潮流れずもまずまず、勝山沖アオリイカ

久しぶりのイカ釣りでした


  1. 日時:2004年12月1日(水)
  2. 場所:勝山沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午後2時15分〜午後6時50分頃
  5. 潮時:中潮


釣行記

[船宿] 勝山港 萬栄丸
[釣り座] 右舷トモ(乗船4名)
[道具] 竿 King of Squid 150
    リール Abu
    ライン PE2号 100m
[仕掛け]
    中錘 10号
    ハリス5号 3m
[出発時間] 自宅 10時30分
[港到着時間] 13時15分
[餌]餌木
[乗船料] 5500円(氷付き)
[関連スケジュール]休日出勤の振り替え休日を利用

●久しぶりの降休
週末は土日両方とも出勤しての作業。その直後の月末。振休なんて取るのは無理かと思っていたが、思ったよりも月末処理も順調に捗り、やることはいっぱいあるのだが、何とか休めそうな1日が捻出出来そうな気配。忙しいときには気分転換も必要であろうと思い切って、12月1日は振休をとることを決意。まぁ、本当は休む権利を単純に行使するだけなのだが、ここ最近はなかなか簡単に休む気持ちになれない、というのが正直なところだ。

という決心をしたのが30日の夜20時頃。さて、どこかに釣りに行こうかな、とWebでリサーチするも、今ひとつ気が惹かれるものがない。西伊豆のマダイが数が出ているので、と思ったが、やっぱり伊豆まで行くと遠いし、疲れる。徹夜というのも辛い。ならばと今年はまだ行っていない勝山は萬栄丸の夜クロムツ釣り。朝は早く起きなくてもいいし、次の日はちょっと辛いかもしれないけど、今の生活からすると、釣りから帰ってきて床に着く時間はさほど変わらないし。ということで、この日は遅めの帰宅になったが、釣りの準備や予約は翌日からでも十分なので、そのまま寝る。
翌日は普段どおりに起きて、雄鯛を保育園に送り出して一旦帰宅。そしてWebで改めて釣果をチェック。すると同じ萬栄丸の午後アオリイカの釣果もまずまずである。今シーズンはアオリイカの空前の当たり年と言われているが、公私ともども多忙につき、今シーズンは一度もアオリイカ釣りには行けてない。それにアオリイカであれば帰港は19時頃で、翌日の出社もかなり楽である。ということで、散々悩んだが、結局この午後アオリに予約をいれた。

14時頃出船ということだったが、ちょっと早めの10時半に東京を出発。首都高は所々渋滞していたので、荒川沿いを下り、京葉道路に乗る。ここまでに結構時間がかかってしまう。途中、SAで食事を済ませて勝山港についたのは13時過ぎであった。

●到着はビリ
車を止めてさっそく座席の確保に行くが、既に右舷ミヨシと左舷トモから2つの席札がない。予約時の電話では2人の予約しか入っていないと聞いていたので、もしかしたら私が最遅の到着なのだろうか。そしてほどなく女将さんが現れ、会計を済ます。聞くと今日のアオリイカの予約は4名だそうだ。今日は満潮が18時頃で終始上潮の中の釣り。風が北〜北東の予報なので、セオリーで行けば右舷ミヨシが上席となるが、釣り人4名では4隅に散らばっての釣りにならざるを得ない。ということで結局、釣り座を右舷トモに構える。これが吉と出るか、凶と出るか・・・。

13時半頃に午前の船が戻ってきて、船をざっと洗ったところで乗船。氷とタオルを受け取り、14時過ぎに出船となった。同船するのは2人連れの若い男性と、おじさん。2人連れの方とは「イカが釣れたら、餌木の色とか教えて下さい」と言葉を交わす。おじさんの方は黙々と準備をしていて、1mくらいの非常に短い竿を使うようだ。



「近場からやって行きますので、準備しておいてください」と船長。港を出るとゆっくりと船は北上。5分ほど走った磯場がすぐそこに見える勝山沖、タナ指示15mで開始となった。なお、萬栄丸ではハリスは3m指定で、基本は海面から中錘までのタナ取り。暗くなって、道糸のマークが確認出来ないときは、底から5m、という船長の指示だ。

