どうも昔から洗車は嫌いだ。冬は寒い。夏は暑い。春と秋はなんとなく調子がでない。第一に疲れる。それに洗車をするとどういうわけか必ず雨になる。そんなわけで洗車は平均すると年に1度か、3年に2度くらいしかやってない。今の車、Dodge Grand Caravan も95年の5月に買って、96年の9月にようやく1回目の洗車をすることになった。ただし、ノンタが2月に一度洗車したらしいので車からみれば2回目になる。

この辺では、洗車は6ドルが相場である。日曜日などスーパーの近くの洗車場は結構繁盛している。こういう所は子供のアルバイトで雇っているのである。子供はチップが入るので必死である。中には、Free の看板を掲げて、但し寄付なら戴きます、というのもある。コイン洗車場もある。所謂洗車機ではなく自分で洗うのである。ノズルから水が出るだけである。日頃、洗車に興味がないので、こういう所の厄介になったことはまだない。

車を洗うぞー。誰か手伝う人! と、聞くと子供が「はいっ!」と手を上げてなぜか水着に着替える。隣のベッキーまで便乗する。最近、唯一のExcuse だった給水制限が解除されてしまったのであきらめるしかない。子供の水遊びが一通り終わるといよいよワックスがけ。ボンネットだけで疲れる。これのどこが面白いのか? まさか毎週やる人なんかいないだろう。近所の目も気になって恥ずかしい。
"How doing, today?" ほーら、前のおばさんが声をかけてきた。どうやら家族で出かけるらしい。
"Not so good." 見りゃあ、わかるだろう。

完全に新車がよみがえった。これで買物に行くのは気持ちがいい。翌日はやっぱり雨。しかし、雨にも負けず、Wal Mart に行って景気よく100ドル使い、Rian's に行って、ぱーっと、25ドル食べて、さらにLowe's でたんすの取っ手を買い、トイザラスに行った。トイザラスでどこかのおじさんが声をかけてきた。"Here's my neighborhood. Good see you." 日本でも近所の人は、誰が誰だかわからなかったのだから、アメリカではそれ以上にわからない。取り合えず、"Good see you." と返しておく。ノンタが来た。すぐにポポコを貰った家の旦那と奥さんとわかった。旦那が言う。「昨日、車を洗ってるのをみましたよ。」ほれ見ろ。もう近所中に見られている。だから、洗車は嫌いなんだ。