安くて長持ち!? でも安全じゃなきゃね!
アメリカにきて初めて普通のスーパーで豆腐を買ったときの事である。販売期限が5日先を表示していたので安心して買ったのだが、2つのうち1つは匂いがおかしくて食べられなかった。日本でも豆腐は傷みやすいものだったから(生協の豆腐は製造から5日間が賞味期限だった。)仕方のないことかと思った。ところが次に買いに行ったとき、2ヵ月以上先の日付のある豆腐を見つけたのだ。充填豆腐じゃない普通のもめん豆腐なのによ!ってーことは、最初に買った豆腐はもしかすると2ヵ月前に作った豆腐だったってーことじゃない?
アメリカでは製造年月日はまず表示されない。賞味期限かいつまでに売るかが書かれているだけなのだ。
以来、注意して見てみると、日本より賞味期限の長そうなものがどっさりだ。紙パックのジュース、日本ではパックの内側がアルミコーティングしてあるものは別にして、加工から1週間くらいが賞味期限だったと思う。でもここでは普通の紙パックが1ヵ月半はもつのよ。
牛乳も3週間先の期限が書いてあったりするから、日本の倍近く賞味期限が長いに違いない。東京にいるとき、牛乳は「低温長時間殺菌」というのを飲んでいた。(もっとも一般的なのは「高温短時間殺菌」だ。「長高温」での殺菌はLL牛乳と呼ばれ、常温で長期間保存できる。低温殺菌も銘柄によって温度や時間が微妙に違って、味わいも違う。)おおいにこだわっていたはずなのにここでは殺菌方法を表記している牛乳はない。1社だけ「超低温殺菌」とうたっているのがあるけれど、それが何度で何分間の殺菌なのかは一切触れていない。そして期限は恐ろしく長い。
東京で生協を利用しているとき、班長会だ何だといって、いろいろ教わったので、保存料など食品添加物にも少し詳しかった。スーパーで買うときも、しっかりチェックをしてなるべく安全に近いものを選んでいたはずなのに、ここへきてからは英語がわからないのに始まって、買い物をするのが精一杯という状態。せいぜい塩分がチェックできるくらいか?
こんなことじゃいかん!と気は焦るのだが、いったいどこから始めりゃいいのよ。まず、本屋へ行って食品添加物について書いてある本でも探そうとした。でも、見つからない!そうか、CookingのコーナーじゃなくてNutrititionとか何とかいうコーナーを探さなきゃいけなかったのか?まあ、実際には本があっても読めるとは思えない。頭が痛くなるのが関の山さ。じゃあ、どうしたらいい?そういえば「無農薬」とか「低農薬」っていうのも見たことないぞ!なんとかしなくっちゃ!