リベンジ達成!南伊豆アカムツ

今回は良かったですよ〜


  1. 日時:2004年11月6日(土)
  2. 場所:石廊崎西沖
  3. 参加メンバー:鯛介
  4. 時間:午前6時00分〜午後1時00分頃(実釣)
  5. 潮時:小潮


釣行記

[船宿] 手石港 龍宝丸
[釣り座] 右舷ミヨシ1番(乗船3名、船長も釣り)
[道具] 竿 ネプチューンカモシ/銭洲スペシャルII
    リール CX−4HP
    ライン PE8号 800m
[仕掛け]
    錘 250号
    幹糸12号 枝間1.2m
    ハリス10号 80センチ
    捨て糸 10号 30cm
    針 ムツ針19〜20号
[出発時間] 自宅 12時30分
[港到着時間] 5時(せるじお邸経由)
[餌]サバ切り身、ワカサギ
[乗船料] 150000円(氷付き)
[関連スケジュール]翌日は黒潮釣り大会(嫁さんが参加)

●リベンジです。
今回は、前々回の釣行のリベンジマッチ、南伊豆のアカムツ釣りである。今シーズンは南伊豆のアカムツは今ひとつの模様。それにくわえて、例年であれば終盤戦の11月。本当に釣れるのであろうか、とやや不安を抱きながら、釣りの準備を進めた。

冷凍餌のストックは常に冷凍庫にあるのだが、やはりフレッシュな切り身を用意したい。スーパーが開いている時間に帰宅出来た水曜日に魚売り場に行くと、1パックだけサバの半身を発見し購入。前日の金曜日は御徒町の吉池に寄ったが、サバはバカ高い関サバとかそういうのだけ。ここではワカサギとコウナゴを購入。本当はシコイワシも欲しかったのだが・・・。

その帰り道に地元のスーパーで鯖の切り身2枚と、ノルウェー鯖を購入。これを切り身にさばいて餌の準備は完了。当日は深夜12時過ぎに東京を出発した。今回は土曜日に私がアカムツ釣り、日曜日は嫁さんが「黒潮釣り大会」に参戦する予定。なので、息子の雄鯛も一緒にお出かけ、である。

途中、今回同行するせるじおさん別荘に立ち寄る(到着は3時半頃)。しばし休憩のあと、嫁さんと雄鯛を残して、せるじおさんと4時半頃に出発。5時過ぎに手石港に到着。今回も船宿は龍宝丸。他の客は1名らしく、その車が既に岸壁に着いていた。

ほどなく船長が登場。「どこの席がいい?」と聞くので右舷をもらう。せるじおさんがトモ、私がミヨシで、他の釣り人が左舷の前に陣取った。
釣り座の準備をして、キャビンに潜り込んで出船。海は凪ぎ。連日仕事は激務であったので、週末はかなり疲れが溜まるせいか、キャビンの中で1時間ほど爆睡。目が覚めた時には石廊崎を越えてだいぶ西にきたところ。釣り座に着いて仕掛けや餌のセッティングを開始した。ほどなく船はスローダウン。僚船は遙か向こうに1隻見えるだけ。やはりアカムツは今季は不調のようだ。

●コンディションはまずまず
今日は船長も釣りをするようで、開始の合図のあとに釣り座についてリモコンで操船しながら仕掛けを投入している。ということで、釣り開始。水深は260m前後。海は凪ぎで曇り、北東風がそよそよ、という感じで、釣り日和である。

●何と
するすると錘は落ちて行き、着底。「潮が速いよ」と船長。底を取ってからは道糸が立つことから、上潮だけが速い二枚潮のようだ。これはもしかして「今日は苦戦」の予兆であろうか・・・。という空気を吹き飛ばしたのはせるじおさん。トモで手持ちで巻上げを開始している。そしてほどなく、赤い魚体が船長にタモ取りされた。「いやぁ、あっさり釣れちゃったよ」ということでせるじおさんが船中1号の0.7kg級をゲット。「いや、もしかしたら今日はいけるのか?」と思う。

ここでアクシデント。船べり停止の設定が甘かったようで、より取りパーツを竿先に巻き込んでしまい、穂先が3センチ程度破損してしまった。が、釣りには影響なさそうなのでそのままこのネプチューンカモシを使用。錘に負けて、ちょうどマダイ竿のような曲がりをするこの竿、結構この龍宝丸の根魚釣りにむいているのではないかと思う。

●サメ多い
この2枚潮の影響か、左舷の釣り人と毎流しオマツリしてしまう。それを見かねた船長が「右舷に移動して」と指示。ということで右舷に4名並んでの釣りとなった。せるじおさんが水中ランプを使っていたことから、試しにフラッシュカプセルのSサイズを装着する。と、ここからはサメの猛攻。毎回アタリは出るが、途中の引きはあまりに下品に力強い。それでも万が一を信じて中速で巻き上げて、水面でがっかり、の繰り返し。「特殊な餌を使っているんじゃないの?」と船長に冷やかされるほど、サメがアタリ続けた。でも、他の釣り人はサメのアタリすらないようで、「サメでもいいからアタリをこっちに分けてくれ」と船長。潮上はトモのようなので、こんなにサメに好まれるのは、やはり水中ランプのせいか、ということで、ランプははずすことにした。

