床屋

床屋に行く。この簡単なことがなかなかできなかった。日本人の失敗話はいろいろ聞いている。

ある人は、最初に髪を洗うかと聞かれて、一番最後にしてくれといった。その結果、一連のプロセスの最後が洗髪になった。洗髪が最後なので、当然、乾かしてもらえない。別の人は、ハーフ・インチ カットしてくれと言った。その結果、五分刈りになってしまった。さらに、洗髪をしてもらえなかったため、毛だらけになって家に帰った人もいるらしい。

現地の人から情報を仕入れる。Native の人でも結構、失敗が多いので安心してしまう。気を引き締めて、Bob's に入る。3人待っている。この3人の頭をチェックする。料金をチェックする。カットが$5、洗髪と乾燥がつくと$10になる。汗はかいていないのでカットだけにしよう。きっと、800円床屋の要領に違いない。どんどんお客が来る。ここは、アポイントがない。順番を覚えておかないとまずい! 女性も来る! どうみても100% 床屋なのに。

いよいよ緊張の時が来た。
S: I need to just shorten half inch. と熟慮の英作文。
B: XXX XXX on the ear?
これはきっと耳に少しかかる、と言う意味に違いない。成功だ! はさみと電動のバリカンが微妙に動いて、頭を一周した。この間約10分。

B: Better? Good? と言って、横にある鏡のようにいすを向けた。
S: Good! Best! 全然おかしくない!

ドキドキが残っているが、車で家に帰る。子供が出てくる。「きゃーっ」と、言って逃げる。(なんだ? ) 「おかーさん、おとうさんが!」 母が出てくる。笑いこけている。全然おかしくないのに、どうなっているんだ? いまだに謎である。