交通事故
昔はこの辺でも汽車かディーゼル機関車くらいは走っていたらしいが今はもうない。どこに行くにも車になる。一般の道路でも余裕があるのでスピードが出せる。普通の市内で55Km/hか65Km/h、通学時間帯のスクール・ゾーンでも40km/hの最高速度制限である。徐行が40Km/hかと思うと恐ろしい。
当然、事故が多くなる。それも追突事故が圧倒的に多い。日本でよくニュースになるような車の形をとどめていない事故は、フリーウエイを含めてもまだ見たことがない。横転や反転が時々で残りはひどくてもボンネットの半分がつぶれる程度である。たいていは、ゴツンと前の車にぶつかる追突である。理由はスピードの出しすぎと車間距離の少なさにある。
日本だと車間距離に関しては耳にタコができるくらい吹き込まれているが、この辺ではあまり徹底されてない。SCのHigh Way Department が発行している教則本にも55マイルの時は何ヤード、65マイルの時は何ヤードというようなことは一切書いてない。ほとんどの人が教習所に行かないから、車間距離の重要さを教わる場所がない。
結果として、70マイルで牽引車が走っているかのような数珠つなぎをよく見かける。でかいトレーラーが直前に割り込んでくる。後ろにぴったり車がついてくる。きっと、オートクルーザーがセットしてあって、スピードを変えるのが面倒くさいのだ。へたにブレーキを踏んだら確実に追突される。