皆さん、こんちくわ。不良SEのうつです(^O^)ゝ。
そして、夜イカOLMに参加していただいた皆さん、大変お疲れ様でした。
昨年のあの爆釣をもう一度!!って思って企画したのですが、なかなか思い通りにならず残念な結果になってしまいました。
いつもながら釣りのレポートなのか、遠足の作文なのか分からないようなレポートですが、最後までお付き合い下さい。

OLM写真その1 OLM写真その2

[釣行日]  2002年6月8日(土曜日)
[船宿]   日立丸 (日立第五埠頭):第27日立丸(親父船長操船)
[乗船料]  10,000円(氷付き)  
[釣り場]  日立真沖
[時間]  17時半出船、0時沖あがり
[天候]   晴れ 南風
[海況]   うねり少々 波1.5m
[タナ]   イカ 70−5m
[釣り物]  スルメイカ
[釣り座]  ミヨシ側より右舷5名、左舷6名
[道具]   竿    リョビー 沖潮50−270(インナー)
       リール  ダイワ スーパータナコンX−300W
       ライン  PE4号 300m
[仕掛け]  7本角浮きスッテ3号 幹糸4号 枝ス3号
水中ランプ(点滅式:単三2本タイプ)
       オモリ60号
[釣果]  
快釣    畑  柚木  東方   うつ  かえん
(左舷) (10)  (12)   (6)  (2)  (20) (22)
トモ======================>ミヨシ
(右舷) (8)  (12)  (14) (6)   (0)
いそ Don姉御  めだま 後藤  まーぼー
        ※敬称略

1.今年も夜イカのシーズンがやってきた!!
5月の連休が終わり、季節が変わり始めると俺には毎年楽しみにしている釣り物がある。
昨年の6月23日に開催し、い組始まって以来の大成功を収めた夜イカOLMだが
今年も昨年に続けとばかりに企画した。
一昨年前までは夜イカと言えば6月に入ってからスタートという船宿が多かったのだが、
昨年から5月中旬より始める船宿が出始め、今年はなんとほとんどの船宿がGW明けあたりから
乗合船をスタートさせた。スタート直後は大潮の新月だったせいで、
いきなり2束だ3束だとの釣果が出始め今年も夜スルメイカの好漁を期待させるものがあった。
そこで、昨年参加してくれた方々にはDMで、また新規に参加してくれる方を募るために
い組掲示板、そしてMLにも開催を告知した結果、今回は上記のMLメンバー11人と
快釣@清瀬さんのお仲間の5名、合計16名でのOLM開催となった。
毎年参加してくれる方は、この案内を楽しみにしてくれているようで告知を行なってから
ほぼ半日でほとんどのメンバーが参加表明をしてくれて幹事としては大変嬉しかった。
この時期に夜イカOLMを開催するのは毎年恒例なので、
みんなそれを待っていてくれたようだった。何とかその期待に応えねば!!と
気合が入りまくる俺であった。v(≧∇≦)v

2.OLM開催危機か?
ところが、5月20日頃から月が明るくなったせいなのか、潮流が悪くなったせいなのか
常磐沖全域でパタっとイカが釣れなくなり(トップで10杯前後)、その状態がOLM直前まで続いた。
幹事としてはOLMを開催するべきか、釣果が好転するまで延期するかの判断に迷ったので
参加予定者全員に再度DMを送り、判断を仰いだ結果、イカはもともとオバケで釣果は読めないし、
久しぶりにみんなの顔も見たいので行くと方が多く、結局当初の予定通りにOLMを開催する事となった。
この辺が単独釣行とOLM企画の大きな違いで、やっぱりメンバーを集める以上は
楽しい釣りをしてもらいたいし、OLM開催日に合わせてスケジュール調整をしていただいているので、
幹事の独断では決めかねる事も多いものである。
単独釣行なら自分の気持ちと都合だけでどうにでもなるのだが、
やはりOLMは気の置けない仲間と船上でワイワイやれて楽しいのでこういう心配事を
抱え込みながらも毎年企画するのである。今回も釣果はあまり期待でいないかも知れないけど、
それでも構わないから行くとみなさんに言ってもらえて幹事の肩の荷も随分と軽くなった。(;^_^A

