皆さん、こんちくわ。
そして、夜イカOLMに参加していただいた皆さん、大変お疲れ様でした。
うつ@い組です。(^O^)ゝ
6月の夜スルメOLMのリベンジも兼ねたOLMでしたが、 久しぶりに爆釣の夜となったのでリベンジ成功でした。
いつものように大人の遠足レポートですが、いろいろと盛り上ったのでいつも以上に長くなってしましました。
#長過ぎだろう?!(;^_^A

OLM写真(1)
OLM写真(2)
OLM写真(3)

[釣行日]  2003年8月30日(土曜日)
[船宿]   日立丸 (日立第五埠頭):第37日立丸(息子船長操船)
[乗船料]  10,000円(氷付き)  
[釣り場]  日立沖(航程1時間30分)
[時間]  17時出船、22時沖あがり
[天候]   くもり ほぼ無風
[海況]   ベタ凪
[タナ]   0−40m
[釣り物]  ゴウドーイカ
[釣り座]  左舷大ドモ1名、右舷大ドモより右舷4名
[道具]   竿    リョビー 沖潮50−270(インナー)
       リール  ダイワ スーパータナコンS−500CP
       ライン  PE6号 300m
[仕掛け]  4本角(浮きスッテ4号−1個、6号−2個、50号鉛スッテ−1個) 幹糸10号 枝ス10号
水中ランプ(点滅式:単三2本タイプ)
[釣果]      (98) |田代
        |
        |
      トモ===================>ミヨシ
    (右舷) (43)(60)(53)(53)
          大野  うつ  松井  西村 
                          ※敬称略

1.スルメのリベンジはゴウドーで
6月初旬に開催した夜スルメイカOLMだったが、開幕当初はいきなり束超えと好調だったのだが
季節外れの台風が来てからは急にイカの釣果が出なくなり、OLM当日も期待に反して回復せず
残念な結果になってしまった。(T_T)
すぐにでもリベンジOLMをやろうと思っていたのだが、天候不順なせいか突然釣れたり翌日は
パッタリだめになったりとなかなかOLMをやるタイミングがつかめずズルズルとお盆まで時間が
経ってしまった。
常磐沖ではお盆を過ぎる頃になるとスルメイカからゴウドーイカに釣り物が変わるのだが、
今年はなかなかゴウドーイカの乗合船が始まらず、だからと言っても夜スルメ船も出ずといった
中途半端な日々が続いていた。
やっとゴウドーイカ乗合船が出たのが8月19日。例年より約2週間ほど遅い始まりだった。
ゴウドーは晩秋になると型が大きくなり釣り味バツグンなのだが、大型よりも数釣りの方が楽しいので
それではと、夜スルメのリベンジをと思い今度はゴウドウイカOLMを企画してみた。
い組掲示板やMLなどでメンバーを募ったところ俺以外に4名のメンバーが集まってくれたので
8月30日に夜イカOLM第2弾としてゴウドウイカを狙いにいつもの日立丸から出船した。

2.一週間前はイカは「ボ」...
MLにメンバー募集のメールを送ったのは8月21日だったのだが、この2日後の23日の夜に
8月30日は用事があって参加できないのとの事で、先乗りとしてとうほうさんが日立丸の乗って様子を
見てきてくれた。しかし、釣果は惨憺たるものでなんとイカは「ボ」...
その報告メールには「こんな状況だからOLM開催はよく考えた方が良いよ」と書かれてあった。(;^_^A
そしてその釣果を物語るように週末の土曜日なのに乗船者はたったの5名。
いくらイカはオバケとは言うものの、この時点では本当にOLMをやっていいものなのか不安になった。
自分ひとりで行くのなら気楽なのだが、OLMともなるとやはり来てもらえる人に楽しい思いを
してもらいたいし、夜イカOLMに期待するのは何といっても夜イカならではの爆釣だと思うから
かなり迷った。
しかし、鹿島や那珂湊の船ではトップで束超え近い釣果が出ていたのでイカはいるのだろうと、
後はその群れをうまく捕まえられるかどうかの運だなぁと思いもうしばらく様子を見てみる事にした。

