ワシントン・モニュメント



目指すは、ワシントン・モニュメント。既に整理券は貰ってある。指定時刻は12時半である。Tourmobile の運転手の説明によれば、混雑をコントロールするために、整理券を配っているのだそうだ。そうは言っても、列に並んでからもなかなか進まない。今日は、天気予報に反して結構寒い。雲も多い。

じーっと、並んでいると、どこかのおじさんが来て、列に向かって尋ねている。
"Do you have tickets?"
しかし、誰も答えない。どうやら、列に並ぶ仕組みが解らないらしい。うちも、昨日調べた。が、英語では面倒なので、視線が合わないようにするしかない。と、しまった、視線が合ってしまった。しょうがなく、言ってやった。
"Tickets are free but you need tickets."
"Where can I get the tickets?"
"Down there." と指をさす。が、今日の分はもう終わりだろうとか、3時以降はチケットはいらないとか、チケットはいらないが混んでるから長時間待つとか、本質的なことは、悪いけど言えなかった。こういうことは、日本人に聞かないで、現地人に聞いて欲しい。

30分以上待った甲斐があって雲が切れてきた。エレベーターで展望室まで登るとホワイト・ハウス、キャピタル、リンカーン・メモリアル等がよく見えた。窓には子供用の台もあるのだが、ミーには低すぎて、抱っこしてちょうだい、の連発にあい、すっかり疲れてしまった。

例によってTourmobile で、Space Museum に戻り、混雑にめげずアポロの月着陸の記録等をみて、お土産を買った時にはとても疲れていた。さらにTourmobile に乗ってMuseum of American History に行く途中でミーが完全に眠ってしまった。ミーを抱いてAmerican History のレストランで席を確保して、フレンチ・フライとスプライトを買ってトレイに乗せて席に戻ったとき、疲れはピークに達していた。トレイがテーブルに着地した瞬間、スプライトは転倒して氷と共にテーブル一面に広がった。慣性の法則が働いているので、流れはなかなか止まらない。隣のおばさんが少しだけど、と言いながらくれたナプキンでは全然役に立たなかった。努めて平静を装い、もう一度スプライトを買いに行ったのだった。