3.期待に○○○が膨らむ!!
さて、そんな心配をしながら前日の夜を迎えた。
OLMを開催する日立丸では木曜、金曜とお客無しのため出船していないので
夜イカの釣果は分からない。他の船宿の釣果もパッとしないのでヤキモキしていたのだが、
そんな時にDon姉御から平潟沖でトップ束釣りとの釣果情報がメールで送られてきて思わず
期待に○○○がはちきれんばかりに膨らむ。
また、日立丸と同じ第五埠頭の船宿でも束釣りこそ出ないが、60匹前後の釣果が出ていた。
鹿島の釣果が悪くて、平潟の釣果が良いという事はひょっとしてスルメイカの群れが
北上したのではとの勝手な推測で、明日のOLMはイキナリ好転大爆釣かも?!と
メールを流す俺であった。q(≧∇≦*)(*≧∇≦)p

4.大人の遠足
OLM当日の朝になり、いつものように船宿に出船確認の電話を行ないその結果を
い組掲示板に書き込んでから、車に荷物を積み込む始める。
釣り道具はもちろんだが、沖漬けのタレやビールもしっかり忘れず積みこむ。
そんな俺の姿を飼い犬の「チェリー」はまた今年もその季節が来たかと、呆れ顔で見ている。
子供達には、「お父さん、スゴク楽しそうだねぇ、まるで大人の遠足みたいだねぇ!!」なんて
言われる始末である。考えてみれば、俺が企画するOLMは、釣りそのものよりもそこに至るまでの
プロセスもかなり楽しんでいるように思う。
俺の場合は釣りは釣りに行くと決めたときからもう始まっているのである。
釣果を調べ、船宿や開催日を決め、あれこれ思ってニヤけながら仕掛けを自作し、
道具をそろえ、沖漬けのタレを仕込んで熟成させ、毎日の釣果情報に一喜一憂し、
天気予報図や波浪予報を何度もチェックする。(1日何回見ても変わりもしないのに)
こんな状況だったらこうしよう、あんな状況になったらアレを試してみよう、
釣れ過ぎたらどこに配ろうかなどOLMを開催するまでに自分の中では何度も
釣りに行っているようなもんである。C= C= C=(/^0^)/

5.みなさんのおかげです
そうして準備をしているときに、いそさんから釣り座確保の電話が入ってきた。
実は、この日は参加人数が多いのと、土曜日で他のお客さんも多数来る事が想定できるので
いそさんに先乗りしてもらって、16名分の釣り座を確保していただけるようお願いしていたのである。
いそさんは、朝は沖堤にでも渡っているかもなんて言っていましたが、実はこの時、
既に日立丸の船上にいて好調の根魚五目をやっていたのである。
と、いう事は朝釣りの船が出る早朝から釣り座確保を行ってくれたのである。
おかげで、今年も仲間でかたまって釣り座を確保する事ができた。
いそさん、どうもありがとうございました。m(__)m
昨年は快釣@清瀬さんが、仕事の前にスーツ姿で船宿に行き、早々と釣り座を確保してくれたし、
今年は、いそさんが二つ返事で引き受けてくれた。
一応OLMは俺が声をかけているので、幹事という事になっているが、実際にはこうして、
参加者のみなさんがいろいろなサポートをしてくれているおかげでトラブルも無く
毎年開催できているのである。さて、それでは準備を続けなければと思っていると、
今度はかえんさんから「今日はよろしく」と携帯メールが飛んできた。
みんなちゃくちゃくと準備が進んでいるようである。
俺も早いとこ準備を終わらせなければと、気が焦ってくるので心を落ち着かせるために
子供達に見つからないように庭の隅っこでビールを2本ほど空けた。(*_*)\(-_-;)#;;