3.幹事の決心
8月27日まで様子を見てみたのだが、お客が集まらないようで日立丸は夜イカへは出船していないので
実際の釣果は分からなかった。しかし、朝釣りの根魚は好調、ワカシも爆釣との情報だし、イカがダメでも
集魚灯に集まったアジ&サバ、ワカシやカンパチなどが狙えるとの事だった。
他の船宿ではスジイカ混じりながらも好調をキープしていた。
天候は降水確率40%の曇り一時雨との予報が出ているので雨の中の釣りになるかも知れない。
開催するかどうか判断に迷ったので、参加予定のみなさんに状況を説明して意向を確認してみた。
俺は幹事としてかなり迷っていたのだが、参加予定のみなさんはそんな心配をヨソに
それでも参加してくれると軽〜っく返事をくれた。
これで、俺の決心は固まった!!(それまで固まっていなかったんかい?!)
後は、いきなり状況が好転して爆釣になる事を祈るだけだ!!
いや、実は今回は今までにないようなドラマチックな展開になるのではないかという予感がしていたのだった。
#この予感は的中する!!

4.運命の土曜日!!
さて、運命の土曜日がやってきた。
朝起きて天気予報を見ると降水確率は30%に下がり、天気も曇りで雨は降らないと良い方に変わっている。
しかし、風が少し強めに吹いている。海無し県の埼玉でも風が吹いているくらいだから
海はもっと吹いているかも知れないと思ったがもう行くしかない!!
船宿に電話して出船確認をすると、今夜は夜イカに出船するとオカミサンが答えてくれた。
という事は海は悪くないって事なのでひとまず安心した。
ところで、釣果はどう?って聞くと、先週末から夜イカには出船していないからどうだろうかねぇって言うでは
ないか。(@_@;)
あらま?!それじゃ、サビキも持って行った方が良い?って聞くと、忘れずに持ってきた方が良いよって言う。
まぁ、この辺りの事は織り込み済みの事だからもう驚かない俺だった。
#開き直っていたとも言うが...(*_*)\(-_-;)#;;

5.いつもの情景

さて、それではと釣り道具やカッパなどを車に詰め込み準備を始める。
今回はゴウドーイカだからシャードーシャクリは必要ないと思ったが、よく考えたらアジも狙うんだたら
少しは練習も必要だと思ったのでゲン担ぎに10回くらいやってから竿を車に積んだ。
それを毎回の事ながら飼い犬のチェリーが「とーちゃん、何やってんの?!」って顔で見上げている。
この情景が我が家の夜イカOLM出発前のいつもの風景だ。

6.大野さんの気合
今回は日立まで一人で行くので、その道中で練習するカラオケCDを沢山持って川口の自宅を出発したのは
13時前だった。日立までは自宅から126Kmほどなのでゆっくり走っても2時間足らずくらいで着くので
この時間に出発しても15時前には到着するのだ。
良い気分で歌いながら首都高経由で三郷料金所に着く手前のところで大野さんから電話が入った。
なんともう船宿に着いたので右舷トモから4名分釣り座を確保したとの連絡だった。
時計を見るとまだ13時40分くらいだった。そういえば前回の夜イカOLMの時も大野さんは早く到着してく
れていた。さすがは大野さん、夜イカにかける気合が違うぜよ!!C= C= C=(/^0^)/

7.港へ到着
大野さんのおかげで早く着いて釣り座を確保する必要がなくなったので、俺は気が楽になり
完全に遠足気分で大声で歌いながらのんびりと常磐道を走っていた。
途中天気が晴れ−>曇り->晴れ->曇りと目まぐるしく変わったが
まぁ、雨さえ降らなきゃ大丈夫だろうと気楽に考え釣りに行ける喜びにひたりながら走っていた。
途中の友部PAでトイレ休憩をしたり、コンビニでビールや夜食の買い物をしたりして船宿に着いたのは
16時ちょっと前くらいだった。船宿では大野さんが車から降りて待っていてくれた。
ちょうど同じ時間に松井さんも到着した。松井さんは買い替えしたばかりの新車での登場である。
再会を祝ってまずはビールで乾杯!!#でも飲んでいるのは俺だけ(*_*)\(-_-;)#;;
港ではやはり風が吹いているが見たところ海は悪くないようだ。

