椅子しか空いていなかった。これじゃ親の反応は見えない。副校長のミセス・ライトが話を始める。少し集中して聞くことにした。

まず、このクラスに入るには春に行われたMAT7と呼ばれるリーディングと算数のテストで75%以上を取っていて、なおかつ4年生の先生が推薦することが必要である。本来はリーディングと算数の両方が75%を超えていなければいけないのだが、学級編制上どちらかが75%を超えていれば入れることにした。実際リーディングが64%という子もクラスには入っている。科学技術の進歩はめざましく、私たちが受けてきたものとはまったく違う教育が行われていると考えて欲しい。特に算数と科学はもっともっと高度な学習が要求されている。云々。

私の気力と体力が急速に衰えていく。家に帰ってわかったが、ちーのリーディングは64%どころかもっと低かった。理解力は71%だが(それでも75%には至らない)ボキャブラリーがなんと20%で、総合すると50%なのだ。なのにどうしてこのクラスにいれるのよ!その辺のことはいずれ担任のミセス・ライアソンか、ランゲッジ担当のミセス・ホールに伺わなくてはいけないだろう。

とにかく、1時間ほどのミーティングが終わったところでふがいない母は頭痛と吐き気に見まわれていた。家に帰るとおとうとがきんちょはのんきにゴロゴロとテレビを見ていた。明日は学校だと言うのにお風呂にも入っていない。テーブルはもちろん食い散らかしたまま。やってられないよ!!!!

ゴロゴロしているがきんちょとおとうを叱り飛ばし、お皿を洗って、一通りのことをしたら、私にはお風呂に入る気力も体力も残っていなかった。頭痛と吐き気が朝まで残らないように祈りながら、布団にもぐりこんだのだった。