6.気の置けない仲間
今回のうつ@夜イカ爆釣(予定)号は、Don姉御@西川口->めだま組長@足立->
まーぼー@三郷の3人を道順にピックアップして行く事になっている。
合計4人分の荷物を積むといくら8人乗りの車とは言えども満載といった感じである。
いつかやりたいなぁと思っているのは、参加者全員が一箇所に集まって観光バスを
貸しきっての夜イカOLMである。行きの車中から盛り上るのは必至で、釣りに行くのか
宴会をバスでやりにいくにか分からないような状況になるのは間違いないだろう。
帰りは釣ったイカでまた宴会をしながら戻ってくるのである。( ^_^)/q□☆□p\(^_^ )
でも、こんな事が実現できれば楽しいだろうなぁ、いつかやりたいなぁと思っているのは本気である。
Don姉御をピックアップし、めだま組長宅に着いたのは午後1時頃だった。
俺は自分で日立まで運転していくつもりだったのだが、めだま組長は
「運転してたら飲めないだろ?俺が運転して行くからうっちゃんは横でビールでも飲んでなよ!!」って
言ってくれてそれじゃぁと遠慮なく運転を変わってもらってビールを飲む俺であった。
この辺りが、阿吽の呼吸というか、俺の事をよ〜っく分かってくれている仲間というか
大変有り難く思えるのである。普段はどうしても仕事がらみの付き合いが多くていろいろと
気を遣う事が多いのだが、こうして仕事を離れての付き合いだと、同じ釣り好きなメンバーばかりで
気心も知れているので大変楽しく感じるし、同じビールを飲んでいてもいつもとは全然味が違うように思える。
( ^_^)/q□☆□p\(^_^ )

7.新婚まーぼー
さて、運転はめだま組長に代わってもらって、次はまーぼー宅である。
まーぼーは昨年の11月に結婚したばかりの新婚ホヤホヤである。(*^)(*^o^*)
写真とかは見せてもらった事はあるのだが、その新妻にぜひこの機会に会いたいと思っていたのである。
実際にお会いしてみると、想像していた以上にとても素敵な人で、
さすがは俺の弟分が選んだ女性だと思った。まーぼーが俺の事をどんな風に説明していたのか
分からないが、かなり緊張していたようにも見えた。しかし、それ以上にまーぼーはDon姉御に
会う事を緊張していたようだ。兄貴分の姉貴分だから、まさに姉御!!って感じなので、
何を言われても逆らうなよとは事前によぉ〜っく言っておいたが...(,_'☆\ バキ.
でも、実際に会った感想を聞いてみると、メールの感じとは違ってとてもシャイで
かわいい女性だと言っていた。さすがは、俺の弟分である、口も上手いと思った。(;^_^A 

8.日立へ向けてGO!!
さて、これで同乗者は揃ったのでいよいよ、日立に向けて出発である。
車に乗り込もうとしたときに、快釣@清瀬さんから電話が架かってきた。
今、築地でこれから出発するのだけれども、南風が強いけど出船は大丈夫か?との電話だった。
出船については朝、確認してあるから大丈夫と答えると、ホッとしたようだった。
しかし、この南風が後で思いがけない影響を与えるのである。
車は三郷インターから常磐道を日立へ向けてまっしぐらである。
車中では運転しているめだま組長以外はいつもの事ではあるがガンガンビールを飲みつづける。
みんな気分がハイになっているのか、話題は下ネタからWカップ、日本経済の行方まで多岐にわたる。
そんな話しで盛り上っている間に日立南太田インターについた実質1時間ちょいくらいである。
日立までは道程は結構あるように思えるが、とにかく常磐道はガラガラなのでこんな時間で
着いてしまうのである。インターを降りて近くのコンビニで買い物をして船宿へ向かった。
インターから船宿はほんの5分ほどの距離なのである。(;>ω<)/

9.いそさんと再会
船宿に着くと、いそさんが迎えてくれた。
根魚の釣果も良かったようで、ひさしぶりの恵比須顔を見てホッとした。
船宿に入ってホワイトボードを見ると、ちゃんと指定した通りに釣り座が確保されている。
後は、残りメンバーの到着を待つのみである。

10.ハタ参謀長と初対面
しばらくして、ハタ参謀長が到着する。
実はハタ参謀長とお会いするのはこの日が初めてでお互い顔を知らなかったのである。
携帯電話が鳴り、船宿の前にいますよと言っても俺にはハタ参謀長の姿が目に入らない。
還暦を迎えたと言っていたので、それなりの方を想像していたのだが実際にお会いしてみると
とてもそんなお歳には見えず、40代と言っても十分通用するほど若く見える方だった。
これでは見つけられないはずである。
初対面のご挨拶をさせていただき、今夜はがんばりましょうと健闘を誓い合った。
( ^^)/\(^^ )

