Ant bite



蟻の季節がやってきた。

 今年はどんなに暑い日でも外へ行くときは靴下とGパンをはいてすごそうと思っていた。蟻に噛まれるのはもうごめんだから。なのに・・・・。

 日曜日、その日は補習校が振り替えられていて、学校に行かなければいけなかった。しめしめと思ったのがいけなかったというわけではあるまいが、聖書口座が終えたところで、礼拝を欠席して学校へ行った。

 私たちの通う教会はこの辺りには珍しく、ラフな格好で出席する人が多い。おとうは最近Gパンだ。でも、一応私はスカートをはくことにしている。その日も、1度家に戻って着替えが出来れば良かったのだけれど、時間がなくそのまま学校へ行った。

 悪いことに、その日はファイナリーパークでお祭りがあった。ちーもかおもテストで100点を取れなかったのだから、お祭りになんか行くことはなかったのだ。(鬼のような母!と言われてもいい)なのに行ってしまった。帰り、車に乗り込むとき、きっとスカートの裾が地面をこすって蟻が登ったのだ。座って間もなく膝のうらにチクッとやられてしまった。チクチクは20分くらい続く。その後、12時間くらいは痛くも痒くもない。ひどいのはその後なのだ。真っ赤に腫れて真ん中に水がたまる。とてもグロテスクなので、すれて痛いのを我慢してGパンをはいていたのがいけなかった。こすれたために破れて水が出てしまった。とびひの様に水の付いたところに新しくまた出来るのよ。確か2箇所だったはずなのに、いつのまにか両足のほとんど全体に広がって・・・・。

 がきんちょは「お医者さんに行った方がいいんじゃない?」と言ってくれたけど、例によっておとうは「去年、蟻に噛まれてお尻に注射して・・・ひーっひっひっ!」と笑い転けている。だから、あたしゃ一人で耐えることにしたのよ。フン!

 ちーに言わせると茶色っぽいのがものすごい毒を持っているファイヤーアントで、今回のは黒い蟻だった。ファイヤーアントじゃなくてもこれだけの破壊力。ここは住みやすくって大好きなんだけど、蟻だけはもう御免蒙りたい。