夏休みは嫌いよ!



この長い夏休みをがきんちょにどう過ごさせるか。これは私の頭痛の種である。せめて宿題だけでもやってほしいのだけれど、補習校も通信教育もがきんちょにとっては苦痛でしかないのだ。

補習校に行きはじめるにあたって、私は現地校で英語だけで過ごさなければいけないことのストレスが少しでも発散できればいいと思っていた。ところが、である。補習校には日本語がよく分からない子が多いのだ。(ちーのクラスメートは2人ともアメリカ生まれ。家でも英語を使っていて、日本語の勉強のため補習校では学年を繰り下げている。)宿題の多さは筆舌に尽くし難い。そしてそれだけ詰め込んでも日本の学校で付いて行けるとは限らない。

「がきんちょの集中力からして45分授業が限界だろう。朝45分を2回、午後2回させろ。」おとうは言った。言うのは簡単だがさせるのは不可能だ。飴も鞭もウチのがきんちょには通じない。

たとえば、がきんちょの“授業中“電話がかかってくる。"I*ll get it."と口々に叫んで、がきんちょはいつのまにかサササーと消えてしまう。「これ、わからない」などと言われて、説明をしているうちに、気がつくとほかのがきんちょは消えている。恐い顔をして、上手く机に引き止められたとしても、「咽がおかしいからうがいをしてくる。」とか「ティッシュがなくなっちゃったから取ってくるね」とか「おしっこ」あるいは「うXX」と言って、いなくなってしまう。「がきになめられてどうすんだ?」とおとうは言うけれど、おとうだってきっともてあますに決まっている。4人にゃ勝てっこないって。

早く学校、始まらないかなあ!