皆さん、こんちくわ。不良SEのうつです(^O^)ゝ。
そして、夜イカOLMに参加していただいた皆さん、大変お疲れ様でした。
6月の夜スルメOLMのリベンジも兼ねたOLMでしたが、そこそこは釣れたのでとりあえずリベンジ成功と思っています。

OLM写真

[釣行日]  2002年9月7日(土曜日)
[船宿]   日立丸 (日立第五埠頭):第37日立丸(息子船長操船)
[乗船料]  10,000円(氷付き)  
[釣り場]  日立沖(航程1時間15分)
[時間]  17時出船、22時沖あがり
[天候]   小雨のち曇り 強風
[海況]   うねり少々 波2m
[タナ]   0−70m
[釣り物]  ゴウドウイカ
[釣り座]  右舷大ドモより右舷6名
[道具]   竿    リョビー 沖潮50−270(インナー)
       リール  ダイワ スーパータナコンS−500CP
       ライン  PE6号 300m
[仕掛け]  4本角(浮きスッテ6号−3個、50号鉛スッテ−1個) 幹糸10号 枝ス10号
水中ランプ(点滅式:単三2本タイプ)
[釣果]                (43) | 松井
                       |
                   (59)| 冨田
                       |
トモ======================>ミヨシ
(右舷) (36)  (70) (61) (30)
Don姉御  うつ  ハタ  宍戸
                            ※敬称略

1.今度はゴウドウイカ
6月初旬に多数の参加者に来ていただき開催した夜スルメイカOLMだったが、
今年は釣果の波が激しくうまく好調な夜に当らなく釣果的には夜イカらしくない
残念な結果になってしまった。(;^_^A
常磐沖ではお盆を過ぎる頃になるとスルメイカからゴウドウイカに釣り物が変わり、
今年も例年通り開始直後からトップ束釣りとの釣果報告が新聞紙上やWeb上を賑わせていた。
それではと、夜スルメのリベンジをと思い今度はゴウドウイカOLMを企画してみた。
い組掲示板やMLなどでメンバーを募ったところ俺以外に5名のメンバーが集まってくれたので
9月7日に夜イカOLM第2弾としてゴウドウイカを狙いにいつもの日立丸から出船した。

2.台風の余波が...
9月7日は大潮の新月で土曜日と、まるでサラリーマンのための夜イカ最適日だったが、
沖縄方面では鈍足の台風16号が通過したばかりだし、日本のはるか東海上には台風17号が
日本に真っ直ぐに向かっていた。
その影響で9月に入ってからは波が2m以下にはならず、風も強い日も多かったせいで
出船中止になったり、荒天早上がりになったりする日も多かった。
実際にもOLMの前日、前々日も日立丸では出船できずOLM開催も危ぶまれていた。
当日の朝、いつものように6時半に日立丸に電話すると、いつもは歯切れ良く「今夜も出ますよ!!」と
言うオカミサンが「う〜ん、出るつもりではいるんだけどねぇ...」と始めて聞くお言葉。(;^_^A
それじゃ、いつになったら出船確定するのかと聞くとお昼頃だと言う。
それでは、他のメンバーに連絡するのが遅くなるからと、無理を言って9時過ぎには連絡を
もらえるようにお願いした。
それから、自分なりにいろいろな天気予報サイトを見て風向や強さ、波の高さ、うねり、天候などを
分析して、今夜は多分大丈夫と勝手に思い込んで準備を始めた。
9時過ぎになり、オカミサンより出船確定の電話が入り、やっと安心して準備を進める事ができた。
台風の進路予想図を見ると、願いが通じたのか北側に進路が変更になっていた。

3.あらら強風が?!

当日は冨田若頭に俺んちまで来てもらい、そこから俺の車に乗り換えていまどん姉ちゃんを
ピックアップし日立へ向かった。
港へ着いたのは14時半くらいだったのだが、車を降りてみてビックリ?!(@_@;)
かなり強い風がビュービュー吹いていたのだ。
しかし、岸壁では沢山の釣り人が小鯵を釣っているし、沖の方を見ても時化ている様子はない。
まぁ、9月に入ると台風の影響がどこかしらには出るので常磐沖では大体こんな感じになってしまうのである。
そういえば、2年前に同じゴウドウイカOLMを開催したときにも、こんな感じの天気で
船足の速い日立丸では上下左右に揺れまくってまるでジェットコースターみたいだった事を思い出した。
でも、その時もイカのノリは良く、船酔いせずに釣っていればかなりの数が釣れたので
今回も期待が持てそうだなぁと密かに思っていたのであった。v(^O^)v

