Bring Your Child Day



おとうの会社を子供に見学させる日があった。8才くらいから上に限るという事だったが、6才ののんはいつもかおと双子に間違われるから、という理由にならない理由をこじつけて上3人を会社に連れていく事になった。私とみーは置き去りである。「配偶者に会社をみせる日はないの?」と聞いたら、「ない」とそっけない返事が帰ってきた。

 その日、見学は1時から3時である。こんな中途はんぱな時間で見学者がいるんだろうか?誰が考えたってそう思うことだろう。はたして、見学者は8人だったそうだ。(そのうち3人がウチの子よ)せめて、3時から5時なら、学校を終えて見学に来て親と一緒に家に帰れるのにね。

 まず、会議室にいってポテトチップとクッキーとジュースをもらったそうな。お菓子に弱いがきんちょはこの会議室を足場におとうの部屋をみたり、工場へ行ったのだ。説明が難しかったようで、ちーにもよく理解できなかったらしい。だから、かおとのんはキョロキョロ、ウロウロ落ち着きがなく、おとうは辟易して帰ってきたのだ。

 がきんちょに感想を聞いた。「お父さんの机がすんごく汚いの!」「そうそう、子供部屋よりずーっと散らかっている。」「かたづけなきゃなーっていいながら、なーんにもしないの!」

 父親の面目丸つぶれの "Bring Your Child Day"だったようである。