ままならぬ”社会”の勉強
ちーがsocial studyのテストでFをとったといってがっかりしていた。4年生になって勉強が難しくなったのは確かである。今までほとんどA+をとっていたspellingも単語の数が一気に2倍近く増えたので、A+がとりにくくなった。そして、ほとんど毎日のようにあったESLが週2回になってしまった。このあたりに英語を話せない子供が、どっと増えたそうな。もっともこれはサウス・カロライナに限ったことではなく、カリフォルニアあたりではクラスの半分以上を”外国人”が占めるという状態の学校も出てきて、深刻な問題になっている。とにかくちーの場合、去年はテストのときESLの先生がそばにいて説明をしてくれたこともあったようで、(もちろん英語でだけど)そういう時はA+がとれていたのだ。
Fというのは最低のランクでおとうはその存在すら知らなかった。もっとも今回social studyでFをとったというのはちーのたっての希望でおとうには内緒なのだけれど・・・。でも、どうしてそんなに出来なかったんだろう?宿題を片づけながらきちんと日本語でも説明して、ちーもそれなりに理解したと思っていた。4つの中から正解を選べば良いテストで、どうしてFなんだ?
理由はいくつか考えられる。
1注意不足。勘違い。これは性格によるものかも知れない。
2倒置法による混乱。設問が倒置法を使っていて、意味が理解できなかった。
3知らない単語があって理解できなかった。教科書と違う言い方をされるとアウトだ。
4抽象的な質問に答えられない。
2と3は母の苦手な英語のモンダイで、情けないけど辞書を引く手伝いくらいしか出来ないだろう。困るのは4である。「人々の暮らしの中で気候や習慣や宗教などを越えてすべての地域で共通するものがあるがそれはどうしてか?」と尋ねられて、ちーがなんのこっちゃ?と思っても不思議ではない。正解は多分、「基本的に必要とするものが同じだから。」なんだろうけれど、いったい授業はどんなふうに進められているんだろう。ちーをどう教えればいいんだろう?社会科嫌いを公言しているおとうはこの場合まったく頼りにならないのであった。