団子型海外旅行



夏休みになぞ、飛行機に乗るものではない。ポートランドまでの飛行機のうるさいことと言ったら!

私たちの席はトイレのすぐ隣りだった。がきんちょを連れて行くのは簡単で助かるけれど、中学生の団体を乗せた飛行機となれば話は別である。

あの中学生は飛行機に乗ったことがないに違いない。トイレがどこにあるのか知らない彼女ら(制服組も私服組も女の子しかいなかった。)は、トイレ探しにグループでやってくる。連れナントカというのか、多いと5人ほどが団子のようになってキョロキョロウロウロする。トイレの前にうまくたどりついたとしても、それがトイレであると認識できるまで扉の前でゴニョゴニョ。勇気のある者がノブに手を伸ばして扉を開けようものなら、拍手喝采。水を流す音がデカイと驚いた彼女らはドアを開けてキャーキャーいいながら流しだした。しまいにおとうは「しめてやれよ!きったねー!」と怒鳴った。 確かに飛行機のトイレは水を流すのに勇気が要る。ウチのがきんちょも実は水が流せないのだ。(私がいつもついてまわって流すのよ。)だから、その点は理解してあげたいのだけれど、グループでトイレに来るとグループ全員が終わるまでみんなでまってるんだもの、たまらないよ。

あの子達はホームステイでもするのだろうか?あんな団子行動とっててちゃんとやっていけるのだろうか?しつけをしてから外へ出した方が良かったんじゃないの?