Beanie Babies
昔、キャベツ畑のお人形というのが流行ったことがある。正確に言うと「アメリカで流行っている」と聞いたことがある。日本で流行ったのかどうかは記憶がない。
今、サウスカロライナで流行っているのはビーニー・ベイビーズである。ここはアメリカといっても田舎だから、ニューヨークやロサンゼルスでどうなのかは見当もつかない。新聞でもビーニー・ベイビーズの話題が載ったけれど、新聞は日本のように全国紙ではないのだから。
我が家で最初にビーニー・ベイビーズのことをいいだしたのはかおである。誕生日に友達からもらったくまやカエルやワニの人形を出してきて、「これビーニー・ベイビーズって言うんだって。今度ビーニー・ベイビーズ・デイっていうのがあって、学校へ持って行かなくっちゃいけないんだ!」と言った。かおの持っている人形は中にプラスティック(だと思う)の小さな豆(bean)が入っていて、がきんちょいわくお手玉人形のようなものだ。次にビーニー・ベイビーズの話をしたのはのんである。「今日の新聞を見せてちょうだい。」と言って新聞のビーニー・ベイビーズの記事を指した。毎日学校で新聞の記事を先生に読んでもらっているので、のんは母より新聞の記事に詳しいのよ!
新聞によるとビーニーベイビーズは1994年から売り出された。数を限定して販売し、次々に新しい種類を売り出している。熱烈なコレクターがいて、販売と同時に売り切れてしまうとか。タグが付いていて、生年月日や短い詩が書いてある。ご丁寧な事に「もし付加価値をつけたいならばタグはとらない方が良い。」とまで書いてあった。販売ルートも大手のデパートや量販店には置いてないので、手に入れるのは簡単ではない。ところが、である。なんとマクドナルドのお子様セットにビーニー・ベイビーズのミニチュア版がついてるのだという。新聞の広告ではない立派な記事にこんなことが書いてあってよいのか?これじゃまるで「早くマクドナルドへ行こう!」とそそのかしているようではないか。
愚かと言うなら言って頂戴。その翌日私は早速行ってしまったのよ、マクドナルドに。そして驚いた。大人が店員にしつこく聞いている。「全部集めるにはどうしたらいいの?」店員の答えは残念ながら聞き取れなかった。でもそのしつこい大人はImpossible!と叫んだ。その後何度かマクドナルドに通っているのだが、すでにお子様セットの袋をいくつも持った人が店に入ってきて新たにお子様セットを注文する場面を何度もみた。マクドナルドのハシゴをしているのだ。ちーの友達は発売から3日目に全種類(確か10種類)集めたそうな。親も本気なのだ。我が家はまだ4種類、14個。先は長い。「くだらねー!」と叱られそうだから、マクドナルド通いはおとうには内緒なの!