Tamagotchi
日本で「たまごっち」なるものがはやっていると言うのはかねてより聞いていたことである。私の父はがきんちょに送ってやりたいと騒いでいたが手に入らなかったそうだ。韓国では学校に「たまごっち」を持ってくるのを禁止せざるをえなかったと、インターネットの新聞で読んだ。何ヶ月か前、コネチカットに住む友人から「たまごっち」を買ったというファックスが届いた。「子供が学校へ行ってる間面倒を見るようにって預かってたんだけど、すっかり忘れてたらうXXを3つもしちゃってね。」だって。
サウスカロライナはアメリカといっても流行がすぐに入ってくるところではないし、私もおとうも流行には鈍感なので、いつから売り出したのかわからない。でも、補習校では今年に入って「たまごっち」の話が出るようになった。日本の友人に頼まれて何個も送ってる、とか日本へ一時帰国する時のお土産にするんだとか。近くのスーパーに売っていると知ってがきんちょは欲しがるようになった。
おとうは金曜日の夕方、がきんちょとサッカーをした。ちーかおのんvsおとうで,
がきんちょがおとうを負かしたら「たまごっち」を買ってやる、と言った。10対7でがきんちょの勝ち。がきんちょは翌日、「たまごっち」を手に入れることになったのであった。
がきんちょを補習校においてWal-Martにいった。「どこにあるか探しておこう」とおとうが言う。こういう時はやけに準備のいい人なのだ。おとうはビデオやパソコンのソフトを売っているあたりで店員のお兄さんに聞いた。そう、こういう時は若い人に聞かなきゃね。「たまごっち」というとそのお兄さんは"Virtual pet?"と聞き返した。そうそう、それ!「たまごっち」はおもちゃ売り場にあった。ゲームボーイやら似たようなのがごっそり。
補習校を終えたがきんちょを連れてWal-Martへ。4人で2つ買う約束だった。ここで何色にするかでもめる。あんまりもめるとおとうがへそを曲げてしまう。私は気が気ではない。やっと決まったと思ったら、違うメーカーのが目に付く。「こっちのがかわいいよ!」また振り出しか?結局のんみーは「たまごっち」、ちーかおは似たような「イヌ」に決まった。
家に帰って説明書を読む。小さな小さな字。実際の操作手順はさらに細かい字になる。しかも、と言うかやはりと言うか、英語だ。母は急速に疲れてしまい、その場で眠りこけてしまった。前途多難である。