途中、微妙なアタリと微妙な引きで、もしや、と思われたものがあったが、これがなんと40センチ級の特大サバ。「底で食ってきたの?」と船長も驚き顔。底で食ってきたんですよ、これが。その後はなんとか25センチ級のまずまずのノドグロをゲット。雄鯛に食わせる魚を何とか確保できた。



その後はかなりの重量感のある引き。これももしや?と思ったが、これはバスケットボール大のミズフグでがっかり。



●潮動かずも
2枚潮だった潮も落ち着き始めたと思ったら、今度はほとんど潮が流れなくなった様子。道糸はまっすぐに下に下りて行く。今日は万事休すかなぁと思ったのが、ここからが龍宝丸船長の素晴らしさを思い知ることになるのだった。

風はいつのまにか変わって、南西風。ミヨシが潮上になっている様子である。「潮が流れないから天秤仕掛けに」と船長の指示が出る。ここで、オニカサゴ用に作っておいた仕掛け(ハリス8号の3本針、全長2m程度)に交換し、天秤仕掛けに。ならば手持ちで誘うのもいいかもと思って、竿を銭洲スペシャルにチェンジ。



●やっと
着底したら、底を1mほど切って待つ。手持ちとは思ってみたものの、やはり250号錘はかなり重いので結局置き竿に。そしてひさしぶりのアタリが私の竿にやってきた。慌てて竿を持って感触を確かめる。グングンと鋭いが、ギュ−ンというあのサメの引きとは異なるこの感触。10mほど手巻きで巻き上げて針掛かりを確認してから電動巻き上げ開始。途中の引きも、今までのサメとは違う。いや、もしかしたら良型のノドグロか、などとも勘ぐったが、隣の釣り人の船長の仕掛けを絡みながらも上がってきたのは紛れもない本命1kg級。船長の手元でタモ取りされた。時間は11時半、いやぁ、なんとかリベンジ。



写真を撮ったりして浮かれながら釣り再開。船長は船を段々と西に進めている様子。後でせるじおさんに聞いたのだが、潮が動かないので船を動かして誘いを掛けていたらしい。なので胴付き仕掛けより天秤仕掛けが有効なのだろう。また、針のチモトにはピンクの夜光玉。もしかしたらこれがよかったのかも。



●2尾目
1尾目を上げてから約30分後、先ほどと同じようなアタリ。なんとこれも水面に姿を表したのは先ほどと同級の本命。しっかり針掛かりしているようだし、浮き袋が膨らんでいて潜られる心配もなさそうなのでそのまま抜き上げる。(実は隣の人がタモを用意してくれなかったからなのだ)




そして納竿間際の13時前、またも良いアタリ。針掛かりを確認しつつ手巻きを開始するも途中で竿先から重さが消える。念のため数十m電動で巻き上げるもそのまま。バレてしまったようだ。もしこれが本命だとすると、この1時間ほどで都合3回のアタリということになる。ちょうど時合だったのだろう。

そして、終了時間のの13時を迎えたので納竿となった。

<釣果>
アカムツ 2尾 1.0〜1.1kg



ほとんど今日は釣果を諦めかけていたところに2尾の型の良いアカムツ。いやぁ今日は良い日だ。そういえば、風が変わってからアタリが出始めた様子。潮先になったのと、食いがたった時間が重なったのだろう。残念ながら船中釣果は3尾。私とせるじおさんで釣果100%独占となったので、2人とも気分が悪いわけがない。

帰路が40分ほどで気分よく帰港。港で待っていた嫁さん、雄鯛も赤い魚2尾を見て喜び、久しぶりの港での記念撮影。



翌日は黒潮釣り大会に嫁さんが参戦したが、あいにく潮が悪く、ソーダの猛攻だったようで、目立った釣果はなし。でも、表彰式で、レディース賞はソーダを検量した人がもらっていたりしたので、嫁さんも悔しかった様子。来年からはソーダだろうがサバだろうがとにかく検量には参加した方がよさそうだ。

さて、日曜日は18時半頃に何とか帰宅。アカムツの半身を酒蒸しと湯引きの刺身にしてみたが、やはり味は絶品。次の日は煮付けにしたが、これも最高。やはり美味い魚である。解体して気が付いたのは、この時期にしては未成熟な卵巣。今年は各地で潮が遅れているというが、この南伊豆も例外ではないようで、11月ともなれば、かなり熟した卵巣を期待したのだが、これは当てが外れた。でも、このアカムツ釣りはもう1ヶ月くらいは続けられると思われる。



今シーズン、また来れるかどうか・・・仕事の状況からして、かなり難しそうだ・・・。


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