記録更新、洲崎沖オニカサゴ

良型揃って数も出て・・・言うこと無し!


  1. 日時:2006年1月19日(木)
  2. 場所:洲崎沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午前7時10分〜午後1時00分頃(実釣)
  5. 潮時:中潮


釣行記

[船宿] 勝山港 萬栄丸
[釣り座] 右舷ミヨシ(乗船2名)
[道具] 竿 銭洲スペシャル、
    リール 電動丸3000XH
    ライン PE6号 300m
[仕掛け]
    片天秤、ハリス6〜8号3本針全長2m、錘150号
    水中ランプ(赤)、各種タコベイト、ビーズ等
[出発時間] 1時30分
[港到着時間] 3時30分
[出船時間] 6時00分
[帰港時間] 14時10分
[餌]サバ短、シャケ皮
[乗船料] 8500円(氷、サバタン付き)

●やっと初釣り
12月初、とあるプロジェクトの応援(いわゆる火消し)メンバーにアサインされてから、生活が一変した。毎週の休日出勤、深夜におよび作業、打ち合わせ。何とか年末年始はカレンダー通りには休めたものの、とても釣りに行ける状況ではなく、結果的に12月4日の大原での平目釣りが釣り納めとなってしまった。

年明けも相も変わらず多忙を極めたが、1月の3週目の週末の作業を乗り切ったところで一段落。応援メンバーであった私はその役目を終えた、ということで晴れて解放。とりあえず2,3日休んでいい、という部長のお言葉に甘えて19日、20日の両日を振休を取得することにした。

というわけでやっと初釣りに行くチャンスが巡ってきた訳で、釣りモノの検討に。仕事多忙につき急遽欠席してしまった土肥のオニカサゴ、この釣りに行く準備をしたままにしてあるので、オニ狙いであれば準備は楽々。あと、アオリイカやマダイなども考えたが状況はぱっとしない。

●やっぱりオニ、いやヤリ?

せっかくなのでダブルヘッダーも考えてみる。白浜まで行けば、オニと夜キンメのリレーも可能。勝山であればオニとアオリのリレーも出来るかな、ということで房総方面に的を絞る。あいにく冬の平日ということもあり、昼の釣りはどの船宿も予約がなかったりするようで、出船予定がなかったりする。1人では船出なだろうし・・・と散々迷ったが、ここのところ数も出て好調の勝山・萬栄丸のオニカサゴにすることにした。ただし、アオリイカは大潮周り限定の釣りのようなので、ダブルヘッダーにはせず、自分の身体の状況次第では20日もどこかに釣りに行こうと考えた。

前日18日の19時頃に予約の電話を入れると、オニは予約0とのこと(HP上ではオニは2名からの出船となっている)。ただし、ヤリイカのお客さんのうち1人がオニに予約入ればオニに回ると言ってたとのこと。では、ヤリイカの支度もしていって、2名に達しないようであれば、ヤリイカ釣りでもいいですよ、ということにして電話を切った。

ということでヤリイカの支度も急遽行う。実は昨年は一度もヤリイカ、スルメ、アカイカの類のイカ釣りには行っていないので、結構イカでもいいかな、という気分になってきた。奥の方から自作仕掛けやらプラヅノやらを引っ張り出してきたり、角マットを探したり。

オニの仕掛けは、とび島丸仕様の派手派手のものばかりだったので、追加で2組ほど仕掛けを作り、雄鯛を寝かし付けて1時半頃に出発。木更津南ICからは下道を通ってコンビニに寄って3時半頃に港に到着。ヤリイカ、オニの両右舷ミヨシの座席札をとっておく。ヤリイカ船は既に両ドモが埋まっていた。

●オニです
その後、車中で5時過ぎまで仮眠。桟橋付近が少し慌ただしくなったかな、と思っていたらオニ船の8号船に灯りが灯った。車を降りて見に行くと、座席札の右トモが無くなっているので最低遂行人数2名に達したようだ。

5時半にウエアを着て荷物を持って桟橋へ。船長らしきお兄さんがキーパーを取り付けていたので、おはようございます、と挨拶してその横ミヨシの寄りに荷物を置く。女将さんが受付を開始したので、支払いを済ませる。今日はオニは2、3人になったとのこと。当初予定通りになったことに一安心。ちなみにヤリイカは6人乗船だそうだ。

船長から餌と氷を受け取る。餌はビニールパックに入ったサバ短。クロムツで使うのと同じのようで、身をうす〜く付けた絶妙の餌なのだ。「なくなったら言って下さい」と船長。でも少しは持参のサバや鮭皮の餌なども消費しないと家の冷凍庫がいつまでたっても満タンのままなのだ。