11.日立おさかなセンター
さて、俺が日立に来ると必ず立ち寄る場所が「日立おさかなセンター」である。
もともと俺の車に乗っていた4人とハタ参謀長、そしてハタ参謀長の運転手さんである
柚木さんの6人で向かった。
ここは地物の魚が格安で買えるところで、観光バスなんかも立ち寄ったりする場所でもある。
カツオやアナゴ、アジにサンマ、イカやタコなどあらゆるものを売っている。
併設されている回転寿司屋やレストランでは地物の魚を食べる事もできる。
野菜なども売っているので、日立へ行く時には立ち寄ってみると面白いと思う。

12.くじ引き
おさかなセンターから戻ってくると、他のメンバーも到着していた。
船宿で乗船代を払い、くじ引きをして各々の釣り座を決める。
完全なくじ引きなので誰が誰の隣になるかドキドキワクワクである。
昨年は俺の隣は東方さんだったのだが、なんと今年もとなりは東方さんが見事に引当てた。
い組の切込隊長である上甲さんの左側は釣れる場所だと定評があるが、
俺の左側と言えば、俺の飲酒に付き合わされる場所との定評がある。
船に酔わない人でも俺の左にくると酒には酔うのである。( ̄ー+ ̄)キラァ〜ン☆

13.OLMの楽しみ
さて、釣り座も決まったので各々準備を始める。
そんな時に、かえんさんが「うつさん、初めまして!」と挨拶に来てくれた。
実はかえんさんとお会いするのもこの日が初めてだったので気がつかなかったのである。
かえんさんはメールで推測していたイメージと実際にお会いするのでは全然イメージが違っていた。
そう思ったのは俺だけでなく、OLM参加者の全員が思ったようである。
それじゃ、かえんさんは俺のことをどんな感じだと思っていたのかと聞くと
「うつさんの顔はい組写真館で見ていたから...」と言われて、あぁそれもそうだよなぁと納得した。
OLMはこういう出会いがあるのも楽しみのひとつである。
出船前で忙しいみんなを集めて、集合写真を撮った。
帰りにはみんな疲れ果ててそんな気にならないかも知れないと思って...(;^_^A

14.いよいよ出船!!
この日はさすがに土曜日とあって、19.9tの日立丸でも片舷に15人ずつくらい、
合計30人程度を乗せてなおかつそれが2船出しになっていた。
この日が新月近くの土曜日という事もあるが、夜イカ人気の高さが良く分かる事柄である。
乗船客全員にライフジャケットが渡され、17時半になり日立丸は定刻通り出船となった。

15.うねりやや高し
当日は天気は良いものの、低気圧が日本海上にあるため少し強めの南風が吹いていた。
そのため、波しぶきがかかるので親父船長よりキャビンに入るようにアナウンスがある。
確かに港を出てからはうねりがやや高く船も揺れるし、時折波しぶきも飛んでくる。
ここは素直に船長の言う事を聞いてキャビンに引き上げる事にした。
しかし、キャビンは他のお客さんでいっぱいで蒸し暑そうだったので一部のメンバーとともに
操舵室の後ろにあるスカイデッキで涼んでいる事にした。
スカイデッキではまーぼー手製の焼豚をつまみにビールを飲みながら釣り談義に花が咲く。
この焼豚が美味しくてついついビールもすすんでしまうのだった。
いつもなら釣り場までは約30分程で着くのだが、この日はいつもよりゆっくりと進んでいるようで
40分程かかった。

16.パラシュートアンカー
やがて釣り場に着いたのだが、まだ時間は18時過ぎなので辺りはまだまだ明るかった。
あたりが明るいので船の上はまだのんびりムードが漂っていた。
しばらくして、船長の合図で中乗りさんがミヨシからパラシュートアンカーを海に投入した。
アンカーに付けた大きな浮きボールがゆらゆらとゆっくりとミヨシ側から流れていく。
この浮きボールがミヨシの正面に来た時がアンカーの効き始めである。
夜イカ釣りはイカを探して船を回すのではなく、集魚灯をつけてイカを寄せて釣るのである。
まずは集魚灯をつけてプランクトンを船に寄せて、それを追って小魚が浮いてくる。
その小魚を追って今度はイカが浮いてくる。この食物連鎖を人工的に作って釣るのである。
活性の高い日はイキナリ入れ掛かりになるのだが、ダメな日はなかなか小魚が集まらず
時間がかかる事もあるのだ。

