コーヒー
おとうは緑茶が好きである。これはアメリカへ来ても変わらず、一時帰国の際には何キロもまとめ買いをし、それでも足りなくなって実家から送ってもらっている。ここでは贅沢な(?)おとうの口に合うお茶は手に入らないから。せっかくアメリカに来たのだから、コーヒーでもと思うが、実際コーヒーは2週間に1回飲むか飲まないか、と言うところである。
サウスカロライナは暑いところなので、アイスティーが好まれている。レストランではコーヒーよりもアイスティーが主流だ。しかし、一般家庭へ呼ばれると食後にはコーヒーの香りが心地よく広がる。夫婦2人暮らしの家でもコーヒーメーカーは一度に10何杯も入れられるデカイヤツである。パーティーが日常茶飯事だということもあるかもしれない。
安売りの広告を丹念にチェックしていれば、コーヒーの豆やドリップ用に挽いたものが常に340g200円弱で手に入る。極端に安いと"BUY ONE GET ONE FREE!"(一つ買うともう一つただで貰える)で680g200円弱だったりする。 東京の友人はコーヒー党で、コーヒーが彼女の家の家計をどれほど圧迫していたことか…。彼女こそアメリカに住むにふさわしいのかもしれない。
日本ではモカ、キリマンジャロ、ブルーマウンテン、コロンビアなど、豆自体の種類が豊富でそれに各社のブレンドが売られていたように思う。しかしここでは、フレンチロースト、バニラ、チョコレート、アーモンド、ヘーゼルナッツ、なんていうのが幅をきかせているのだ。なんだかアイスクリームみたい。でもこれ、コーヒーの味なのよ。個人的には、今はヘーゼルナッツが好きです!で、コーヒーにいれるクリーム(ミルクとは言わない)も、面白いのがある。私は普通の牛乳をたっぷり入れたのが好きなので、めったに買わないのだけれど、クリームにもそういう香料が入っているのだ。砂糖も入っていて、"Double,double"(砂糖もクリームも2杯ずつ、たっぷりいれること。)がお好みの人にはいいかもしれない。
口の悪い人が言った。「アメリカのコーヒーはただ色が付いているだけだから、そうやって香りでごまかさなきゃいけないのよ。」ちなみに彼女はドイツから来た人である。
ちーは97%カフェインフリーのコーヒーにヘーゼルナッツ・フレバーの甘いクリームをたっぷり入れて飲むのが好きである。日本のコーヒー牛乳を思い出すんだそうな。