まずはイカ船が定刻6時に出船。我がオニ船、船長が仕掛け作りの真っ最中。その間に女将さんと会話。今年は暖冬でないので、お客さんの出足が鈍い。カワハギが釣れない。黒ムツも終わり。船が3隻もあるのに稼働してない。油代も上がって、利益も減少。売り上げも減少。なかなか厳しい、とのことだ。

●シケだ・・・
女将さんに見送られて6時過ぎに出船。結局乗船客は2名。もう1人が同じ右舷のトモに入った。「暗いからキャビンに入っていて。釣り場まで45分ほど走ります」と船長。キャビンに入り寝そべって釣り場への到着を待つ。途中から船の揺れが激しくなる。窓から外を見ると結構なウネリに波頭が砕けて「白熊」が飛んでいるのが分かる。う〜ん、今日はタフなコンディションだなぁ。



6時10分、洲埼灯台の南西沖に到着。水深180mで開始となった。最初はサメ、フグの心配から市販のオーソドックスな仕掛け、水中ランプ、タコベイト無しでやってみる。底を取ることは容易だが、ウネリによる船の上下動で仕掛けがバタバタしないように、ということをイメージして手持ちで攻める。餌はまずは船宿餌のサバ短を使った。

●1投目から本命
10分後、微かなアタリをキャッチ。少々送り込んだ後にアワセると魚の感触。巻き上げの途中もゴンゴンと時折強く引くその感じに本命を確信。ウネリが高いのでドラグを緩めて慎重に仕掛けを回収。キロ弱級、まずまずの型を手に出来た。「釣れたね〜」と船長より声を掛けられ、笑顔を返す。とりあえず一安心だ。

この度、30センチの沖メバル、中型のオニを連続でゲット。竿先をひったくるようなアタリと下品な引きの正体はサメ。トモでもサメが上がった様子。やはり光り物はマズいのか?と思ったが、ビーズも付けないのではアピール度も低すぎるだろうと思い、仕掛けはそのまま。ただ、針数は3本に。また、ウネリの影響を考慮して、仕掛け全長は3m弱程度とやや長めにした。

●邪魔者

アタリがしばらくないので、上げてみると餌がない針あり、針が取られて箇所あり。これはフグの仕業。その度に仕掛けを修復する。冷たい北寄りの強風に手がかじかんで辛い。そういえばカイロは車の中に忘れてしまったが、比較的海水に触れる機会が少ない、ということもあり、手袋だけで何とか耐えられそうだ。

1流し目は約2時間の大流し。根を狙うのではなく。小さな根が点在する崖ッぷちを流して行く中で、オニを拾って行くような感じ。潮周りはこの海悪の中で行うので、ゆっくりと、この海の状態からして、いつ早上がりを宣言されるか分からないなぁ、と思う。

良い引きでオニか?と思ったら40センチ級の沖メバルをゲット。「煮付けで最高だよ」と船長。この魚は船長のお薦めどおり煮付けにしたが、久しぶりに良型を食べたせいか、非常に旨かった。



●好調!
こんな感じで、冷たい風と高いウネリと戦いつつ、10時までにオニは4つとメバルを3つ(うち一つはウケクチメバル)。チビオニとチビノドグロはリリースした。掛かってくるのは一番上の針がであるケースが多く、タナが一番合っているのがこの針であることが分かり、根掛かりで仕掛けを失ったのを機会に仕掛け全長は2mに戻す。



船長には、ほとんど潮流れてないなのに、それだけ釣れれば立派、と誉められ、今日は来て良かった、と喜びを噛みしめつつ、釣果速報を嫁さんや友人達にメールしていたらちょっと船酔い気味になってしまった。反省。

●浅場は×
この場所は潮が止まってしまったようでアタリが遠のいた。そこで船長は大きく移動を判断。竿を穴に立ててキャビンに入って、と指示が出た。15分ほどゆっくり走って、やや岸よりへ移動。今度は浅場140m位から始まって100mラインまで流す場所。しかし、ここでもアタリはなし。

●やっぱり光モノ
11時頃、今度は同じ海域でもやや深い180mからの駆け上がりに小移動。ハリス分タナを切るがすぐに錘が底を打ってしまうくらいに潮は結構流れている様子。ここでは、直前までのアタリが少ない状態とサメとフグの邪魔も少なくなってきたと判断し、自作の派手仕掛けに水中ランプ(赤)を装着した。



