昔、母が遠くの山に飛行機が落ちたと騒いだ。それは実はゲンゴロウ山に落ちた隕石だった。高校生の時、ゲンゴロウ山のふもとから田村君が入学してきた。何という奇遇であろうか。

だいぶ時が流れ、会社に入って15年が経ったある日、ボストンに出張したとき、そこで田村君にバッタリ会った。これはもっとすごい奇遇ではないか。その時、田村君は某製薬会社に勤めておりニューヨークに住んでいた。彼が日本に戻ってからしばらくして、今度は私が海外転勤となった。世界は狭くなったとしか言いようがない。

サウス・カロライナでの生活の日々を忘れないようにと、興味半分でHome Pageを作ったところ、3ヶ月程で高校生時代の同級生の上島君から、斎藤のHome Pageを新開発のサーチ・エンジンで発見した、というEmail が届いた。こうなると、単に奇遇では済まされない何かがある。

考えた結果、世界が時間的距離にだけでなく情報的な距離においても狭くなっており、結果として生活のテンポが速くなり、ゆとりのない生活になってしまうという、結論に達した。そんな生活になってしまわないように、たまには笑えるように、と思い立ち、ここサウス・カロライナから楽しい話を発信することにした。Home Pageは asahi-net に置いて、ここ(SCSN: South Carolina Super Net) からアップロードする。日本で接続時間を気にしながら見る人には、ゆとりが余計になくなってしまうかも知れないが勘弁してほしい。

斎藤俊哉 (96/07/29)