リコール



 ある時、Important Notice と書かれた封筒が配達された。また、10万ドルの賞金にエントリーされたとかのたぐいだ、と思ってよくみると、クライスラーからだった。ローンが滞っているはずはないし、と思いつつ開けてみると、何とリコールの通知だった。もう、車に乗れなくなるのかと、目の前が真っ暗になる。そう言われれば、やけに故障が多かった。

 給油中の燃料漏れの危険性があり、おまけにアースの不備でスパークが飛ぶのだそうだ。やめてくれい! 何台車を作ったか知らないが、設計の時にこういうチェックはしてないのかい? これでは、丸焼けになるではないか! 知らぬが仏って英語で言ってやりたい。言えないけれど。96年のクライスラーの全ミニバン対象。

よく読んでいくと、1時間半の作業で修理できるのでサービス・センターとアポイントをとれと書いてある。おまけに、事前にパーツの在庫があるかどうか確認してもらえと書いてある。さすがクライスラー、己をよく知っている。何のことはない、リコールの場合も一般の修理とユーザー手続きの観点からみれば同じなのだ。なーんだ、それなら慣れている! 今では、ホテルの予約、空港でのフライトの変更についで、3番目に得意な分野だ! ついでに、具合が悪いところを2、3箇所直してもらおう。