携帯電話騒動

その1:携帯、壊れる

とある土曜日のこと。
イサキ釣りの船に乗っていました。イサキは釣れませんでしたが美味しそうなアジが大漁でした。
ある時、アジを針からはずしてバケツに突っ込んで、ふっと床を見ると・・・そこにはポッケにあるはずの私の携帯電話が流れる海水にまみれていました。(船には海水循環パイプがあって床はいつも海水が流れている)

うわ〜、と思って慌てて手にとって水気を切ったり拭いたりしましたが、既にボタンが効かない状態でした。しかし、以前デジカメが濡れた時も乾いたら機能が復活したということもあったので、乾くのを待ってから機能確認をしました。すると何とか電源は入ります。が、電話かけるボタンを押すと、無条件に先頭に登録されている青木という奴に電話がかかってしまいます。電話切るボタンは効かず電池をはずして通話を阻止するしかありません。
このまま諦めようと思ったのですが、下船後、持ち合わせた会社支給の携帯からこの携帯に電話をしてみるとなんと呼び出し音が鳴るではないですか。ただ、日付、時間はリセットされたのが0年0月を示しています。

家に帰って日付、時間を再設定。念のため携帯エディで番号簿のバックアップをとりました。
翌日、釣れたアジを配るために携帯で電話したところ、どうもこちらの声が聞こえていない様子。妹の携帯と通話してテストしたところ、どうやら相手の声は聞こえるけど、こちらの声が発信されていないようです。

どうやら壊れてしまったようです。留守電などが聞けるのは救いですが、電話としての使命を果たせません。何とかしなければ、と考え始めます。そういえば、周囲では携帯を水に濡らしてしまって買い換えたという話を聞いたことがあります。おそらく修理するよりも新しい携帯を買った方が安くつくんでしょう。ならば、と私も買い替えを考えます。

その2:これを機会にimodeに

そういえば、ネット仲間の間でiモードが流行っていたっけ。広末のCMとかみて「携帯にそんな機能必要なんかなあ〜、普通の携帯で十分」と思ってましたが、何と言ってもSEたるもの、世の中のメディアの動向には敏感でなくてはいけません。これは良い機会と捉え、iモードに買い換えることを前提に調査を開始しました。

まずは価格の調査。Webで通信販売をしている業者を検索して調べてみる。あんまりiモードを扱っているところはないが、3年前に45000円で買った時に比べるとどうもそんなに高くはないようだ。
月曜日、会社を早めに出て帰りに新宿駅前のカメラ屋に偵察。携帯売り場を覗くとiモード対応機種が並んでいます。何故か値段が書いてありません。そこで店員さんを捕まえて質問してみます。
「あの〜、あのへんのiモードはおいくらなんでしょう?」
「ほら、あそこに一覧表が貼ってあるじゃん」
「あ、ほんとだ。これって機種変更出来るですか?」
「うん、お客さんの機種は何?あ、Pね。10ヶ月以上使っている?じゃあ、大丈夫」
「すぐやってくれるんでしょうか?」
作業は30分くらいかな。」
電話帳の内容も移してくれるんですよね
「いや〜、場合によっちゃあ出来ない時もあんだよね。そのへん了解しといてや」
「なるほど。じゃあ、P501iをお願いしたいんですが」
「サンキュー、ちょっと待ってね。」
何やら電話している。
「ごめ〜ん、それ売り切れだって。他のやつならあるんだけどなあ」
「どの位で入荷します?」
「人気機種だけど2〜3日で入ってくんじゃないかな」
「じゃあ、そのころまた来ます」
「悪いねえ、これに懲りずまた来てやあ」
っていうことで初日は購入を断念
(ちなみに、店員さんの言葉はもっと丁寧語だったと思います^^;)

その夜、既にiモードを持っている友人から情報収集。結構D(三菱製)も評判が良い感じ。Pが入荷するのを待っていてもいつになるか分からないので、Dを買ってしまおうと決意。

