ショットは恐いのよ!その3
東京では7-8月は暑さで体力が低下しているという理由で、予防接種は一切できないことになっていた。ところが東京より暑いサウスカロライナでは、そういうことはお構いなしに、しかも2-3本まとめて打たれる。ここは確かに暑い。暑すぎて昼間は外に出られない。でも家の中は全体にエアコンが効いていて極楽だ。つまり、暑くて体力が落ちるのはヒートアイランド・東京の宿命ということか?
ミセス・スミスからの手紙だと知って、みーは私のところにやってきた。説明をすると「注射はしないからね」とはき捨てるように言って、ほかの部屋に行ってしまった。みーはベッドルームでおお泣きしていた。「学校行かない」と言っている。注射をするくらいなら学校になど行くものか!という。しばらくは何を言ってもだめだった。ところが半日ほどすると「頑張ってみようかな。」という。使っていないシャワールームにおいてあるおまるを指差して、「前、足に注射した時あれを使ったんだよね。」と言う。「そうよ、今度も足に注射したら、おまるを使った方がいいかもしれないね。」「お人形も買ってくれる?お父さんが買ってくれるっていってたんだけど」泣き叫んでいたわりに大切なことはしっかり聞いていたのね。で、おまると人形で頑張ることになった。
約束はしても泣き叫ぶのは仕方ないと思う。ただ、あまり暴れるとキケンだと言うことだけ伝えた。あとは母とナースがしっかり押さえるだけである。