ページタイトル【My Family】
HomeContentsMy Family>ヒヨドリの観察日記
Go Home
目次
車いすガイド札幌
私設ガイド札幌
私設ガイド北海道
車いす関連リンク
リンクその他
Mac関連
作者について
家族のページ
更新経歴

1999年7月

 7月9日マンションの庭木に小鳥が巣を作っている事をお隣さんから教えてもらいました。さらにお隣さんは脚立で巣を覗き込み卵がある事も確認していました。その木はちょうど真美の部屋の窓の正面だったのです。

 鳥の巣は、全体が蔓で巻いたような作りで一番下の方に葉っぱの代りか紙を巻き込んでありました。早速デジカメで撮影したのですが、ズームもついていないので写真ではどこに巣があるかわからず、デジカメでの撮影をあきらめました。

 数日後子供と買い物に出掛けた時に書店をまわり、図鑑やバードウォッチングの本で調べたところ、色や形、巣作りしている場所などからどうやら「ヒヨドリ」ではないかと判断しました。(あまり自信なし)

 ヒヨドリ?は時々巣を留守にする事もありましたが、風の強いや雨の日も卵を温めていました。そんな姿を見ているとまたデジカメでなんとか撮影出来ないかなぁと思い、以前ザリガニを大きく撮りたいとデジカメに虫メガネを付けたように、デジカメに双眼鏡ををくっつけ窓から外を眺めて見ました。成功です。液晶のファインダーには肉眼で見る時と同じぐらいの大きさで公園の木々が写し出されました。ただ欠点もありました、ファインダー一杯には撮れず周りが丸くマスクされてしまうのです。

 その日の内に適当な箱にカッターで穴を開け、発泡スチロールや段ボールでレンズの位置決めをし固定しました。 双眼鏡でフォーカスを合わせ、撮影した物がこれです。

写真:卵を温めるヒヨドリ?

親鳥が卵を温めているいるようです。(7月21日)

 しばらく変化がなく、図鑑などに依ると卵が孵るまで10日から2週間とあったので、そろそろかと思っていたところ、7月24日の朝、聖美が合唱団の合宿から帰って来た時にヒナが親鳥に餌をねだっている姿を目撃しました。その日真美は窓からのバードウォッチングに忙しそうでした。

 さっそく写真を撮ろうとしたのですが、親鳥が餌を与えている時間が短くデジカメを起動している間に親鳥が行ってしまい、うまくシャッターチャンスをつかめませんでした。翌日、延長のテーブルタップとACアダプターを用意しデジカメがオートパワーオフしないよう設定し待ち構えて撮ったのが次の写真です。

写真:口を開け餌をねだるひな鳥

中央の少し赤く見えるのがひな鳥の口です。(7月25日)

写真:餌を与える親鳥

3羽のひな鳥が見えます。(7月25日)

 ひな鳥は、大きくなるのが早いですね。それだけ親鳥が餌を運んで来ていると言う事なのでしょうが、あっと言う間に大きくなりました。私は毎日見られるわけではないので、余計にそう感じます。子供達、特に真美は自分の部屋の窓のすぐ近くなので、毎日バードウォッチングを続けています。

写真:大きくなったひな鳥と親鳥

お腹が一杯なのか、そっぽを向いてます。(7月30日)

 鳴き声も毎日大きく聞こえてくるようになりました。子供達によると、親鳥が巣の近くから呼ぶように鳴いているとの事なので、巣立ちも近そうです。

写真:巣の端にとまったひな鳥

巣の端にとまったひな鳥(7月31日)

写真:巣の端に並んだひな鳥

巣の端に、まるでペンギンのように並んだひな鳥(7月31日)

写真:巣立ちしたひな鳥

巣立ちして、地面を散歩するひな鳥(7月31日)

 朝から盛んに鳴き声が聞こえ子供達も気にしていたのですが、午後になって無事3匹とも巣立ちをする事が出来ました。勝手に気にしていた我々も、これで一安心です。若鶏がまだ餌を取れないためか、親鳥が餌を運んでいて親子で鋭い鳴き声を交わしていましたが、2〜3日で静かになり姿を見なくなりました。

 ところがしばらくすると、同じ親鳥と思われるヒヨドリがまた巣篭もりを始めたのです。調べてみるとヒヨドリは2度卵を生む事があるとわかりました。今回はあまり写真も撮らず様子を見ていたのですが、卵が孵ってからの親鳥が餌を運んでくる回数が少なくひな鳥もあまり元気がありません。台風もちょうどやって来て心配していたのですが、親鳥も来なくなり2度目の巣立ちは見る事が出来ませんでした。

 ヒヨドリ騒動の顛末でした。


HomeContentsMy Family>ヒヨドリの観察日記