翌日も会社を早めに出て今度は別のカメラ屋に行ってみる。
「あの〜、この携帯から機種変更でiモードにしたいんですけど」
「はいよ、機種は決まってるのかな?」
「Pがあれば・・・」
Pは週末で売り切れちゃってんだよねえ。他のはどお?安いよ!」
「じゃあ、Dはありますか」
「おう、Dならあるよ。23000円でい」
「じゃあ、それでいいです」
「よっしゃ、受付は2階だからそこの階段を上がってくんな」
「はい、分かりました」
と、階段を上がって2階に行くと小さなカウンターと周りには携帯のパンフなどが陳列されているが、店員はいない。
10分程待つが、店員が来る気配がない。裏を覗いてみると、携帯電話の在庫は棚に積み上げられており、機種変更用であろうか、パソコンも置いてある。
しびれを切らして、1階に戻って「あの、誰もいないんですけど・・・」と店員さんに声を掛ける。
「あ、ごめんね〜。すぐ行くわ」とのこと。
改めて2階で待つと、今度はすぐに女性の店員さんがやってきた。
「機種はお決まり?」
「はい、D501でお願いします」
「じゃあ、この書類に記入してね。今使っている携帯は?」
「はい、これです。」
機種交換するとこれ(旧携帯)はもう戻ってこないけど、いいかなあ?」
「はい、了解しています」
「じゃあ、ちょっと待ってね」
と、何やら端末に向かいながらどこかに電話している。私が横から聞いていた感じでは、NTTのどっかに電話して、機種変更の了解を取っているような。私の名前と電話番号、住所を言い終わるとしばらくして「ああ、そうなんですか。じゃあ、本人様から、ということで、はい、じゃあ今日はお帰り頂いて・・・」とか何か不吉な言葉を交わしている。
電話が終わってその店員さんが言うには
「お客さん、ドニーチョでしょ、ドニーチョだとiモードはダメなんだよねえ」
「え、そうなんですか。どうしたいいですか?」
「自分でNTTに電話して料金体系の変更してくれる?でも平日は7時までしか受け付けてくれないんだよねえ」
「もう7時過ぎてますよね」
「だから明日電話して変更してからまた来てくれるかなあ」
「そうですか、分かりました」
「んじゃ、またねえ」

ということで、今日もiモード購入出来ず。なかなか障害が多いようだ。

その3:やっと買えたよ、imode

次の日の朝に早速NTTに電話して料金体系を変更しておく。
ということはもしかしたら今日にはP501が入荷しているかもしれない。
あいにく仕事の都合で今日はカメラ屋に行くことは出来ない。明日なら入荷しているかもしれない。ならばPを買うことにしよう、そうしよう。

さて、次の日。月曜日に思い立ったのに既に木曜日になってしまった。
火曜日に行った方のカメラ屋に立ち寄る。
「あの、これ(Pを指さして)入荷しましたか?」
「入荷したんだけど、まだあるかなあ、ちょっと待ってねえ」
と、携帯で話している。
「あと数台あるみたいだよ」
「じゃあ、お願いします」
「合点承知!じゃあ、中で手続きしておくれ」
ということで店内に導かれ、担当の女性の人に引き継がれた。
書類に記入して、今度は手続きが滞りなく進み、支払いも終わった。
「30分ほどしたら機種変更作業が終わるんで、その頃にまた来てや」
ということなので、しばらくは近くの釣具屋で時間をつぶす。ついでにリールを衝動買いしてしまう。
40分程経ったので釣具屋の大きな袋を持って戻る。引換票を渡して携帯を受け取る。
「すぐ使用出来ますから」
とのこと。お店を出て、早速通話してみる、といっても天気予報を聞いただけだが、使えることを確認する。

とりあえず帰宅してから取り説などを読んでみる。何かすごく分厚いのである。今まで使っていた206シリーズの倍以上の量はありそうだ。基本操作は206とほぼ一緒なので電話機能を使う分には違和感はない。着メロはライディーンにして、と。む、このライディーン、原曲と1音違うな

メール機能なども徐々に使っていこう。でも、この1文字づつ入力する方式に慣れることが出来るかなあ。

以上。

※店員さんの言葉遣いがタメ口になっていることには他意はありません^^;)。

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