フルデイとハーフデイ
のんのお迎えが10時20分だというのは何度も書いた。サウス・カロライナでは、義務教育のKー5が2時間半のハーフデイ・プログラムというのが一般的なのだ。ところがこのハーフデイでは小学校へ入ってからの勉強にすぐに適応できるだけの教育をするのが難しいという理由で、ここ何年かでフルデイ・プログラムが続々と作られている。
フルデイ・プログラムに力を入れている学校群では、小学校へ適応出来る子供の割合が以前に比べて10%もアップしたと新聞にあった。だから、これからもフルデイ・プログラムを増やして、ゆくゆくはすべてのKー5をフルデイ・プログラムにしたいと州の教育担当者は考えているともあった。
学校の廊下には子供たちの作品が貼られている。のんのクラスの前にはハーフデイの午前と午後クラスの作品。そしてフルデイクラスの前にはフルデイクラスの作品。年度初めには確かに拙い作品だったけれど、最近はハッとするようなすてきなものが飾られるようになった。どうみてもフルデイの子供たちの方が凝った、しゃれた、力作揃いなのだ。ハーフデイは誰が見ても、ものの5分で出来るような簡単なものしか見かけない。私がそうぶつぶつ文句を言っていたら、ちーが言った。「しょうがないよ。フルデイの子はアートのクラスもミュージックのクラスも受けてるんだから。」ナニ?アートにミュージック?のんがそばで顔をまっかにして怒鳴った。「ずるい!」ま、確かに教育の機会は公平な方がいいと思うよね。