8.オーロラサビキ
その後、船宿に乗船代を払いに入った。
そこにいつもは見なれないものが積んである。アジ用のオーロラサビキである。(;^_^A
オカミサンにやっぱりコレも買っておいた方が良い?って聞くと、
「この仕掛けは最高だよ〜!!イワシは掛かんなくてアジだけが掛かるっぺよ〜!」なんて
仕掛けの説明を始めてしまう。
そんな便利な仕掛けがあるんだったらと思って1組購入しておく。
しかし、どう見ても普通のオーロラサビキなんだけどなぁ...
でも、よく考えてみると(良く考えなくても)今夜はゴウドーを釣りに来たはずだからと
ゴウドーイカ用の地域限定の船宿仕掛けも購入しておく。
船宿仕掛けと称しても釣具屋で売っている事が多いものだが、この仕掛けは本当に船宿でしか見た事が
無いのである。
6号の浮きスッテが2個(緑帽白と赤鉢巻白)と50号の鉛スッテ(赤帽白)の組み合わせなのだが、
スッテに付いているカンナの数が通常の倍くらいあって隙間が狭いのである。しかもダブルカンナ。
だから一度掛けたイカをバラす事が少ない優れモノである。
小型のスッテだとこんな事をすればスッテ自体が重くなって沈んでしまうのだが
ゴウドー用のスッテはサイズが大きいのでこれでもちゃんと浮くのである。
俺は去年以前に買ったこの仕掛けのスッテだけを使って自作仕掛けを作ってみた。
基本は船宿仕掛けと同じなのだが、過去の経験から赤帽緑のスッテは夜イカには万能だと俺は思っているので
アカイカ用に買っておいたこのスッテを一番上に取りつけてスッテ4本仕掛けにしていたのだ。

9.西村さん登場
乗船手続きが終わったので船の前に戻って俺のバカ話に付き合ってもらっているうちに西村さんが到着した。
西村さんは14時までお仕事をして、それから急いで参加してくれたのである。
これで全員揃ったので今度は西村さんもビールを持ってまた乾杯である。( ^_^)/q□☆□p\(^_^ )
実は西村さんと実際にお会いするのはこの日が初めてだったのだが、フィーリングが合ったのか
今までずっとお付き合いさせていただいたような気さくさで俺に接してくれた。
しばし談笑していたのだが、気が付けば16時半になっていたので急いで乗船準備を始めた。

10.飛び入り参加の田代さん

大野さんが右舷大トモから4名分確保してくれたのでトモから到着順に座っていった。
そんなところへ、「MLに人ですよね?」と左舷大ドモの方が声をかけてくれた。
誰かと思えば「田代です」と名乗ってくれたのですぐに分かった。
MLによく出てきてくれる「たしろさん」だった。
本当は参加表明をしてから来たかったのだが、前日まで研修があって参加できるかどうか分からなかったので
連絡できなかったそうである。前日になり行ける見込みができたので船宿に電話したらまだ乗船OKとの
事だったので急遽参加してくれたのだ。もちろん大歓迎である。
実は田代さんとは皆さんは初対面だったようだがそこはMLでメールを読んでいる仲間同士なのですぐに
打ち解けて旧来からの知り合いのようになった。
思いも寄らない飛び入り参加で仲間が増え、日立丸のトモ側は大盛りあがりである。
盛り上りすぎてビールがどんどん進む!!またまたビールで乾杯である!!( ^_^)/q□☆□p\(^_^ )

