プールで遊びたい!



去年の夏、泳げるところを探して徒労に終わったことから、今年は簡易式のプールでも買おうかと思っていた。直径5m、深さ1mくらいで、フィルター付きの物が150ドルくらいで買えるのだ。去年知人の家で見せてもらったけれど、がきんちょと一緒に遊ぶには十分すぎるくらいである。

さて、スーパーへ行くと今年は去年以上にその手のプールがワンサカ並べられている。おとうと箱を見ると「600lbの砂が必要です」とある。270kg以上の砂である。砂は確かに買える。それほど高くはない。でも問題は重さだ。どうやって運ぶ?車まではお店の人に運んでもらえるかもしれないけれど、庭に運ぶのはどうすんのよ!

こういう時おとうはあてにできない。ぎっくり腰の持病があるのだ。おとうのぎっくり腰は幸いなことにアメリカに来てからは収まっているが、日本にいる時は本当に動けなくなったことがある。大きな声では言えないけれど、トイレに行くにも私がおぶっていったのよ!ぎっくり腰の原因の一つはきっと通勤電車のせいに違いないと思う。今は落ち着いているとはいえ、砂運びでまた寝込まれるようなことになったら困る。簡易プールはあきらめよう。

さて、そもそも去年プール探しが徒労に終わったのはどうしてかというと、公営のプールがないのが原因だ。タウンホール(町役場みたいなところ)に聞きに行ったら、あっさり「ありません」と言われた。「ダムや池へ行って泳げば?」だって。おとうが「電話帳で調べりゃ簡単さ」と言ったが、電話帳にあるのはプールを作る業者やメンテナンスの会社ばかり。本当にスイミングプールはないのよ。学校にもないのよ。無い物はないのよ。残る道はホテルやフィットネスセンターの会員になること。でもいったいいくら取られるのだろう?調べる価値はあるかもしれないが。

トロントからの帰り飛行機がコロンビア空港に着陸する時、プールのある家の多さに驚いた。自宅にプールがあるって、特別裕福なわけじゃないのよ。本格的なIngroundのプールは80万円くらいから作れるし、Abovegroundなら30万円でできる。デッキも含めてね。賃貸住宅じゃなければつくっちゃうんだけどなあ、プール!