長距離電話会社プレイバック1998
またまた、またまたAT&Tから電話があった。何かAT&Tをやめた理由があるのですか?もう耳にタコができそうである。$180にまた上積みされるのだろうか?いや、そうではない。今度はAT&Tに戻る勧誘は一切しない。ただひたすらにAT&Tをやめた理由にこだわっている。このAT&Tの10日間で4人から電話がかかってくるしつこさは尋常ではない。きっと、アクセス番号(1010-xxx)が必要な電話会社をも巻き込んだ壮烈な戦いが始まっているに違いない。ここで98年の熾烈な駆け引きを振り返っておくのは意味があると思う。
98年はMCIで始まっていた。その頃の日本へのレートは48セントだった。特別に問題があったわけではないが、ある時AT&Tから勧誘があり、AT&TのOne rateでUS内が10セントというのが魅力だったのでAT&Tに替えた。さらにOne rate online というのをインターネットで申し込むと月々のOne rate service チャージが1ドルで済むので、これに変更した。日本へのレートは高いのだが、1010-xxxのようなアクセス番号を経由すれば40セントでかけられたので得に問題はなかった。
しばらくするとMCIから$65ドル割り引くから、MCIに戻ってくれという誘いがきたので、コロリと寝返った。ところがこの4/15に発送されたはずの$65のCertificateがなかなか届かない。
今度は5/14付けでAT&Tからメールが届いた。6/13までにAT&Tに戻ってくれたら$60のCheckをあげるから何にでも使っていいというのである。でも今AT&Tに移ったらMCIからの$65はどうなる?まだ貰っていないのだ!AT&Tへの回答期限は6/13だ。もうちょっと待つことにした。
5/27のMCIからの請求書に$65のCertificateは同封されていなかったので、電話すると7-10daysで再発送すると言われた。それが来るまでは支払いはペンディングすることに決めた。
6/13は土曜日だったので多少の余裕を見て、AT&Tに電話したのは6/11だった。まだMCIからは$65は来ないが、徹底抗戦の覚悟はできていた。最悪でもAT&Tから$60貰えると、割り切ってもいた。
6/15にMCIから料金未納の警告があった。結構強い表現で本日中にコンタクトが無い場合は回線を切るというのである。別に長距離電話はMCIだけでは無いのでいつでもやめてもいいのだが、指定された番号に電話して事情を説明した。
「私は$65を待っているだけです。5/27に電話したら7-10daysで届くと言っていたのに、それがまだ届かないから払えないんです。」
期せずして、「それならもう一度カスタマー・サービスに電話した方がいい」とのアドバイスをいただいてしまったので、それに従ってもう一度電話したら、またもや、7-10daysで届くようにすると言われた。
なぜ、こんなに日付をきちんと覚えているかというと、実はこれは全部メモしておいたのだ。何月何日に電話したらこうに言われた、という表現はとても説得力があるので、交渉の時の武器になる。だから、後で損を被らないように、怪しいときは必ずメモをとって記録するのだ。それが証拠となり力となる。まあ、一種の作戦である。
さてMCIの方は、次の締めの請求書の中で$65がクレジットとして入っており、この一件は無事に解決した。めでたし、めでたし。
これはおまけの話しだが、届かない届かないと騒いでいたMCIからの$65のCertificate。これ実はしっかり届いていたのを、うっかりしまい忘れていたのだった。これ、後で何とか使えないかなあ。