11.いよいよ出船
定刻の17時を少し過ぎたところで出船となった。この夜の乗船者は全員で17名。
先週の5名に比べれば確かに多いが20t級の日立丸では余裕タップリである。
予報では波高1.5〜2mで北東の風となっていたのだが、港を出てみると波なんかほとんど
無いような状態だった。
船もほとんど揺れないで滑るように快調に沖を目指して行く。
空は曇りだが暑くも寒くも無く丁度良いくらいだった。
ゴウドーイカの釣り場は深さも分からないくらいの大陸灘の先なので例年と同じであればポイントまでは
1時間くらいはかかるはずなのでその間にのんびりと仕掛けの準備をしていた。
俺は前述した通りの自作仕掛けでチャレンジである。
西村さんは船宿仕掛けの2番目の浮きスッテをアオリイカ用のオレンジのエギに取り替えた
オリジナル仕掛けを準備していた。
エギ自体の錘をカットしてゴウドーイカ用にアレンジしていた。ゴウドーイカ初挑戦ながらなかなか
気合が入っている。
他の人は船宿仕掛けをそのまましていたが、この船宿仕掛けだけでも十分釣れるのである。

12.船長の作戦
1時間ちょっと走ったところで船は速度を落とした。南の方を見てみると7〜8個の集魚灯の塊が見える。
場所から考えると鹿島や大洗、那珂湊あたりの船だと思う。
イカ釣り船同士は近づいて釣りはやらない(他船の集魚灯に邪魔されるので)というルールがあるので側に
行かないのは分かるのだがそれにしても日立丸だけがその塊からかなり離れた位置にいるようだ。
前夜までの釣果を見ると鹿島や大洗の船は同じ場所でやっていて、数は釣れているが6〜7割がスジイカと
なっていた。
スジイカでも何も釣れないよりはマシなのだがやはりゴウドーを狙いに来たのだからゴウドーを沢山釣りたい。
その船団に近寄らないって事は船長に何か作戦があるんだなとこの時に感じた。

13.イキナリの入れ掛り
パラシュートアンカーを投入して船が潮の流れに乗って安定したところで船長から
「はい、準備の出来ている人はどうぞ〜!!」「30mより上でやってみてちょ〜だい!!」と
投入の合図があった。
しかし、まだ辺りは薄明るい状態だし、そんなにすぐには乗り始めないだろうとゆっくりと準備をしていたら
左舷大ドモの田代さんから「いきなり落とし込みで乗ったよぉ〜!!」と声が掛かった。
隣の松井さんにも乗ったようだ。
それもかなりの浅ダナでだ。上がってきたのは丸々と太ったビール大瓶サイズのゴウドーイカである。
他の乗船客にも次々とイカを乗せている。一荷で乗せている人も結構いる。
今までこんなにイキナリかつ浅ダナで釣れ始めた事はなかったので、
これには今夜は爆釣だとの予感がヒシヒシと感じられた。

14.夜イカは緑がお好き?!
出遅れた俺は急いで自作仕掛けを投入した。すると20m付近で糸フケがパァ〜っと出た。
おぉ!これは!!と思って糸ふけを手巻きでゆっくりととると竿先がズンッ!!って感じで突っ込んだ。
やったぁ〜!!これは間違い無くゴウドーイカのアタリである。v(^O^)v
開始直後なので手持ちのまま巻き上げのスイッチを入れた。
しかし、かなりのヒキなのでただ巻いているだけではイカと力比べしてゲソだけになってしまう。
イカが引けば竿先を海面に近づけ、ヒキが弱まれば竿先を持ち上げて常にテンションを一定に保つ。
浮きスッテにはカエシがないので仕掛けを緩めると容易にイカは逃げてしまう。
といって、引っ張ってばかりいるとゴウドーは身が柔らかいのでゲソやトンビだけを残してサヨナラ〜って
事になってしまう。慎重に巻き上げて、水中ランプが見えたところでイキナリ海面から噴水のように水鉄砲が
吹き上がった。上がってきたのは良型のゴウドーイカだ。それも赤帽緑と緑帽白の両方の浮きスッテに乗って
いた。他の人もやはり緑系統に浮きスッテに乗っていたようだった。
やはり今回も夜イカには緑系統の浮きスッテが良いようである。
この調子では爆釣早上がりは必至と見た俺は、足元のタルにイカを入れ、すぐに再投入した。