●いきなり
餌木はまずはアオリQのマーブルサクラダイ4号を使用してみる。餌木を投げて中錘を投入。タナを取ったら30秒ほどホールドして餌木が落ち着くのを待ってシャクる。少しシャクりが早かったか、軽い感触の後にグンという不思議な重さが伝わった。アオリ釣りは久しぶりだから餌木と錘の感触を忘れたかな?と一度竿先を下げて10秒ほどしてからシャクろうとするも、何か竿先に違和感。そこでシャクりを入れるとググンという感触。そのままグングンと引っ張るそれは、アオリイカのものに違いない。

「乗ったよ」と船長に合図し、船長にリーリング。途中、巻き上げの手を止めざるを得ないくらいの引きはまずまずの型に違いない。錘を取ってタモへ誘導。「おぉ、良い型だ。この場所は小さいのが多いんだけどな」と船長。後検量800gの本命であった。



●立て続け
そして、次の流しでも、小振りの1ハイをゲット。タモからイカをはずすときに、思いっきり服に墨を浴びてしまった。今日買ったばかりの防寒着でのぞんだことをちょっと後悔。やはりイカ釣りはカッパを着てないといけない。それにしても最初の2流しで2ハイとは好調そのもの。当たり年とはこういうことか。また、予想に反して右舷トモがやや潮先になる潮流でラッキー。勝山の湾に近い地形のため、潮の流れも単純ではないようだ。

次からの数流しは沈黙であったが、その後左舷前でアオリがタモ取りされた。しばらくすると、左舷後ろでもゲット。ただ、1人掛けても立て続けに掛からないことから、イカの活性低いことが伺える。潮の色は澄んでいるでもなく、濁っているでもない色。こういうときはやはりピンクでやってみるのが良いようだ。

●中だるみ
その後は、指示8mという浅場や、30m近い深場を船長は探るが、アタリなし。流れていた潮も止まってしまったようで、流し替えのペースもかなり速く、ピンポイントで攻めているような感じだ。

●後半戦はオレンジ
4時半過ぎ、だいぶ日が傾いてきた。今日の釣りの折り返し地点である。ここで餌木をオレンジ系のアオリQに。これが的中したのか、300g級を1パイ追加。



5時になると、もうあたりは真っ暗。月の出もおそいようで、船の電気が灯っても道糸のマークはかなり見難い。暗くなったせいもあるのか、この時間からは勝山の沖の島周りをじっくり攻めることになった。

●船中ボウズなし
ずっとミヨシのおじさん(釣り座は良いはずだが・・・)だけボウズだったが、暗くなってきてやっと1ハイ(100g級?)を釣って、これで船中ボウズなし。暗くなってからは潮が更に動かなくなった様子。今日は小さめのシャクリで攻めていたが、ここでゆっくり大きめのシャクリに替えてみる。縦の動きでアピールするしかないからだ。

6時を過ぎた。暗くなった直後というのはイカの活性が上がりそうなものだが、相変わらず渋い状態が続いた。餌木も蛍光色にしてみたり、マーブルのオレンジにしてみたりといろいろ試してみる。6時40分頃、ミヨシのおじさんにヒット。これも超小型ながらも本命。その1分後に私にもヒットし300g級。餌木はアオリQオレンジの金テープ。

「この流しで上がります」と船長のアナウンスがあった。今日は小型が多いし、みな、餌木は4号を使っている様子。もしかしたら餌木が大きいのか?と思い、最後に餌木を3号のオレンジに交換。最後の流しに気合いを入れて挑むも、7時の時間切れ終了を迎えた。

<釣果>
アオリイカ 0.2〜0.8kg 4尾

下船してから話をしてみると、ミヨシのおじさんはオリーブと茶系でがんばっていたそうだ。暗くなってからは確かに2ハイ取っているので、これが当たりだったのかもしれない。以前にも暗くなってからオリーブで5ハイ取ったことがあるそうだ。

岸壁でお茶とケーキを頂いて、そして何と大型キンメのお土産を頂き、19時半頃に勝山を後にした。キンメは傷物で市場に出せないものをもらったもの、とのことだった。ラッキー。道路もガラガラで帰宅は21時すぎ。朝起きるが辛いときはこんな釣りもいいな、と思うのであった。


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