巨大カツオは不発、金洲の本ガツオ

久々のカツオです。


  1. 日時:2004年9月4日(土)
  2. 場所:金洲
  3. 参加メンバー:鯛介、アジサバさん、球磨吾郎さん
  4. 時間:午前6時00分〜午後12時30分頃(実釣)
  5. 潮時:中潮


釣行記

●巨大カツオ!
ちょ〜忙しくて最近は月1ペースの普通の釣り人になってしまった今日この頃、久しぶりに遠征釣りに行く機会に恵まれた。と言っても、航程2時間足らずの金洲で、そう、あの巨大カツオを追い求めて、の釣りである。

今回は球磨吾郎さんからお誘い、嫁さんの許可もでて、釣行に出たのは9月4日(土)。用宗港興英丸からの出船だ。この港に来るのは4年ぶりくらいであろうか。

この巨大カツオ、8月下旬に釣れ始めて好調のところに台風16号が通過。シケの後はどこかに行ってしまうかなと思ったが、そのまま金洲に居続けていてくれたようだ。

●雷
深夜12時に迎えに来てもらって、一路静岡ICへ。途中、付け餌のオキアミを仕入れて港には3時半に到着。道中は時折激しく降る雨と雷。特に雷は激しく光って、稲光が空を走るのがはっきり見える。

港では他船の客も既に集まっていて結構賑わっている。見ると釣り客みんなのクーラーのデカイこと。という我々も3人で(球磨吾郎さんは取材に専念で釣りするのは2名)総容量235L、4個のクーラーを持ち込む。カツオ釣りは本当に釣り人を熱くさせる。

釣り座はジャンケン。まず右舷と左舷の希望で分かれる。5名グループのおじさん達が左舷を希望したので我々は右舷に。アジサバさんがジャンケンで勝負したが結果は一番負け・・・。結局右舷トモ2番と3番に釣り座を構えることになった。

あわただしくクーラーなどに荷物を積みこんで4時に出船。後部キャビンにベッドが4つあり、1つをアジサバさんが確保。私と球磨吾郎さんは前部キャビンでごろ寝。100分ほど走って金洲へ到着した。

●怪我に注意
はるか沖に台風18号があるせいで、結構ウネリがあるが、風は微風。キャビンを出て準備をしていると、船長からいろいろと注意が出た。やはりこれだけの魚を相手にするのでまずは怪我に注意。特にサルカンに接続部分のデッパリで大けがをした船長も昨日はいたそうだ。私はフィッシンググローブ、球磨吾郎さんは革手袋で対策する。

準備をしているうちに協定時間の6時になり、船が群れを追い求めて動き回って10分ほどで開始の合図。タナは25mで水深は50mほどとのこと。僚船は30隻ほどであろうか。鳥山やナブラを追い回すのではなく、船下への回遊を待つような釣り方のようだ。
当日の仕掛けは、ハリス30号と40号の1ヒロを準備。針はインターフックのヒラカン16号に夜光玉の大型。タックルはライト泳がせ用、銭洲スペシャルIIにOKUMAのレバードラグ。まずは40号を使用する。



昨日も食い始めたのは1時間ほど経ってからということで、船長も「ぼちぼちやってみて」という感じのアナウンスだ。で、その通りに最初のうちは僚船ともにアタリなく、30分ほどは沈黙、小さいサバが掛かっただけであった。

向かいに船でヤリトリがしている人がいるのが見えるな、と思っていると、左舷トモで激しいアタリがあった様子。直後右舷トモでヒット。更に左舷ミヨシ。船長が大声で指示を出し、球磨吾郎さんもカメラを持って走り回る。そしてオマツリしながらも順番にこの3本が取り込まれた。いずれも巨大カツオを言われている型である。

右舷トモの人のカツオを見せてもらったが、やはりデカイ。体長はさほどでもないが、身体がまん丸の紡錘形になっている。いわゆる「爆弾」の形をしているのだ。だから「爆弾カツオ」と言うらしい。

次は自分の番と気合いを入れて竿先を見つめるが、どうも今日のアタリは単発。船が多いのかカツオの機嫌が悪いのか、船長も「今日は良くないなぁ」と嘆いている。船長は魚探とソナーを覗きながら「群れが向かってきたぞ!」「いま、下にいるぞ!」声を掛けてくれるが、なかなか喰わない。また、アタリは左舷に集中、右舷はコマセ係りの様相で、釣り座選びも裏目に出たようだ。



●何とか・・・
そしてやっと私の竿にも本命のアタリ。一応、キーパーに竿を掛けたままリーリングするが、かなりすんなり上がってくる。「小さいですよ」と言うと誰もタモを用意してくれない・・・。「大丈夫だよ、抜き上げちゃいなよ」という球磨吾郎さん。そしてハリスを掴んでひょいと抜き上げたのは、それでも後検量3.2kgの本ガツオ。この大きさではここでは「小型」と呼ばれてしまうが、本命ゲット一安心。

●風変わり・・・
7時半を回ると、北東風が吹き始め、沖からのウネリとは逆の波が立ち始めた。その影響かどうかは分からないが、これを境にアタリが遠のいた。反応は船の下に時折出るので魚はいるのだそうだが、ほとんど喰わなくなってしまった。時折、喰わしているの僚船の人を確認すると、やはり左舷である。。。

そして、船団は散り、本船もだんだんと北へ移動。反応を見つけては開始の合図が出るのだが、やはりアタリはない。だんだんと眠くなり、居眠りで投入を休む会も何度か・・・。きっと今日は潮か風が変わらなければダメだろう。

●後半の時合いも
11時頃に少し喰いがたって、うまく群れに当たれば「小型」カツオが喰ってくるような状況で、それでも喰いはやはり悪くて、取り込まれたカツオはわずか。たまたまナブラが船に近づいて来たときに、うまく私の仕掛けにも針掛かりして、「超小型」の2kg弱級をゲット。

残念ながら、この後はアタリなく、12時半頃に終了となった。

<釣果>
本カツオ 2尾(3.2kg、1.8kg)


帰りは90分ほどで帰港。運び込んだ4つのクーラーは、1つの中身にまとめられる寂しい釣果。
船に上がった3尾の巨大カツオ、港での検量の結果は、8.5、9.0、9.2kg。50Lクーラーで2本、75Lで4本はいるかどうか、という大きさだった。

さて、気になる「味」だが、私が釣ったものはいずれも春のカツオの様相。巨大カツオも、その魚体の状態からは脂はさほど乗っていないように見えた。さっぱりしたカツオがお好きな方には(私も結構好きなのですが)良いだろう。

この巨大カツオは、鳥山や魚のハネを追うのではなく、ある場所での待ち伏せ、です。何故この金洲に居座り続けているかは分かりませんが、やはりだんだんとスレてきているのではないか、と私は思います。実際、バラしが出るととたんにアタリが遠のくと Webに書いていた船長もいました。

ということで、次は、脂のりのりのカツオが相模湾か駿河湾に入ってきた時に釣行しようと思う。


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