4.出船
16時になりメンバーが揃ったので乗船準備を始める。
船はたまには気分を変えようと、息子船長の第37日立丸の方にした。
また今回は小雨が降っている事と風が強い事を考慮して、いつものミヨシ側には席を取らず
キャビンに近く、雨宿りしやすい大ドモに釣座を確保した。
定刻の17時になりいよいよ出船となった。
防波堤を出て外洋に出ると予想通りウネリがかなりある。
20t級の日立丸でも右へ左へローリングし、時にはウネリの谷間に船が入りこんでしまう事もあった。
船長は濡れたくない人はキャビンに入るようにアナウンスしてくれるのだが、キャビンに入った方が
船酔いしそうと思い誰も入ろうとしない。
俺はいつものように酔い止めにビールを2本ほど空けた。
#船に乗る前にはさらに2本飲んでいたのはウネリに負けないためである。(*_*)\(-_-;)#;;
中乗りの柏さんに、今年の釣況を聞くと、数も出るがそれよりも型が良くて
30杯も釣ればクーラーが満杯になるとの事。
日立丸では釣ったイカは港に戻るまでに大きなザルに入れておくのだが、例年だとそのザルには
50〜60杯くらいのイカが入るが今年はせいぜい30杯で一杯になってしまうそうだ。
これは楽しみだと期待に○○○が更に膨らむ俺だった。q(≧∇≦*)(*≧∇≦)p

5.実釣開始
1時間15分ほど走って船は速度を落とした。
すでに辺りは薄暗くなっていて、遠くでいくつもの集魚灯が見える。
他の港でもここ数日は出船できていないようなのでどの船も久しぶりの出船のようだ。
日立丸も煌煌と集魚灯を灯しパラシュートアンカーを入れ船が安定したところで船長から投入の合図が出た。
「準備の出来た人からやっていいよぉ〜!!」
「タナは30mくらいから誘ってチョーダイ!!」
「イカは身が軟らかいから巻き上げる時はゆっくりやってネ!!」
「無理に引っ張るとゲソだけになっちゃうよ!!」
ゴウドウイカはその図体の割には身が軟らかく、それでかつ泳ぐ力は強いので強引なやりとりは禁物で、
日立丸のHPでもヒラメ竿のような胴調子の竿を薦めているくらいである。
竿のタメでイカの引きをかわすか、ドラグで対応するかしないとほとんどゲソかトンビだけになってしまうのである。
特に今年はシーズン最初から型が良いので尚更注意が必要である。
夜イカ釣りは昼間の釣りとは違って魚探でイカを探すのではなく、集魚灯でプランクトンを寄せ、
それを食べる小魚を寄せ、またそれを食べるイカを寄せるという食物連鎖を人工的に作ってイカを集める釣り方である。
イカが寄ってきたところに仕掛けを入れるとそれに抱きつくという仕組みである。
ただ、この食物連鎖が行き過ぎると、今度はイカを食べるサメまで集まってくるので
そうなると今度はイカが深場に逃げてしまい、まったく釣れなくなる。
好釣果と貧果は本当に運次第の釣り物なのである。(*^_^*)

6.さて投入だ!
それではと、俺は自作スッテ4本仕掛けを海に投じた。
船はパラシュートアンカーで流しっぱなしにしているので仕掛けは少し斜めにするすると落ちていく
船長の言う30mを過ぎて40mまで落ちたところで急に竿先がフワっと元に戻った。
そして、2〜3度揺れた後、ズドン!!って感じで竿先が引き込まれた。
そう、これがゴウドウイカのアタリなのである。
ゴウドウイカは群れで泳いでいるので1杯かかると、そのままゆっくり巻くとすぐに追乗りする。
この時も最初の5mくらいは手で巻き上げていたのだが、さらに竿先が強く引きこまれた。
ゴウドウイカが追乗りした様子である。
手で巻いているのも辛くなってきたので、電動リールの巻き上げスイッチを入れた。
もちろん、身切れしないように低速でかつドラグも効かせてある。
水面が近づくに従って、イカの抵抗も激しくなってくる。
水中ランプが水面を割ったところで、プシュー!!と突然水鉄砲があがる。
真っ黒な海からあがってきたのは25cmくらいの本命のゴウドウイカの一荷である。
まわりでもアチコチで水鉄砲があがっている様子である。
これは最初から入れ掛かりだぁ〜!!と喜んですぐに仕掛けを入れるとまたもや同じようなタナで乗ってくる。
そう、これこれ!これぞ夜イカ釣りの醍醐味ぜよぉ〜!!と思いながらどんどん仕掛けを投入する。
( ̄ー+ ̄)キラァ〜ン☆

