ワシントンDC1日目
昨晩はホテルに無事たどり着いたものの、夕食に出かける元気もなく、ケーキの残り等を喰いつないで寝た。そんなわけで、まだどこを見るかは決めてなかった。ガイドブックの子供人気ナンバー1は、Smithsonian Institution のNational Zoological Park (動物園)だったのでそこに地下鉄で行くことにした。アメリカの地下鉄は子供にとって初めてだし、ワシントンDC内なら車は不要どころか、かえって邪魔とガイドブックに書いてあった。
外はかなり寒かった。ホテルの新聞ではもっと暖かいはずだったのに。最寄りの駅で降りて動物園の方へ歩くがなかなか着かない。ガイドブックには、Easy Walk と書いてあるのにおかしい。鼻水が垂れ、腰が痛くなり、足が痛くなり、ミーがおうちに帰ろうと言い出す。どうも道を間違えたらしい。歩道がだんだん狭くなった。仕方なく引き返し、詳細地図を買い、対策を練り直す。ついでに家族全員がおしっこタイム。冷えた冷えた。
また歩いてやっと動物園に着いたときは12時を回っていた。さあ、いよいよ見るぞ、と思ったら、ミーが「お腹がすいた」と騒ぎ出す。不運にも一番奥に行かないとレストランはない。コースがOlmsted Walk とValley Trail に分かれているので番号順に見るのが最短だけれど、まあ仕方がない。レストラン(ファースト・フード)まで歩く。
高いハンバーガーとホット・ドッグを食べて、いよいよ本格的に見学を開始した。が、広い。おまけに道順が逆になってしまっているので、屋内に入るような場合、入り口から入って出口から出ると、その分コースを戻ってしまう。子供は、「ここは、もう通ったよ」と文句をたれる。そのくせ、ゴリラの前ではノンは釘付け、キツネの前ではカオが動かなくなり、ヘビの前ではミーがカエルになった。その都度、親は立ったまま待たされる。日頃、歩かないせいか、ほとんど限界だ。Olmsted Walk を4分の1位戻ったところで、オシッコ! またレストランまで戻った。これじゃあ、すごろくだ。いつになったら上がれるのか。
Valley Trail にショート・カットしようとして、デッド・エンドにはまり込みながらも、ギフト・ショップでガキをつりながら、大幅にスキップして動物園を終わりにした。全体の半分弱しか見られなかった。しかし寒いし、もう体力の限界だった。ここで止めないと遭難する。もちろん帰りはタクシーだった。ホテルで新聞を見直すと一日日付が古かった。そう、今日は予報どうり、寒い日だったのだ。