ワシントンDC2日目



昨日歩きすぎて筋肉痛だ。さて、今日は何を見に行こうか。地下鉄で行って、ホワイト・ハウスをみて、Air & Space Museum で一日過ごそう。これなら、そんなに疲れないだろう。

地下鉄を降りてホワイト・ハウスまで歩くとすごい行列ができていた。これじゃあ、時間の無駄だ。後回しにするか、夕方のファースト・レディ・キャンドル・サービスを狙おう。今は、Space Museum にまっしぐらにしよう。だが、この作戦は今から考えれば失敗だった。

Space Museum に行く途中でどうしてもワシントン・モニュメントが目に入る。「あそこに登りたい」とガキが騒ぎ出す。「階段が800以上ある」とか言ってやめさせようとするがかえって逆効果。ますます目を輝かせる。さっきまで、疲れたから歩くのは嫌だと言っていたのは誰だ。ガキどもは一斉に駆け出して行った。後を追いかけようとしたが足が痛いのでやめた。どうも日頃の運動不足がたたっているようだ。

ところがなんとモニュメントも長蛇の列。どうやらクリスマスが終えてどっと繰り出したようだ。おまけに午後3時までは、整理券が必要だった。整理券を貰うのも長い行列。やめたやめた、やっぱりSpace Museum に行こう。モニュメントには3時に行こう、と思ったのもつかの間、オシッコ、とミーが言う。ハイハイ、グラード・ツー・ヒヤーである。

一番近い、American History Museum に行った。ここも超満員。トイレが済むと「おなかがすいたー」。11時ちょっと過ぎだが何にもしないうちに昼飯となった。動物園とは違い暖房が効いているので暑い。昨日より一枚余計に着込んだのが裏目に出た。子供が分厚いコートを脱ぐとそれを全部持つのが地獄だった。それでもせっかくだから、ギフト・ショップで買い物をして、Space Museum に向かった。建物の一つ一つが大きいせいか近いようで結構遠い。ミーがグズルので抱っこをしてるとミーが寝てしまった。こりゃあだめだ。重くて遠くまで歩けない。予定変更、近くのMuseum に飛び込んだ。そこは、Natural History Museum だった。ノンタとミーはベンチで休憩。残りの勇士が Dinosaurs を見に行った。でっかい化石だ。他にも、いろいろな化石があった。恐竜のタマゴの化石、ウンチの化石。化石がどうしてできるのか、恐竜が絶滅したのは何故か、両生類とハ虫類の違いは何か、よくできた展示である。やはり一箇所に一日かけたい所である。Dinosaurs の後もいろいろ見て戻るともう3時近い。ミーもよく寝たわ。

3時のモニュメントにはさらに長い列ができていた。何故、みんな高いとこが好きなんだ? おやつタイムでごまかすが、そこでも長蛇の列で時間をロス。こうなれば夕食に万全を期すしかない。ガイド・ブックによれば、Convention Center に推薦の中華料理屋が2軒あった。そこなら、まあ間違いはないだろうと思い、ガイド・ブックと地図で道順をチェックしていると、おじさんが声をかけてきた。「何か特別なものを探しているのか?」 悪い人ではないとはないと思うが、「レストランが在りすぎて意見がまとまらない。」ようなことを言って関わらなかった。

夕食まで、ちょっと時間があったので、Smithsonian ではないがNational Aquarium を見てからConvention Center に向かう。一駅でも地下鉄に乗って行った努力の甲斐無く、途中でおしっこ。入ったデパートは暑くて込んでいてほとんどパニック。しかし、外で警官が捕まえた男を平然と手錠をかけて歩いているのを見て、気を引き締めて、Convention Center に無事着いた。

ああ、しかしなんという不運。そこはTOYATAのショーで貸し切られていた。チケットがあるかと聞かれたが在るはずがない。受け付けで、中でメシが喰えるか聞いた。ハンバーガー程度ならあるが7時で終わりだ。もうちょっと過ぎているが、今なら何か喰うものがあるだろう、と言われた。冗談じゃあない。わざわざ遠路はるばる飛行機代をけちって10時間も運転してきて、ハンバーガーなんか喰えるか! 自慢じゃあないが、到着した日はケーキの残りで、昨日は歩き疲れたので何故かサンドイッチになってしまったし、今日こそは何が何でも中華だ!

もう歩く元気もない。結局タクシーでホテルに戻り、体制を立て直し、ホテルの近くの中華料理屋を探し、電話で営業を確認し、愛車Dodge Grand Caravan で繰り出し、無事に中華にありついたのだった。明日は早くも最終日だ。万全の計画を立てなければ父親の権威がマイナスに転落してしまう。