パンク



 のんのお迎えをしてからゴミを出しにいった。暑くなったから、マメにゴミだしをしないとハエは来るし、ゴキブリはウヨウヨだし、蟻が来たら、私は卒倒してしまうだろうし・・・。

 家庭ゴミだけ出してハイウェイを気持ち良く飛ばしていたら、すぐ前を走っている車がブレーキをかけた。ここいらでは車間距離が恐ろしいほど短いので、よく目にする光景ではある。その車は前の車に近づきすぎてはブレーキを踏むという行為を何度か繰り返していた。ああいうヤツに後ろにくっつかれると嫌なんだなあ。私の運転は決して上手くない。それを自覚して車間距離をしっかりとっておいたのが正解だった。その車の右後ろのタイヤがパンクしたのだ。窓を閉めていたし、がきんちょがポンキッキの歌を聞いていたからか、音は聞こえなかった。が、高く舞い上がったタイヤの破片が我がDodge "grand" Caravan の前に降ってきた。

 ここに越してきた2年前、豊かな緑の眩しさに驚くと同時に、道路に起きっぱなしの故障車の数とタイヤの破片の多さに圧倒されたものである。新しくきれいな車があると同時に、これもホントに走るの?と疑いたくなるほどのポンコツにもこれまた圧倒されたのだ。そして、溝がなくなってツルツルになってしまったタイヤが現役で走っているのも日本じゃお目にかかれなかった光景だ。ああいうのが走行中に破裂するに違いない!とは思っていたけれど、実際に現場を見たのは初めての事である。しかも、その車はポンコツでもなんでもなかった。あのミニバンは多分’95か96年モデルに違いない。って言うことは、ひょっとして我がDodge "Grand" Caravanも「明日は我が身」ってな事になるんじゃない?おお、こわ!