がきんちょの旅行総決算
トロント・ナイアガラの旅行はがきんちょにとって何が良かったのだろうか。こわごわ聞いてみた。
ちー;「ホテルが良かった。」チェックインの時、風船やら飴やらもらったのが効いているに違いない。「それに朝食がついていたし、ベッドに一人で眠れたもん。」ホテルの部屋はダブルサイズのベッドが二つある部屋とキングサイズのベッドが一つある部屋、そしてリビングルーム。リビングルームにソファーがあって、夜はダブルサイズのベッドにできるのだ。キングサイズの方におとうとのん、もう一つの寝室にちーとかお、リビングルームにみーと私が寝た。がきんちょはとにかく寝相が悪くて、「大草原の小さな家」のメアリーとローラみたいには眠れないのだ。ワシントンに行った時はちーとかおが同じベッドに寝ることになって、夜中に蹴った蹴らないと言って大喧嘩になったのだった。
かお;「エレベーターのブザーの音を真似するのが面白かった。」エレベーターの階が変わるたびにブザーが鳴った。それがまるでおならのようだと品のないがきんちょは大喜びで真似をしていた。いったい誰に似たんだか。
のん;「プールに入ったこと。」着いたその日、私はみーの看病疲れもあって、早々に寝かせてもらった。おとうは疲れているのにがきんちょの「プール」コールに負けて一人で4人を連れてホテルのプールに行った。プールはちーがやっと立てる深さからだんだん深くなっておとうの背もたたないくらいになる。がきんちょは「プール」と騒ぐわりに顔に水がかかってもべそをかくありさまで、そーゆーのを4人も連れて行くと大人の方がパニックになってしまう。翌日は私が4人連れて行った。6―7人の男の子が狭いプールに飛び込んでしぶきがかかる。みーはずーっとべそをかいている。"NO DIVE"と書いてあるのだが、いっこうにおかまいなし。あまりのはしゃぎぶりに頭が痛くなる。そのうち親がピザと飲み物を運んできてパーティーが始まってしまった。もちろんプールは "NO FOOD, NO DRINK"なのにだ。私たちは早々に退散せざるをえなかった。それでもたのしかったのか…?
みー;「エレベーターのボタンを押すのが楽しかった。」ボタンを押すとか、部屋の鍵(カード式になっていた)を開けるのは毎回けんかになる。順番を決めておくというような知恵はないらしい。最後の方ではみーのぐずり勝ちで、姉たちは黙ってみーに譲っていた。
おや?トロントやナイアガラという言葉は出てこなかったぞ?タワーも滝も…。ちょっとー!それってないんじゃない?あんなに苦労したおとうが聞いたら泣いちゃうよ!