The Lost Worldその2
英語がよく分からないまま英語の映画を見るのは空しいものである。もっともがきんちょ連れで見る映画は「見りゃわかる」タイプが多いから、細かいところは気にせず楽しむことにしている。ただ、今回は家族構成やら、人間関係なんぞがいまいち理解できなくて、気になって仕方がない。半年待てばきっとビデオが出るに違いない。それから2―3ヶ月でテレビで見られるさ。そしたら、クローズド・キャプションで大体の意味が分かるから、それまで我慢だな。
小さな恐竜が出てきてがきんちょは「かわいい!」と喜ぶ。が、それもつかの間、小さな恐竜たちはいっせいに女の子に襲いかかって…。人間が恐竜にくわえ込まれるシーンは出てもそれ以降は叫び声と流れてくる血で何が起きたか想像できるだけである。女の子も多分骨だけにされたのだろうけれど、がきんちょにわかったのだろうか?その後、ジャングルの中で用足しに行こうとしていたおじさんが同じ小さな恐竜に襲われたけれど、それは顔をついばもうとしているところが出て、かおが押し殺したような声で「やだー!」と叫んだ。じわじわと餌食になっていくような場面は一番残酷なのだ。
かおは私の腕にしがみついてガクガク震えている。こういうがきんちょをみると我慢できないのがおとうだ。実行される前にくぎをさしておこう。「とんちゃん、がきんちょは本当に怖がってるから絶対脅かしちゃだめよ!」
最後に子供を探し回るティラノザウルスにがきんちょは「やっぱりおかあさんは子供が大事なんだねえ。」と言っていた。そういうものなの、よく覚えておきなさいよ、親心を!
映画の後で「今度のお休みにはサンディエゴに旅行しよう!」といったら、がきんちょは声をそろえて「行かない!」と言った。ないってば、本物のJurassic Parkなんて!
*おとうがThe Lost Worldと言うたびに、(私が言う時もだけれど )どうもローストチキンが浮かんでしまう。よほど発音が悪いのだろうけれど、がきんちょの発音からはチキンは浮かばない。住みにくくなったもんだ。