15.ポイント移動
しかし、今度はアタリが無い。松井さんも「急にアタリが遠のいたねぇ」と不思議そうな顔をしている。
大野さんも西村さんも誰にもアタリが来なくなった。ほんの少し前まで確かにそこにいたイカはいったい
どこに行ってしまったのか??
後で考えてみると開始直後だったので集魚灯にイカが集まったのではなく、イカがいるところへ船を止めたので
釣れたのかも知れない。
そのイカが群れでサァ〜っと移動してしまったのだろう。
船長はこの状況を見て「仕掛けを上げてちょ〜だい!ちょっと走ります!!」とアナウンスする。
開始して10分もしないうちに移動するなんて初めてである。
少しポイントを変えるだけかと思ったら、全速力で更に沖に向かって走り出した。
このポイントに来るまでもかなりの速度だったように思っていたが、それ以上の速度で何かを追いかけるように
走っている。どうやら他の船よりも一番沖をめざして行くようだった。

16.緊急ミーティング
船尾の方ではいったい何が起こったのかとOLMメンバーで緊急ミーティングである。
緊急ミーティングと言っても、そんなにカタイ事ではなくビールを片手に談笑するだけだが。
結論としてこれは船長が勝負をかけに行ったんだなぁという事になった。
さっきの釣れ具合から考えるとイカは確かにいるはずだから、後はそれをどう捕まえるかだ。
まぁ、これは船長に任せるしかないので、これからの爆釣を信じて今のうちに腹ごしらえをしておこうと
夜イカには定番のイナリ寿司を5個食べた。
腹ごしらえもバッチリ!!ビールもこの時点で用意していた6本を飲みきった!!
さぁ、やるだけの事はやった(?)ので後はイカを釣りだけだと更に気合が入った!!凸(-_-#)

17.再投入
15分ほど走ったところで船は止った。
パラシュートアンカーを入れて船が安定したところで投入の合図である。
今度は出遅れないようにとまるでマルイカを釣る時のようにササッと投入した。
糸フケが出るまで沈めてみると、40m付近で仕掛けの落下が止った。
そ〜っと糸フケを取ると、ズズンッ!!って音がしたのでは無いかと思えるような勢いで竿先が突っ込んだ。
今度も開始直後から入れ掛りである。しかし、今度は先ほどよりも更に重い...
とても手では持っていられない。
仕方がないのでロッドキーパーのに竿を乗っけて引き込みには竿先を下げて何とかかわしながら巻き上げた。
しかし、あまりの引きに電動リールがギーギーと悲鳴を上げている。
このままでは仕掛けが上がらないので、スプールを親指で押さえて竿先を上げて仕掛けを引き上げて
糸ふけが出ない程度のスピードで竿先を海面へ戻しその間に巻き上げるという事を繰り返した。
やっと仕掛けが上がってきたら、イカがぞろぞろと乗っていた。

18.みんな忙しい
俺はスッテ4本仕掛けだったのだがその4本全部に良型のゴウドーが乗っていたのである。
重いはずである。しかし、心地よい重さだ。
記念写真を撮ってもらおうと大野さんに声をかけると、大野さんもイカと格闘中。
松井さんを見ると、松井さんも格闘中。そして西村さんも田代さんもみんなが一斉にイカを乗せていたのだ。
これぞ夜イカならではの入れ掛り!!やっぱり夜イカはこうでなくっちゃ面白くない。
実はOLM前夜に那珂湊の船が出船して釣果が1〜31杯となっていたのでイカはそこそこ釣れて、
後はアジ&サバをサビキで狙って、運が良ければタコベイトで青物が釣れればと思っていたのだが、
良い方向に予想が外れてくれてとても嬉しい。
いつもは、
「昨日までは良かったのにねぇ」とか「潮が変わってイカの群れがいなくなった」って言われる事が多いのだが
今回は、
「昨日まではダメだったのにねぇ」と「潮が変わってイカの群れが入ってきた」なのだからエライ違いである。
q(≧∇≦*)(*≧∇≦)p

