ヤード・セール速報


朝6時半にホテルから家に戻り、売る品物を外に並べ始めた。新聞広告のヤード・セール欄に大枚30ドルをはたいた甲斐があって、既に前日の時点で35ドルの売上があった。勝負は今日土曜日7時半から始まる。

ところが、実際には7時前にプロの買いつけや趣味の掘り出し物探しの人たちが、やってきたのである。並べるそばから、それはいくらだとか、冷蔵庫はあるかと質問攻めである。準備が完了しないうちにヤード・セールの勝負が始まってしまったのである。

目的は利益ではない。あくまでも不要品処分である。値段は買ったときの4分の1から、場合によっては10分の1くらいにした。400ドルで買った安物のソファベッドが40ドル、200ドルで買ったテーブルと椅子が30ドル、という具合である。この値段だと飛ぶように売れる。おまけに物を持っていってくれるのである。たとえばソファベッドを運ぶのに大人が3人必要である。車も大きなのが必要になる。こういうのを全部やってくれてお金も置いて行ってくれるのである。ヤード・セール万歳である。

で、売上の合計は341ドルらしい。大きな物は最初の1時間でほとんど売れた。忙しさのピークを超えた時、まだ8時15分だったのがショックだった。疲れ具合からもう10時近いと思っていたから。