のんが転校!?



がきんちょの通う学校から手紙が届いた。

「これまでESLは教師が各学校を回っていましたが、今年度から教師が2人になってしまい、16校を回ることは不可能になりました。そのためESLの対象となる生徒を一個所に集めて指導することにします。のんは1年間L小学校に通ってください。登下校はスクールバスを用意します。2年目からはESLが必要ないと判断された場合には通常の小学校に戻ることになります。…。」

そして2枚目の紙にはYESとNOが書かれ、NOのところにはごていねいに「私は子供にESLのサービスを一切受けさせない。」などど書いてある。なんか脅迫されてるような…。

私はのんがどれだけ今までの学校の1年生になることを楽しみにしているかを知っている。私だって、4人を引き連れて登校するのを、みーのお迎えにいった時ランチに行くのんに会うのをどれだけ楽しみにしていることか。のんに聞いてみる。しばらく考えて、ぼそっと「どっちでもいいよ。スクールバスに乗れるかもしれないでしょ」と言う。ほかのがきんちょはこぞって「だめよ!ほかの学校なんかへいっちゃ!」とわめく。おとうもほかの学校へ行ってまでESLを受けることはないだろうという意見だった。ESLが意味がないということではない。ちーやかおが受けてきたのはとても彼女らの役にたった。しかし渡米直後ならともかく、2年もたって友達もでき、先生のこともよく分かった今、ESLのメリットよりも失うものの方が大きいのだ。

翌日おとうは校長に電話した。校長はおとうが切り出す前に「のんはL小学校へ行く必要はないと思う。先生方もよくわかっているし、このままこの学校で対応できると思う。」と言ったそうな。おとうと私も同じ意見だというと「NOにチェックして投函して欲しい」って。これを聞いたがきんちょはみな抱き合って大喜び。のんも顔をクチャクチャにしている。なんだ、のんはやっぱりL小よりこっちのが良かったのね!?

そう言えば、成績が良かったからって、フルデイに入れてくれなかったんだもの。いまさらESLの為だといって転校させられるんじゃたまんないものねえ!