19.来てみて良かった!!
心配していた天気も暑くも寒くも無く、海はベタ凪だし、風もほとんど無い状態。
空は曇りのせいで星も見えないし、海と空の境目がまったく分からないほどの暗闇。
そしてイカは入れ掛りくればもう何も言う事はない。
参加してくれたメンバーもみんなニコニコして楽しそうにイカを次々と釣り上げてくれている。
そして、口々に「来て良かった!!」「良い日に当って良かった!!」と言って喜んでくれるので
声を掛けた俺としては自分がイカが釣れた事よりもよっぽど嬉しかったし、
正直に言ってホッとしたのも事実である。(;^_^A

20.招かざる客
イカのタナは投入の度に浅くなっていくがこの時はまだ20m付近だった。
そんな時、西村さんの自作竿が大きく絞り込まれた。
まるで根がかりでもしたかのように竿先が海に突っ込んでいる。
しかし、徐々に仕掛けがあがってくる。見たところどうもイカのヒキとは違うようだ。
もしイカだったら、い組OLMレコードであるめだま組長の釣り上げたイカ以上のサイズだろう。
しかし、上がってきたのは...サメだった。(;^_^A
西村さんの仕掛けにイカが乗ってそれにサメが食いついてしまったのだろう。
仕方がないので仕掛けを切って海にお帰りいただいた。
船長はそれをみて集魚灯の明るさを半分くらいに減光した。
サメがどこかに行ってしまうまで暗くしておく作戦のようだ。

21.タナがどんどん浅くなる!
この後も2〜3度サメの姿が見えたが幸いな事にイカはいなくならなかった。
逆に集魚灯を減光した効果でイカが浮いてきてようだ。
イカの乗るタナが10m−>7m−>5m−>3mと、投入の度にどんどん浅くなっていく。
ここでOLMメンバーの写真を撮ろうと船内を回ってみた。
田代さんの足元のタルにはイカがてんこ盛りになっていた。
いや、よく見てみるとタルがもう1個あって、そのタルにもイカがてんこ盛り!!
それもサイズがみんなビール大瓶サイズくらいなのでいったい何杯あるのかも分からないくらいだ。
俺が横で見ている間にもどんどんイカを乗せている。
そして、「もう疲れた〜。釣れ過ぎだよぉ〜。」と贅沢な事を言っている。
それではと写真を撮っていると、船長も「俺にも写真を撮らせてよぉ!」ってやってきた。
イカを持って最高の笑顔でカメラにおさまる田代さんであった。

22.電動横着釣法敗れる?!
田代さんの釣り方を見ていると仕掛けを10mより下には下ろさず、
誘いもかけずにただ置き竿で待っているだけのようだ。
イカが乗ればゆっくりと巻き上げてまた投入して待つだけのしかやっていないように見える。
田代さん曰く「完全置き竿釣法だよ」と。
今まで夜イカ釣りではそのいい加減さから同乗者にあきれられながらもなぜか釣れていた「電動横着釣法」だが
今回はそれを上回る田代さんの「完全置き竿釣法」にやられてしまった。
新たなるライバル釣法の出現に闘志を燃やす俺であった。( ̄ー+ ̄)キラァ〜ン☆

23.リベンジ成功!!
大野さんは前回の夜スルメOLMのリベンジに燃えて参加してくれたのだが、
当然の事ながら足元のタルはイカが沢山入っていた。
「これでリベンジ成功にしてくれる?」と聞くと
「来て良かった!!たまには爆釣ってのをしたくて来たから!!」と
笑顔で答えてくれた。良かった!良かった!!\(^\)(/^)/\(^\)(/^)/ 

24.タナ0m状態
そうこうしているうちについにイカが水面に姿を現した。
それも1杯や2杯のイカではなくかなりの数のイカが水面を泳いでいるのが見える。
この状態で仕掛けを落とすと、すぐに落下がとまるのでリールのトラブルか?と思うのだが
実は落下するスッテをイカが追いかけてすぐに乗っているのである。
これがタナ0m状態である。
松井さんはこれを一度見たかったようで「夜イカOLMに参加して5年目にして初めて見た!!」って
喜んでくれた。考えてみれば開始直後からこんなにイカが乗りまくるって事は珍しい事で、
天気もイカ釣りには最適だった事も関係しているのだと思う。
松井さんのところにも船長が是非にと写真を撮りに来てくれた。
良型のゴウドーを両手に持って笑顔でカメラに収まる松井さんであった。

