荷物を出した! by ; Noriko
パッキングの翌日、なんだかんだでのべ7〜8人の大男がやってきて、我が家の荷物を運んでいった。パッキングがいい加減なのは昨日書いたとおりだが、テープで止めたはずのダンボールから、コロコロと直径5センチもあるおもちゃのコインが転がり出てきたり、幼稚園で使っていたネームタグが落ちたり、日本では到底考えられないことである。
南部人の人懐こさは有名であるが、彼らもとても気さくである。話す言葉が聞き取りにくいのが難点であるが。長さが40フィート(12メートル!)というどでかいコンテナにどんな順番で積み込もうかと話し合いをしながら仕事を進めていく。9時ちょっと過ぎにはじめて、途中1時間ちょっと休んだけれど、2時頃にはトラックが出ていってしまった。コンテナの中は半分以上がらんと空いており、「なんだかもったいないね」とガキンチョが言う。大切なぬいぐるみがわんさか入っていることもあって、ガキンチョはトラックを見送るのも複雑な表情。
荷物がなくなった家はとても広い。(ソファベッドだけは26日の引取りなのでまだある)大型の家具の後ろは4年分のホコリがある。いそいで掃除するのだが、ガキンチョどもはホコリを気にする様子もなく、遊び始める。遊ぶおもちゃなどもちろんないが、遊べるのだ。前日はダンボール箱の山を使ってかくれんぼをしたのだが、この日もかくれんぼをするのだという。かくれるといっても、まあクローゼットに入って戸を閉めているくらいしかできないが、ベッキーとアレックスが家から懐中電灯を持ってきて大騒ぎ。ガキンチョたちは本当にタフである。
レストランで食事をして、ホテルに戻り、かろうじて風呂に入った。このところ5時前には目覚めていたのだが、翌日は珍しく寝坊してしまった。まだまだ疲れが抜けない状態である。自分で荷物を運んだわけじゃないのに、どうしてだろうね。
PS;ここいらでは引っ越しを業者に頼む人はあまりいない。たいてい、小さな物はくるまで何度も往復して運び、大きな物は知り合いのトラックを借りて済ませる。引っ越し先が遠いときなどは引っ越し用のトラックだけを借りて、自分で運ぶのが一般的。我が家の引っ越しは、海外への引っ越しで、保険の関係もあって業者にすべてを任せなければならなかった。費用はおとうの会社が持ってくれるので、文句を言えた義理ではないのだが、個人的なものなぞは自分でパックしたかった。業者の仕事振りを見て、自分でお金を出してあのいい加減さだったらやりきれないんじゃないかと思う。だから、きっと、みんな自分でするに違いない。