釣魚図鑑(魚以外の部)

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マルイカ(ジンドウイカ科)
春先から釣れ始め、5〜6月には20m程度の浅場でも釣れるイカ。ジンドウイカ、アカイカなど各地に呼び名があるが、正式にはケンサキイカ。アオリイカの次に美味なイカと言われる。春から初夏にかけて大型が揃う伊豆地方での夜アカイカ釣りは人気。(三浦・佐島沖)


ヤリイカ(ジンドウイカ科)
頭が槍のように尖っているからヤリイカという。晩秋から冬にかけて関東近海を回遊し、日中だと100m以深を釣る。スルメイカよりも美味と言われる。足もスルメより短いため11センチプラヅノが多用される。(三浦・城ヶ島沖)


スルメイカ(アカイカ科)
日本でもっとも一般的なイカ。他のイカに比べて身は丈夫でイカ角に掛かると強く引くので他のイカと区別出来る。肝が大きく、塩辛や沖漬けにすると美味。春に釣れる小型はムギイカと呼ばれる。釣りの盛期は夏で直結仕掛けの手釣りで爆発的な釣果を記録するときがある。(外房・布良沖)


スミイカ(甲イカ科)
正式名称は甲イカ。胴の中に石灰質の甲を持つことがその名の由来。海底付近に生息。他のイカと異なりイカ角でなく専用のテンヤにシャコを装着した仕掛けで釣る。専門に狙うのは日本全国でも東京湾だけらしいが、最近では相模湾の一部の船宿も乗合を出しているようだ。暑くて甘みのある身は美味で、1日寝かせたくらいが一番旨いと言われている。(東京湾、金谷沖)


アオリイカ(ジンドウイカ科)
沿岸部の比較的浅場に住むイカ。イカの王様と言われるほど美味で知られている。別名バショウイカ、ミズイカ。主に餌木を使ったシャクリ釣りで狙う。関東では熱海や伊東などの伊豆、南房・洲ノ崎などに狙う船宿が多い。西伊豆ではアジの活き餌釣りで堤防などから狙う釣りも人気。一年中釣れるイカであるが、春先は産卵を備えた大型が釣れる。99年シーズンは東京湾や相模湾でも乗合を出す船宿が増えた。スミイカ釣りの外道でスッテに乗ってくることもよくある。(相模湾、大磯沖)


イイダコ(マダコ科)
白い物に抱きつくイイダコの習性を利用して、専用のイイダコテンヤにらっきょうや発泡スチロールを付けて釣る。キス釣りの針に掛かってくることも多い。冬になると頭にご飯粒に似た飯(卵)を持つことからイイダコと呼ばれている。おでんダネの定番。うっかりクーラーのふたを閉め忘れると脱走するので注意。(三浦・小田和湾内)


マダコ(マダコ科)

いわゆるタコはこのマダコ。東京湾では専用のテンヤに冷凍のカニを縛り付け小突いて誘って釣る。富津沖が有名である。大きい物は2kgにも達する。

新鮮なものは生食しても旨い。外房で冬釣れるタコは同じマダコでも「渡りダコ」と呼ばれ、味の点で東京湾産には遠く及ばない。(西伊豆・戸田湾内)


伊勢エビ(イセエビ科)
狙って釣れるものではなく、まれに針に引っかかって来ることがある程度。釣れればかなりラッキー。写真は戸田湾内で運良くキス釣りの針に掛かったもの。(西伊豆・戸田湾内)