25.水中ランプは電球色
西村さんはサメに仕掛けを持っていかれるまで赤色発光の水中ランプを使っていたのだが
イマイチ乗りきれていない感じだった。
ところが、通常の電球色のものに変えてからバシバシ乗るようになりものスゴイ勢いで追い上げていた。
水中ランプの色はやはりオーソドックスな電球色(点滅球)が夜イカには良いようである。
西村さんはゴウドー初挑戦だったのだがもともと釣りセンスのある方なのですぐにコツを会得して
投入の度に2杯3杯と空振りなしでどんどん乗せていた。足元のタルも見る見る間にイカで埋まっていった。
流石である!!o(*^^*)o

26.ゲソもまた美味し
ゴウドーイカ開幕直後だと例年だと小型〜中型の数釣りって感じになるのだが、
今年は型も良くかつ数も釣れるという状況になっているようだ。
イカが水面に近づいてくると集魚灯の明かりに驚くせいかイカが大暴れしてしまう。
それをうまくかわさないとゲソやトンビだけになってしまう。
この夜もゲソやトンビだけでいったい何杯分のイカになるのか分からないくらいだった。
しかし、このスッテに残ったゲソをそのまま口にほお張ると何とも美味しいのだ。
でも、まだ生きているゲソなので口の中でアチコチに吸い付いてなかなか大変なのだが
これだけは釣り人にしかできない事だから俺はイカ釣りの楽しみのひとつだと思っている。

27.松井さんのアドバイス
そんな俺を見て松井さんは
「落ちたイカはもう放っておいて、上がるイカだけをどんどん獲っていった方が良いよ!!」って
アドバイスをくれた。乗せたイカをバラさないように慎重にやるよりも手返し重視で投入回数を増やして
いった方が結果的には数が伸びるという事なのだ。たしかに投入すればスッテの数だけイカが乗るのだから
掛かりどころの悪いイカは落ちても気にしないでおくのもテである。
イカの乗りが悪ければとてもこんな事はできないのだが、この夜はこういうアドバイスが出るほどイカが
乗りまくっていたのである。

28.水鉄砲に撃たれる
いつもはイカを大きなザルに入れておくのだが、この日はザルが見当たらずタルに入れておいた。
このタルの中に循環ポンプで海水を流していくのだが、ゴウドーイカには不向きだという事がわかった。
タルに海水が溜まるとイカがそれを吸ってブシュー!!って音をたててものすごい勢いで水鉄砲を連発する。
船長がタルを使っている人は海水を入れないでとアナウンスする。
それを無視すると足元から頭上まで吹き上がる水鉄砲に撃たれて身体中が墨まみれになってしまう。
アナウンスを聞いて急いで海水を抜いたのだが、時既に遅しで何発も水鉄砲に撃たれてしまった。
墨まみれになりながらも夜イカ爆釣のせいで誰一人として怒る人はいない。
みんな笑顔!笑顔!笑顔である!!( ^^)/\(^^ )

29.イカを数えていられない
22時前になり中乗りさんが釣果を確認のために来たが、誰一人として数えながらイカを釣っている人はいな
かった。数も多いものだから中乗りさんも自分で数えたりもせず、
「港に帰ってクーラーに移すときに数えてくださいね」って笑って言うだけだった。
営業的に考えればこの夜の釣果が次のお客さんを呼びこむわけだから自然と笑顔になるのも分かる気がする。