17.船酔いvs酒酔い
パラシュートアンカーが安定するまで、各自釣り座に戻って投入の準備を始めた。
船が停止すると、改めて船が揺れてうねりの高さを実感させる。
俺の右横はかえんさん、左横は東方さんである。
かえんさんは手釣りでの夜イカ初挑戦である。
しかし、日立沖の波長の長いうねりに身体が慣れないのか、準備をしながらも
「こみ上げてくるものがある...」と言いながらすでに少し酔い気味である。
東方さんも何だかいつもの元気が無いようで、こちらも少し船酔いしている感じである。
この傾向は他のメンバーにもあるようで、何だかいつもの覇気が感じられないような気がした。
そういう俺も実は酔っていたのだ、だが俺が酔っていたのは船ではなく酒の方だが...(*_*)\(-_-;)#;;

18.第1投目
しばらくして、パラシュートアンカーが効き始め、集魚灯が照らされ船長から投入の合図が出た。
時刻は18時半過ぎくらいで、日没の少し前くらいだった。
あたりは薄暗くなって夜イカ釣りの雰囲気が盛り上ってくる。
さて、待ちに待った、今年の夜イカ第1投目である。
俺の仕掛けは過去の実績と今年の傾向から考えて、マルイカ用の小型浮スッテ7本仕掛けである。
スルメと言えば、プラ角仕掛けが標準的となっているが、実は夜イカ釣りにはプラ角仕掛けよりも
浮きスッテ仕掛けの方がイカがガッシリと乗る事が昨年のOLMで分かったので
今年は最初からこの仕掛けでチャレンジである。
色は赤、赤帽緑、白に赤鉢巻、赤帽レインボーなどを混ぜて全てWカンナで作成してきた。
マルイカなどではWカンナは浮きスッテ自体が重くなって水中で上手く漂わないので敬遠されるのだが、
今夜の釣り物は獰猛なスルメイカである。水中での動きが少々悪くても激しいヒキに対抗するために
Wカンナの方が結果が良くなる事も経験済である。
俺はいつものように電動横着釣法で釣り始めた。

19.マグロ続出
まだイカが浮いているような様子も無いので、まずは底まで仕掛けを落としてみた。
リールのカウンターを見ると60m程度のようだ。
そこからリールのドラグをを緩めにして船の揺れでドラグが滑る程度に設定し、
低速で仕掛けを巻き上げてイカの反応を探すというのが俺の夜イカ釣りのスタイルである。
イカが乗れば、竿先が急にフワフワして、その直後にズン!!って竿先が突っ込むのである。
そこで慌てずに誘いを入れて追い乗りを狙う、上手くいけばさらに竿先が突っ込み重くなる。
やがて仕掛けがあがってくると、船の影からピュシュ〜!!と勢い良く水鉄砲があがる。
イカ角にはカエシが無いので足元のタルに向かって角をさかさまにするとイカが落ちていく。
やった!やった!の歓喜の笑顔!!...のはずなのであるが、この夜はなかなかそうはならない。
まわりを見渡してもイカが乗っている様子はない。
しかし、そんな時に船長から「10mあたりを探るっぺよぉ〜」ってアナウンスが流れる。
あらま?もうそんなところにイカが浮いてきているのかと思い、急いでタナを合わせてみるのだが
一向にイカは乗らない。底から海面まで丁寧に探るのだが、まったくイカが乗らない。
やっぱりまだ釣果が回復していないのかと不安になる。
釣れない釣りほど疲れるものはない。
うねりの高さによってマグロになってしまう人も出始めた。
この日は日中は汗ばむほどの暑さだったのだが、海上は思っていたよりもずっと寒かった。
いや、気温だけでなく釣果もかなり寒かったのだ。
まーぼーは連日の仕事の疲れから、眠くなってしまったようで俺が振り向いた時には
既にキャビンに入って爆睡していた。
釣れていれば、眠気なんか吹っ飛んでいただろうにと思うと気の毒になってしまった。(T_T)