7.タナ0m?!
しかし、10杯くらい釣ったところで急にノリが悪くなった。
仕掛けを投入しても糸ふけが出なくなる。
中乗りさんが船内を回って、「仕掛けを深く落としすぎちゃイカが散っちゃうのでダメですよ!」とアドバイス
している。
しかし、どうやらこの時はイカの群れが沈んでしまったようである。
こういう時は少し深いところまで落とさないとイカが乗らないのである。
実際にも70mくらいまで落とすとかなりの確率でイカが乗ってきていた。
しかし、これは本来の釣り方ではないのだ。
そこで、船長は一旦集魚灯の灯りを1/2に減光し水面を暗くしてみた。
すると、今までどこにいたのか分からないくらい急にイカが浮上してきた。
水面を見ると沢山のイカが泳いでいるのが見えた。
仕掛けを入れるとまだ水中ランプが海に入らないうちにイカが乗ってくる。
これがタナ0m状態で、スッテを追いかけてイカが集まってくるのが見えるのである。
この状態が続けばほんの1時間程度で束釣りとなるのだが、この日はこの状態も長くは続かなかった。

8.電動横着釣法
しかし、イカは60m、45m、26m、15m、6m前後といろいろなタナに分散されて泳いでいるようで
深くまで落として巻き上げてくると、何度かそのタナにぶつかるのが分かる。
こうなると、例の得意技「うつ流電動横着釣法」の登場である。
俺と一緒に夜イカ釣りをした人は、そのいいかげんな釣り方から何であんなにイカが乗るのか皆が不思議がるが
実際にかなりの確率でイカが乗るのだ。
釣り方は簡単、ドラグをイカが強く引けば巻上げが止る程度に調節しておき、
後は仕掛けを糸がふけるまで落とし巻き上げるだけである。
ベタ凪の海よりも少し波がある時の方が船の揺れが良い誘いとなって釣果が良いみたいだ。
だから、今回のような海の状態の方がバッチリとハマるのである。
俺は幹事だったので、写真を撮ったり、他のメンバーの様子を見たりして船内を回っていたのだが
その間も竿とリールが勝手にイカを釣っていてくれる。まさに横着釣法である。(*_*)\(-_-;)#;;

9.その時メンバーは?
ハタさんはイカ竿ではなく、海攻マダイlimited S-300の軟調竿をしならせて次々と良型のイカを上げ
ていた。
最初はそんな軟らかい竿で大丈夫かと思っていたのだが、ハタさんの方が正しかった事は釣果が物語っていた。
その隣でイカ釣り初挑戦の宍戸さんは、ハタさんのご指導よろしく、とても初挑戦とは思えないような手つきで
しっかりとイカを釣っていた。初挑戦で30杯は立派な釣果だと思う。
右舷大どものDon姉御は出だし好調だったのだが、途中からタイミングが合わなくなったのか少し釣果が伸び
悩んでいた。
右舷側船尾で釣っていた冨田若頭はいつものように冷静沈着に黙々とダルをイカで埋めていた。
冨田若頭はイカ竿はイカ竿でもマルイカ竿で釣っていた。やはり胴調子の竿の方がゴウドウイカには向いている
ようである。
左舷側船尾で釣っていた松井さんは、最初はタイミングが掴めないとボヤいていたが、中盤を過ぎるくらいから
本来の調子を取り戻し、あれよあれよと言う間に釣果を伸ばしていた。

10.風物詩
今年のゴウドウイカは良型が多いので1杯かかっただけでもかなり引くのに、それが2杯、3杯と乗ると
かなり強烈でつい力負けしないように強く引っ張ってしまうのだが、それをやるとほとんどゲソだけになってし
まう。
俺も10杯以上はゲソやトンビだけを釣り上げてしまった。
ゴウドウイカは誘いがほとんど必要無く、そこにイカがいれば乗ってくるという単純な釣りなのだが
イカを乗せると取り込むのとは別物で、良型になればなるほどその辺が難しくなってくるようだ。
しかし、やはりあの強烈な引きはとても心地良く、夏の終わりになれば今年も行かなくてはと心が騒いでしま
う。
俺にとってはゴウドウイカ釣りは秋の訪れを告げる風物詩なのである。(^^ゞ