30.OLM大成功!!
定刻の22時になり「はい
、あがりま〜っす!!片付けてください!!」と船長から沖上がりの合図があった。
実釣時間は3時間ほどだったが、時の経つのも忘れるほど夢中で釣りつづけた事に気が付く。
そして、満足するだけ釣ったので誰も文句を言う人はいない。
みんな笑顔で後片付けをしている。その笑顔がこのOLMの成功を物語っていた。
イカはオバケと言われるほど釣果を読み難い釣り物で昨日釣れたから今日も釣れるかどうかは分からないし、
またその逆もしかりである。
OLMを企画しても企画した時点では釣果が良くても、OLM当日になればまったくダメって事もある。
過去にそういう事が何度もあったが、毎回俺に騙されながらも懲りずに参加してくれたメンバーに
大感謝である。m(__)m

31.帰港
かなり遠くまで来たので帰りも1時間半くらいかかり、港に戻ってきたのは23時半くらいだった。
イカが多いのでとてもひとりで持ち上げる事などできず、みんなで協力して陸揚げした。
船を洗うホースでイカを洗い、船長に氷をもらってイカを数えながらクーラーに移した。
釣果は冒頭でも書いたが田代さんが98杯でダントツの竿頭だった。
田代さんは大型のクーラーを持ってきていたのだが、とてもそれだけでは入りきらず
船宿の裏においてある発泡ケース2個を追加してやっと納まった。(;^_^A

32.帰路
船長にお願いして全員揃っての記念写真を撮ってもらい、釣果を確認しあってこの夜のOLMは
お開きとなった。
船宿裏の洗面所でイカ墨で汚れた顔や手足を洗って帰路についた。
帰りの常磐道はほとんど車も走っていなくて、怖いくらい道が空いていた。
爆釣してとても気分が良いのでまたCDを大音量でかけて大声で歌いながら走った。
おかげでカラオケのレパートリーがかなり増えた。
ノンストップで川口の自宅に着いたのは2時前だった。
取り合えずクーラーを車から下ろしてシャワーを浴び、ビールを1本空けてすぐに眠ってしまった。

33.イカの宅急便

翌朝はいつも通りに起きて、まずは釣ってきたイカを2〜3杯さばいて朝食にした。
ゴウドーイカとはいえども釣りたてのイカは美味しくあっと言う間に無くなってしまった。
その後は、友達に電話してイカを取りに来てもらったり、いつもお世話になっている近所の方々に
イカのお裾分けをした。
実は毎年この時期に俺が夜イカに行くのは年中行事みたいなもので近所の方々もそろそろかと期待していた
ようだ。ビニール袋にイカを詰めて自転車で町内を一周してイカを配達したがそれでも手元に10杯程度の
イカが残った。この日はお昼もイカを食べたし、夜には家庭菜園で採れたナスやゴーヤと一緒に山ほどの
テンプラを作ってたべた。
西村さんが教えてくれたのだが、スーパーなどで売っているイカのテンプラは実はゴウドーイカだそうである。
ゴウドーイカの身は熱を入れても硬くならないのでテンプラを作るフワフワした食感でとても美味しいのだ。
それに今回は良型ばかりなので身も厚くてとても食べ応えがあった。
まだ冷凍庫に沢山残っているのでしばらくはイカ系の料理が続きそうである。
#今朝の息子の弁当にもイカが入っていた。(;^_^A

34.若船長に大感謝!!
OLMの夜に釣れ始めたゴウドーイカは鹿島の船宿で釣れていた群れとは異なるようである。
それまではスジイカが6〜7割混じるとの情報だったが、OLMで捕まえた群れではほとんど混じらなかった。
日立丸のHPで釣果を確認してみると、ちょうどこの夜から新しい群れが入ったようである。
日立丸だけが狙っていたポイントにこの群れがいたようで、他の船宿ではやはりスジイカが相当数混じっていた
ようである。
最初はどこで釣るんだ?と不安になったが、思いきって移動してくれた日立丸の若船長の判断に大感謝である。

35.ヤミツキ
常磐沖の夜イカはこれからが本番のようである。
夜イカはタナも浅く、釣り方も仕掛けも簡単である。
イカの爆釣を体験したい方はぜひ一度チャレンジしてみてはいかが?
アノ快感を一度体験するとヤミツキになる事間違いなしである。
#ワタシ、アノヨルノコトガ、ワスレラレナイノ....(*_*)\(-_-;)#;;
以上、終わり。