金欠病

究極の金欠病を経験してしまった。ひょんなことでPaycheck(給料)が遅れたのだ。既に、車のローン返済、たまたま日本に帰省するための飛行機代支払い等のチェックは発送してしまった後である。見掛けの残高があってもこれらのチェックがキャッシュ化されたら一挙に残高不足になってしまう。Bad Check のHandling Fee をとられ、利子をとられても大した金額にはならないが、恰好が悪い。

月末に払う家賃を考慮すると数百ドル足りない! さあ、どうする?
1 手持ちの円をドルに替える。
2 VISA カードをATM に突っ込んでキャッシュを引き出す。
3 銀行に相談する。
4 Pawn Shopに行く。

1は、為替をやっている銀行がないかも知れないという恐怖がある。
2は、いい手であるが、円だてVISA には円安、ドルだてVISA には金利と返済遅延のリスクがある(返済はBill に対してCheckで払うのだ)。
3は、何かにつけてクレジット・ヒストリーがないと言うので嫌いである。
4は、質種がない。

熟慮の結果、ドルの手持ちを預金して残高不足を防ぐことにした。その結果手持ちは8ドルとなった。これで一家6人が何日間食えるのか。いざとなればVISA カードがあるので不自由しないが冷蔵庫の中身が頼りの数日間だった。

幸い一週間遅れでPaycheck は貰えたものの、貧困生活が癖にってしまったらしい。Wal-Mart の休憩コーナーで一つのホット・ドッグ(72 セント)を子供と3人で分けて食べているとどこかのおばさんがやって来て、子供がかわいいと誉めた後、5ドル出して、これで子供に何か買ってやってくれと言う。今まで、アメリカで金をせびられたことは何回もあるが、貰うのは初めてだった。一瞬ためらったが、5ドルは貴重であるので、ありがたく貰っておいた。これでしばらくWal-Mart には行けない。