するとすぐにまずまずのオニを1尾追加。その後、やや小ぶりのも釣れたが、これは余裕のリリース。

この後は良型の本命連発。オレンジのタコベイトが食いが良いようだ。やはりオニには光り物だ、と改めて思う。ただ、時折アタリの後に追い食いを待ってみたりもするが、結局この日は一荷で上がることはなかった。

●シケ対策は
とにかく今日はウネリとの戦い。アタリを待つときは仕掛けの安定のために常に手持ちで竿先を調整。針掛かりの後は、引きに合わせて竿先を調整。両手で竿を支えると、今度は身体のバランスを失いやすくなったりするので、左手ワンハンドの時間も長く、結構疲れる。

途中から船長も置き竿主体で参戦。仕掛けを入れた途端に1尾喰わせたのはさすがである。このウネリであるが、ここまでのバラシは1度だけ。すっかり根魚用の竿になってしまったこの銭洲スペシャルであるが、アタリも取れるし、巻き上げ時は胴にかかって魚の引きを吸収、私の中深場の釣りはもうこの竿無しではあり得ないのではないか、と思うほどである。

餌は途中から持参のサバ短を使用。船宿のものより大ぶりであるが、これが型の良さに繋がったのであろうか?蛍イカとシャケ皮も使用したが、これには喰わなかった。魚が食うのは180mから始まって、130mラインくらいまで。だいたい一流しに1,2度のチャンスがある感じで、120mまで行くとアタリがなくなるような今日の状況。深いところの方が良型が多かったような気がする。

実はこの日は終始、潮はミヨシからトモ寄りに流れていた。トモから新しい場所に入っていくことになるため、ミヨシは不利は状況であったはずだったが、トモの人は固い深場用の竿にCX-5という組み合わせで終始置き竿(船酔いだったかも?)。船長も竿を出さなかった(ウネリに対する操船で出来なかった)ことも好釣果の要因だったと思う。ラッキーだ。

●そしてツ抜け
12時前、リリース込みで9尾をカウント。これは今日はツ抜け出来るか?自己記録を大きく更新するぞ、こういう日に限ってクーラーは小さいなぁ、魚が全部入るか、など嬉しい心配をし始める。今日は活かして持ち帰る用には35Lと餌用の12Lの2つのクーラーを持参。50Lと24Lの組み合わせであればこんな心配はいらないのだが・・・。



12時過ぎ、無事ツ抜け達成。12時半、一際強い引きで本日最大級の1kg級をゲットし船長からの歓声があがった。そして更に1尾を追加し12尾(リリース込み)。このまま100mラインの浅場まで流すも追加なく1時に終了となった。

<釣果>
オニカサゴ 0.4〜1kg 10尾 (目測0.1〜0.3kgのリリース2尾分は含まず)
沖メバル 32〜38センチ 2尾
ウケクチメバル 23センチ 1尾
ノドグロカサゴ 小 2尾(リリース)

 

帰りはウネリに向かっての帰港となり、船が大揺れであったが、興奮覚めやらぬ状態ながらも心地よい疲労感のおかげでキャビンでは爆睡。気が付くと14時を回って勝山港の沖であった。

●何とかクーラーへ
結局オニカサゴは6尾を活かして持ち帰り。残りとメバルを氷締めにした。港で女将さんにも「良かったね〜」と声を掛けられる。「以外とうちの根魚はよく釣れるのよ、船頭もうまいみたいだし、おほほ」と女将さん。乗船人数が少ない、ということあったが、この海悪の条件下、これだけ釣らせてもらえれば言うことはない。

帰りはゆっくりと保田の温泉に浸かって、と思っていたが、この量のオニカサゴは3人家族では喰いきれない。今晩さっそく塩じぃが会社の帰りに寄ってくれてオニしゃぶにすることが確定したので、車を飛ばして16時半に帰宅。久しぶりに活きオニの身や肝を堪能。肝の味は今まで食べたオニの中では一番濃厚であったような気がする。カワハギ同様、肝は東京湾モノが旨いのかな。

オニ4尾とメバル2尾は嫁さん実家に引き取ってもらい、当日を含めた4日間の晩飯で、この釣果を消費した。やはり一番はしゃぶしゃぶかな。唐揚げはちょっと火を通しすぎてしまった感あり、次回から気を付けたいと思う。

ということで、今回は自己記録更新で大満足の釣行であった。

ちなみに、翌日から2日間は両上腕筋と、ふんばっていたせいか、臀部から太股の筋肉痛に悩まされることになった。。。


釣行記集へ