20.ありゃりゃ移動かぁ
しかし、夜イカではイカが寄ってくるまでに時間がかかる事も多いし、
ある時間帯を境にイキナリ釣れ始めることもよくある話しである。
連日の釣果速報にも前半不調、後半好調と出ている事も多い。
ここは集中力を切らさずに、しっかりと釣らなければと自分の気持ちを奮い立たせた。
しかし、それにしてもイカが乗らないなぁ...
かえんさんは、イカが乗り出すまで寝てくると言ってキャビンに消えた。
気がつけば、いつの間にか東方さんも消えていた。
他のメンバーも船酔いや寒さと戦いながら、がんばるのだが忘れた頃に誰かに1杯乗る程度である。
本来の夜イカ釣りとは程遠い状況にほとほと困ってしまった。
結局、この場所で21時まで移動せずにがんばったが俺の釣果はマグレで上がってきたイカが1杯だけである。
この日は20時半くらいが潮止まりだったので、この時間を境目に船長は移動を告げた。
ふと遠くを見ると、10隻くらいのイカ釣り船が見えた。
その船のいくつかも同じように移動を開始したようである。

21.やっと本命GET
集魚灯を消して10分ほど走ったところで、再投入となった。
この頃から南風も収まりうねりも無くなって釣り易くなってきた。
船長の投入の合図で、また底からイカを探ってみた。
今度は水深70mくらいのようだ。
底から順順に探っていくと40m付近でイカが角に触る感触が伝わってきた。
おぉ!今度はイカがいるぞ!!と思い、反応があったタナを重点的に攻める。
しかし、船長はまた10mくらいでやってチョーダイ!!とアナウンスする?
う〜ん、いったいどっちが本当なんだろうか?と迷ったが
自分の感覚を信じて40m付近を探っていると、ついに糸ふけが出た!!
そして、その直後にズン!!とイカが乗った様子。o(*^^*)o
ヤレヤレ、やっと乗り始めたかぁ!!と思い慎重に巻き上げると25cmくらいの本命スルメイカだった。
座席の後ろにあるタルにイカを投げ込んで、さぁ戦闘開始!!と気合がはいる。

22.落とし込み釣法
しかし、先程イカが乗った40m付近から上へ上へと誘ってみると今度は35m付近でアタリがあった。
おぉ、これはタナが上がり始めたぞと思い、下から誘うのをやめて、水面からの落とし込みに切り替えた。
水面から1mずつ仕掛けを落としては止め、止めてはシャクってまた1m落とし込む。
この繰り返しで誘っていると今度は8m付近で糸ふけが出た。
落とし込み作戦成功である。あがってきたのはこれも25cmくらいの本命スルメイカである。
この様子を見て、めだま組長が「うっちゃんタナは?」と聞いてくる。
「8mぜよぉ〜!さっきは40mくらいだったけど!」と答えると、「そんなに浅いの?」と言いながら
そのタナにあわせて誘っているようだった。
しかし、この後また落とし込みをやるのだが今度はそんなに浅いタナでは乗らずに結局40m付近で
5杯釣ったところで、船長が再度移動を告げた。時刻は22時くらいだった。
まわりのメンバーはまだ2〜3杯くらいの人が多くなかなかシブイなぁ...と思っていた。
この場所では爆釣には程遠いものの、それなりにポツポツとは釣れていたのでまた移動しても
大丈夫なのか?と心配になったが、この時間からでも移動するという事はどこかで釣れている
ポイントを見つけたという事だと思い期待した。

23.親子連結
集魚灯を消して20分程走ったところは、息子船長が操船する第37日立丸がいる場所だった。
今度はパラシュートアンカーを入れずに、第37日立丸の船尾にロープをかけて2船連結である。
この親子連結は以前にも見た事があり、その時は親父船長の船のところへ、
息子船長の船がやってきて連結していた。
その時は親父船長の船が大爆釣中で、にわかには信じ難いかも知れないがイカが水面から飛び跳ねていた。
小魚の群れが見えるのどころではなく、その小魚の群れの中をイカの群れが乱舞していたのである。
しかし、この夜はそんな様子も無く比較的静かな感じだった。