11.依然好調
釣り始めの頃はウネリが高くてちょっと釣り難かったのだが、時間が経つに従って海も落ち着いてきて
だんだん釣り易くなってきた。腕時計を見るとまだ20時半。
ゴウドウイカは港から1時間以上も走ったかなり沖合いで釣るので帰りの時間もかかる。
だから沖上がりは遅くても23時、平均的には22時くらいだと中乗りさんに聞いていたので
まだ1時間半くらいは時間がありそうだと気合を入れるのだが
いくら電動リールを使っているとは言えども、ウネリのある海で良型のイカを上げるのはやはり疲れる。
この頃にはちょっとバテ気味でイカの扱いも雑になってしまったようで反省している。
しかし、依然としてイカの乗りは好調で空振りで仕掛けが上がってくる事がほとんどないくらいだった。
一番上のスッテのイカをはずしている間に一番下のスッテに水面下3mくらいでイカが乗ったりして
急いで取りこんだ事もあった。

12.俺の好きな風景
辺りは漆黒の闇で海と空の区別もつきにくいくらい。
船の周りだけが集魚灯で明るく照らされている。
その灯りに寄せられて時より小魚の群れが絨毯のように泳いでは消えていく。
船の周りには小型のトビウオが気持ち良さそうに跳ね回り、時には船の中にまで飛び込んでくる。
風は吹いているが海の匂いをたっぷりと含んでいてとても気持ち良い。
まわりには気の置けない仲間達が笑顔で釣りをしている。
夜イカ釣りならではのこの風景が俺はたまらなく好きなのである。( ^^)/\(^^ )

13.釣果の追い込み

さて、そんな感傷的な気分にひたりながらボケ〜としていると、
船長から「風が強くなってきたので22時頃あがります」とのアナウンスがあった。
腕時計を見ると21時半くらいだった。
そのアナウンスを聞いて、もう十分釣ったと後片付けを始める人、
まだ満足していなくて更に気合を入れて追いこみをかける人、
船内を回って釣果を確認する人など様々である。
実はこの時間帯が釣果の追いこみをかけるチャンスなのである。
片付けを始める人がいて釣り座が広くなり、投入されている仕掛けも少なくなるので
広い範囲を探る事ができオマツリの心配も少なくなるからである。(^-^)g

14.沖あがり
22時になり「これであがります。片付けしてください!!」とアナウンスが流れる。
そそくさと片づけをして、波しぶきが掛からないように船尾に行って船縁に持たれているうちに
熟睡して港近くになるまで起きなかった。
港に着くと23時半、やはり帰りも1時間以上はかかったようだった。
みんなで協力して道具を船から降ろし、船宿で氷をもらいクーラーにイカを移しながら数を数えると70杯あっ
た。
70杯と言えば夜イカにしてはちょっと少ないような気もするが、何せ今回は型が良いのでクーラー2個がイカ
で満杯である。
メンバー全員の釣果を確認し、この夜のOLMは0時頃お開きとなった。
帰りは冨田若頭に運転してもらったので大変体が楽だった。
しかし、常磐道に乗ったとたんに激しい雨に見まわれた。
この雨が釣っている時に降ったらとても釣りどころではなかっただろう。
後で聞けば、この日東京では激しい雷雨だったようだ。
川口の自宅に戻ったのは2時くらいだった。
冨田若頭が車で帰るのを見送って、OLMは無事に終了した。

15.イカと格闘
さて、翌日はイカと格闘である。C= C= C=(/^0^)/
自分で釣ったのは70杯だが、冨田若頭が食べきれないからと俺に20杯くれていたので合計90杯である。
今回は都合が合わなくて一緒に行けなかった、めだま組長にも電話してイカを持っていってもらったり
近所に配ったりして半分以上は貰い手がついたのだがそれでも40杯近くのイカが手元に残った。
家族のリクエストによりイカ飯を20杯ほど作ったのだが、良型のゴウドウイカは身が厚く
1杯食べたらもうお腹がいっぱいになってしうほどだった。
ゲソはポッポ焼きにして食べたり、里芋と一緒に煮こんだりして食べた。
ゴウドウイカは熱を入れても身が硬くならないので調理向けのイカだと俺は思っている。
お薦めはテンプラやフライである。身が厚くかつ軟らかいゴウドウイカの身はフワっとしていて
テンプラやフライにするととても美味しいのだ。
その他には八宝菜やカレ−、シチュウや焼きそばなどに入れても美味しいのだ。
今回はゴウドウイカの沖漬けも10杯くらい作っておいたので今夜あたりから食べごろになっているだろう。
その他のイカはベランダで干物になったり、エンペラと胴体とゲソに分割されて冷凍されたりしている。
我が家ではしばらくはいろいろな料理にイカが登場しそうである。
常磐沖の夜イカはヒラメが解禁になる12月まで続く。
これからはますますイカの型も良くなり一升瓶サイズも釣れるようになる。
出船できれば、よっぽど条件が悪くない限り必ず釣れると言っていいくらいの釣り物である。
興味のある方は、一度挑戦してみてはいかが?