理想の食卓
TV-JAPANで理想の食事についての番組を見た。戦後50年の食事の移り変わりを紹介し、問題点を指摘して理想の食事を考えると言うものだった。
私が学生のころはもっぱら主食を減らしてカロリーを調節するというのが一般的だった。が、近年脂質と蛋白質をとり過ぎていることがわかって、「ご飯をしっかり食べましょう。おかずはとり過ぎないようにしましょう」と言われるようになったのだ。
アメリカの新聞にいつだったか「中華料理は脂肪をたくさん含んでいるから、食べかたを注意しましょう」という記事が載った。たとえばワンタンスープをかき玉スープにかえる、チャーハンを白いご飯にする、そういった配慮をすることで脂肪の摂取とエネルギー量を多少押さえることができる、というものだった。もっともこの記事は「ハンバーガーやピザを悪者扱いにするほど中華料理が健康的なわけじゃない。」と中華料理にあまり好意的とは思えない書き方だったけれど。
とにかく前述のTV-JAPANではアメリカが近年食事の問題点に気づいて日本食ブームが起きたり、小学校での栄養教育を見直したりしてきたと紹介していた。残念ながら日本食ブームはサウスカロライナでは起きなかったようで、アメリカのモンダイだらけの食事がそのままである。小学校での教育にしても、共働きが一般的なアメリカでは親に食事を作る余裕がなければどうしようもない。子供が大人になるまでそのモンダイを忘れずにいるようにするしかないのだ。そうすれば30年後くらいには理想に近い食事が一般的になるかも知れない。
バニキュラの名前を覚えておいでだろうか?ちーの4年の時のクラスペットで、ハムスターである。夏休み中、何人かがボランティアで面倒をみているが、結局我が家にいることが多い。以前ハムスターに見えないくらいデカイと書いたことがある。我が家に来てから、以前与えられていた犬用のビスケットとシリアル状のえさをやめ、種と木の実のえさと野菜に代えた。新しいケージではもちろんホイール(車)が使えるから、バニキュラは運動もしっかりできるようになった。2ヶ月半の間にバニキュラは普通のハムスターの大きさに戻ったのだ。ハムスターの飼い方を書いた本によると、ハムスターの場合自分で食欲を調節するので食べ過ぎを心配することはないんだそうな。だから正しいえさを用意して、運動ができる設備を用意しておけば、肥満になったりしないのだ。
TV-JAPANを見た後で、おとうは「メシをたくさん食えばいいんだ」と言って、今まで少な目にしていたご飯をしっかりとるようになった。でもね、とんちゃん、脂質と蛋白質を減らさなきゃ、増えたご飯の分だけエネルギーが多くなっちゃうんだけどなあ。ハムスターがうらやましいこの頃である。