24.みんな釣れた!!
親父船長から投入の合図があり、また底まで投入してみた。
さっきよりも深いようで今度は70mで着底した。
そこから、また順順に探っていくと今度は50m付近でイカが乗った様子である。
巻き上げてみると先程よりも大きなサイズのスルメイカだった。
この頃になると、かえんさんも復帰し手釣りでささっと探って次々とイカを乗せている。
手釣りの威力はスゴイもので、一回の投入で2〜3杯ずつ乗せていてあっと言う間に追いつかれてしまった。
東方さんも復活してイカを取りこんでいる。その横ではハタ参謀長と柚木さんが釣っていたのだが
柚木さんは夜イカどころか、釣船に乗るのも初めてなのに船酔いもせずしっかりとイカを乗せている。
その隣ではハタ参謀長がヒラメ竿でガシっとイカを乗せている。
ハタ参謀長は底付近を狙って連釣していたようだ。
そのまた隣では快釣@清瀬さんもニヤニヤしながらイカを乗せている。
さて、右舷側を見るとまーぼーはまだお休み中だったが、後藤さんはいつものように
冷静沈着にイカを乗せている。
その隣のめだま組長はパワーレバーを上手く活用してイカを乗せている。
Don姉御はリールのシャクリ機能の任せた方が釣れるわ!!とばかりにイカを取り込んでいた。
そのまた隣ではいそさんが、エビス顔でイカを持って嬉しそうに笑っていた。
爆釣では無いが、みんな各々ここではイカを乗せてくれているようで少しほっとした。
そんな姿を見て、せっかくのOLMだから記念に写真も撮らなくてはと今度は写真を撮りに船内を回った。
まだ、その写真は出来上がっていないが、きっとみんな笑顔で写っている事だと思う。


25.唯一の3点掛け
さて、船内巡回もひと段落したので、自分の釣りに専念する事にする。
ハタ参謀長が底近くで釣っていたのを見て、俺も底狙いに切り替えた。
底まで仕掛けを落として、少し間を置いてからシャクると、今までにないような強い乗りを感じた。
アタリの出方からするとやはりスルメイカのようだ。
どんな大物が上がってくるのかと思って巻いていると、良型のスルメイカ3杯掛けだった。
この日は単発が多かったので久々の重量感あるノリが嬉しかった。
こんな事は今夜はもう無いかも知れないので大急ぎで、快釣@清瀬さんに頼んで写真を撮ってもらった。


26.無情のアナウンス
この頃になると、ほとんど入れ掛かり状態になっていた。
このまま行くと、まぁそれなりの釣果が出るかなぁと思って、いたら、
船長から、「お客さん、時間だから片付けてちょーだい」と無情のアナウンスが流れた。
時計を見たらもう0時前だった。せっかくノリが良くなってきたのに時間が足らなくて残念である。
夜イカの沖あがり時刻は0時と決まっていて、どの船宿もその時刻になるとあがってしまうのである。
親父船長の「おしっこ垂れて、じっとしているかキャビンにはいってるっぺよぉ〜!」の
いつものナウンスの後、集魚灯を消して船は全速力で港へと走って行った。
港に着いたのは0時半くらいだったので、最後の釣り場は港へ戻ってくる方向とは少し違っていたようである。
みんなで協力して荷物を船から下ろし、クーラーに氷を詰めてイカをイカは真水に触れないように
ビニール袋に入れ各々の荷物がまとまったところで釣果を確認し、
集合写真を撮ってこの夜のOLMはお開きとなった。


27.お礼
夜イカOLMを企画したのは1年ぶりだったが懐かしい人とも会えたし、新しい人とも知り合えたし、
昨年のように爆釣とはいかなかったが、それなりに楽しい時間を過ごす事ができた。
OLMに参加してくれたみなさん、どうもありがとうございました。
また企画しますので、ご都合が合えばまたお付き合いお願いします。
楽しい夜をありがとうございました。m(__)m


28.1日違えば...
この日はトップで30杯程度だった釣果が翌日は120〜160杯と爆釣していた。
1日違えばこんな事もよくある話しである。やっぱりイカはオバケである。
今度は日ごろの行いを正しくして、酔い日いや良い日に当るようにがんばろう!


29.次回予告
さて、次回の夜イカOLMはゴウドーイカを予定しています。
まだゴウドーイカは釣れていませんが、釣れ始めたらまたご案内します。
時期的には8月か9月の新月近くを予定しています。