帰りの座席


成田でのチェック・インには参ってしまった。席がまとめて取れないと言われた。1-800-にかけて苦労してまとめたはずなのに。こんなことなら日本に着いた時にもう一度確認しておけばよかった。

前に並んでいたおじさんの二人連れはやたらケチをつけて、時間を消費していた。みればメダリオン・レベルの常連客だ。大人二人どこに座っても同じではないか。ケチをつけて、ビジネス・クラスでも狙っているのだろうか?

こっちは違う。4人一緒でも残りの2人がバラバラでは、何とも席の配分に困ってしまう。この重要性が理解できないチェック・イン担当者は、ズバリ失格でしょう。あいにく満席の為、調整には長時間かかった。最終的には自分で交渉して席を替わってもらって、まあ我慢できる程度に席はまとまったが、はっきり言って100万円を超えるお金を払っているのに面白くない。ホテルでのチェック・アウトの延長という恩恵でゆっくりし過ぎたのも運が悪かったが、家族がバラバラの席ということが日本ではあまり重要視されていないのが根本的な原因に違いない。

現にポートランドでは、それは一大事だとばかり、エコノミーではあるが最高のアサインがして貰えた。実際には、ビデオ上映装置の故障の為、機体の変更があったのが運が良かったのかも知れないが、日本語より交渉力が劣る英語でもいい席が貰えたことは、家族への考え方の違いに因るところが大きいと思う。