犬小屋は嫌い?
デッキを白いペンキで塗った。眩しくてしかたがない。でも、これまでと同じ薄いグレーはみつからなかったのだ。とにかく、多少こぎれいになって、晴れて犬小屋を乗せられることになった。ペンキを塗る間、ぽぽこはブランコセットのそばの木に括りつけていたのだが、えさの匂いで蟻が集まって、あたしゃ生きた心地がしなかったのよ。で、ベッキーの家のすぐそばにある木に移したら、ジャスパーが大喜びしたのはいいのだけれど、ぽぽこのやつまたフェンスの下を掘ってくぐって行ってしまって困っていたのだ。
ところで、ぽぽこは最近犬小屋に入らない。夜も木のそばに丸くなって寝ている。どうしてだろう?のんが言った。「中が臭いんだよ。」ちーが言った。「台がずれて犬小屋がぐらぐらしてたんじゃない?」かおが言った。「かくれんぼをしていて犬小屋に入ったら、大きな蜘蛛がいたんだ。きっとそれが恐いんだよ。」どうでもいいけど、かくれんぼで犬小屋に入るのはやめておくれ。
結局、疑わしいのはみんな片づけることにした。犬小屋をきれいにする。桧のチップも新聞紙もかえる。レンガの台もやめた。布団は洗って日に干した。なのにぽぽこは入ろうとしない。これ以上どうしろと言うのよ。50ドル近くだして犬小屋を買ったおとうが怒っても知らないぞ!もっとも、犬小屋はそっくりのものが日本の通販で2万円もしていたのを見つけて以来、「いい買い物をしたなあ。」と言っていたから、もう文句は言わないかもしれないけれど。それにしても、しゃべれるといいのにね、ぽぽこ。