Declaration of Independence を買った! が、、、



ところでDeclaration of Independence って何だ? よく考えてみたら、よく知らなかった。タクシーの運転手には、For the people, of the people, by the people と言っておいたが、これは完全な間違いだった。Declaration of Independence はトーマス・ジェファーソンが書いたそうで、リンカーンではなかった。まあ、だいたい合っていればいいのだった。目的は、ノンタとチーを探すことだったのだから。そして、二人を無事探せた今、目的はDeclaration of Independence を探すことだった。

家族5人を後ろに積むから、どうしても私は助手席に座ることになり、運転手と話さなければならない運の悪い役目になる。今日の運転手とは、特殊な目的がきっかけだったので、いつもより多く話して、アジア人同士の連帯感のようなものが生まれてくるから不思議である。彼はパキスタンから来ており2つ国籍があるそうだ。さすがに、この辺でタクシーの商売をしているだけあって、ワシントンDC界隈の事には詳しい。ペンシルベニア・アベニューがホワイト・ハウスの近くで閉鎖されているのは、クリントンの就任式の準備の為でなく、ホワイト・ハウスに向けて銃を打った奴がいたからとか、夜はタクシーの商売はしないとか。なぜなら、酔っ払い運転でぶつけられたり、お金目当てで銃で撃たれる危険が高いからだ。客を乗せるときは、いつも客の目線や行動に注意するそうである。ワシントンDCに比べれば、サウス・カロナイナは、スロー・テンポだそうだ。全く同感である。

なんだ、かんだと話しているうちに、Old Stone House いうところに着いた。そこで、待ってて貰って、斎藤家は中に入った。もうこうなると、ちょっとしたタクシー観光のようである。Declaration of Independence のレプリカがそこで売られていることを、売っている人自身が知らなかったが、チーが発見した! せっかく来たので3つ買った。ついに目的を達成した! 今日は100点満点に違いない。

レプリカを運転手に見せたら、「US の市民権を貰ったときに、一緒に付いてきた」のだそうだ。 今日がワシントン最後で、いい日になったようなことを話していたら、ジョン・F・ケネディー・センターに連れてってくれた。料金は区間制なので変わらないのか、そこに行くと区間が追加になり高くなるのか知らないが、運転手はもう夜になるので早く家に帰りたいところを、10分だけ妻に待ってもらうから、その間に中を見てこい、というのであった。10時間かけてサウス・カロライナから来て、10分間だけ中をみた。中は豪華で贅沢だった。ジーパンにカメラをぶる下げているとっつあん/かあちゃんとハンテン4人連れはどう考えてもあたりの雰囲気とは異なっていた。

まあ、なにはともあれ、それからホテルまで連れてって貰い、最後にはほとんどタクシー観光となった一日だった。運転手の名前は、カーンだった。いつかまた、ワシントンDCに来たら、 連絡くれ、と言って名刺をくれた。今度は、もっとゆっくり日程を確保して、タクシー観光の贅沢をしたいと思った。10年後かも。ホテルの回転ドアをくぐり、エレベータまで来たとき、とんでも間違いに気がついた。Declaration of Independence のレプリカをタクシーの中に置き忘れてしまったのだ!