雨
雨の中の運転は嫌なものである。しかし傘をさして徒歩と電車通勤よりは、雨の日こそ車通勤のメリットがあるというものである。これは日本で感じていたことである。
ここサウスカロライナでは、雨の日になると車の量が増える。普段は歩いて通学する子供を親が車で送るからである。学校に行くのに車とは、日本では異常だが、ここでは子供が傘をさして学校に行くのが異常である。仮に歩いたとしても傘はささない。ぬれるのである。雨に含まれる有害物質の恐ろしさなど全く気にしない、おおらかな世界である。
雨が降っていたらヘッドライトをつけなければいけない。これは数年前に改正されたルールである。また、日没前30分間と日の出後30分間もヘッドライトが義務つけられている。したがって、天体の運行に詳しくない人は必ず違反をしてしまう。運転は雨が降っていてもいつもと同じスピードを出す。車が多い分だけ車間がせまくなる。それで追突する。追突するとなんだかんだで車外にでるからぬれる。ここでもたいてい傘はささない。携帯電話を持っていない人は一番近い電話を探して歩くのである。もちろん、車はぶつかった状態のままである。こうして保安官(シェリフ)が来るのを待つのである。霧の時よりも事故の程度は大きいが、死に至るようなことはない。通勤時間帯の事故がやはり多い。